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「きなこと黒豆のマフィン」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2023.01.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

#13「きなこと黒豆のマフィン」

歩粉 きなこと黒豆のマフィン

2023年、明けましておめでとうございます。

うさぎ年なので、ぴょんぴょん軽やかに苦手なことにも挑戦したいな~なんて思っております。

さて今回は、おせちの残りものランキングでも、もしかしたら上位かもしれない「きなこと黒豆」を使って「余ってよかった!」と思えるマフィンを紹介します。もちろん残っていなくても、作ってみてくださいね。

材料 (口径約7cmのマフィン型6個分)

  • 卵 60g(中1.5個or大1個)
  • きび砂糖 30g
  • 黒糖 10g
  • 塩 0.8g
  • バター(食塩不使用)55g
  • 無調整豆乳 大さじ2(30g)
  • A
    • 薄力粉 75g
    • アーモンドパウダー 15g
    • きなこ 30g
    • ベーキングパウダー 5g
  • 黒豆煮60g(市販のパック等や、おせちの残りでOK。煮汁に浸っている場合は、汁気をきった正味)
  • <きなこペースト>(お好みで、のせたい場合は)
    • バター(食塩不使用)20g
    • 練乳 20g
    • きなこ 12g~好みの量
    • 自然塩 ふたつまみ

下準備

  • 卵は室温に戻す。
  • バターは湯せんにかけ(ラップをして電子レンジで30秒加熱でも可)、溶かす。
  • マフィン型に紙カップを入れる。(オーブンOKなシリコンカップの場合は、紙カップを入れなくてよい)
  • オーブンを170℃に予熱する。

作り方

  1. ボウルに卵を入れ、泡立て器でほぐし、きび糖、黒糖、塩を加え、白っぽくなるまで混ぜる。
  2. 温かい状態の溶かしバターに豆乳を加え、それを2~3回に分けて1に加え、その都度よく混ぜる。
  3. Aをふるい入れ、ゴムべらで粉気がなくなるまでさっくり混ぜる。
  4. 黒豆を加えて全体に均等に混ざるように混ぜ、カップに生地を6等分して入れる。
  5. 170℃のオーブンで14~20分、生地の中央に竹串を刺し、何も付いてこなくなるまで焼く。型から取り出し、ケーキクーラーにのせて冷ます。

    ※「きなこペースト」の作り方は、下記「歩粉的おいしさのヒミツ」内に記載。



歩粉的おいしさのヒミツ

お正月といえば、おもち。雑煮に、きなこもち!

地域によっておもちの食べ方はさまざまですが、奈良県では雑煮のおもちをきなこ(砂糖と塩の入った)につけて食べるそうで、最初聞いたときは驚いたのですが、やってみたらおいしかったです。

そんなお正月に出番の多いきなこと、おせちで残りがちな黒豆煮の組み合わせでできる、1月にぴったりのマフィンがこちら。

きなこ好きさんは、プラスで「追いきなこ」のペーストをのせるのはいかがでしょうか?

無塩バターが混ぜられるくらいの柔らかさになったら、その他材料(練乳、きなこ、自然塩)を順に混ぜていくだけです。

きなこマフィン+きなこペーストで、口の中はきなこでいっぱい。“きなこLOVE”な方だと、たまらないはずです。きなこペーストは、もちろんトーストにもどうぞ!

バターで作るお菓子は、バターの硬さを調節するのが難しく感じますが、このレシピは溶かしバターにして、豆乳も合わせて生地に混ぜ込むだけで、ほんとうに簡単です。

やさし~い甘さでパクっと食べられちゃいます。ぜひお試しくださいね。

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『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は2月1日に更新予定。お楽しみに!

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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