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なつかしの味! 「いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)」レシピ/「歩粉(ほこ)」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子

  • 磯谷仁美

2024.03.01

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シンプルで素朴ながら素材の風味をしっかり感じられるスイーツに定評がある、京都の大人気カフェ『歩粉ほこ』。“やさしい”味わいを、おうちでも再現できる“やさしい”レシピで、店主・磯谷仁美さんに提案していただきます!

Vol.

027

なつかしの味! 「いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)」

私の幼少期の記憶で、春のいちごがスーパーで出回ってくる季節に母が作ってくれた、いちごとホイップクリームをスポンジケーキ生地で挟んだワッフル。母は普段そんなにお菓子作りをしてくれるほうではなかったので、ホットプレートを出して、たぶん生地はホットケーキミックスを使ったのでは?と思うのですけれど……とにかく嬉しかった、私の思い出おやつです。

今回、春に向けてのお菓子として、そうだコレ!と思いついたのですが、今ワッフルと検索すると、まず出てくるのはベルギーワッフル。格子状にプレス焼きされたものですよね。そんなこともあって、このスタイルを「ジャパニーズワッフル」と呼ぶよう。もしくは「オムレット」と言ったほうが、一般的なのかもしれません。

いずれにしても、このスポンジ生地にクリームたちを挟んで食べるスタイル、いいでしょ! 私は特に幼い頃の記憶とあいまって、キュンとなってしまいます♡ 春のおやつにいかがでしょうか~。

材料(8個分)

<カスタードクリーム(作りやすい量)>

  • 卵 1個(55g)
  • きび糖 40g
  • 薄力粉 10g
  • 牛乳 140g(140ml)
  • バター(食塩不使用) 6g

<ワッフル生地>

  • 卵 2個
  • きび糖 50g(卵黄用20g/卵白用30g)
  • 薄力粉 55g
  • A
    • 牛乳 20g(小さじ4)
    • 菜種油 10g(小さじ2)
    • はちみつ 5g(小さじ1)

<ホイップクリーム(作りやすい量)>

  • 生クリーム 200ml
  • きび糖 20g
  • いちご 適量
  • 粒あん(好みで) 適量

下準備

  • オーブンを190℃に予熱する。
  • バターは室温に戻しておく。
  • 20cm×10㎝くらいのサイズにカットしたオーブンペーパーを8枚用意しておく。
  • Aはあわせて湯煎にかけておく。
  • ホイップクリームは冷えた状態で材料を合わせ、9分立てくらいに泡立てておく。


作り方

<カスタードクリームを作る>

  1. ボウルに卵、きび糖を入れ、泡立て器でざらつきがなくなるまですり混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方01
  2. 薄力粉をふるいながら1 に入れ、泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方02
  3. 2に温めておいた牛乳を4回くらいに分けて加え、その都度よく混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方03
  4. 鍋に漉し器を置き、漉しながら3を流しいれる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方04
  5. 4を中弱火にかけてゴムべらでたえずかき混ぜ、だんだんスクランブルエッグ状になってきても、まだ混ぜ続ける。やや重たく感じるようになってからしばらくすると、ツヤが出てくる。混ぜるのが少し軽く感じてきたら炊き上がり。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方05
    最後に用意していたバターを加えて、全体になじむまで手早く混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方05-2
  6. バットに流し入れて、上から空気を抜くようにラップをかけ、氷水をはった容器に入れて冷やす。冷えたら、冷蔵庫で保存する。使うときは、スプーンで空気を含ませるようにして全体を混ぜておく。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)カスタードクリームの作り方06

<ワッフル生地を作る>

  1. 卵は卵黄と卵白にそれぞれボウルに分け、卵白は冷蔵庫で冷やしておく。卵黄にきび糖を入れ、泡立て器でざらつきがなくなり白っぽくなるまでしっかり混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方01
  2. 冷やしておいた卵白はハンドミキサーの高速で(なければ普通の泡立て器でも)泡立てる。白っぽくふんわりしてきたら卵白用のきび糖の半量を加えてさらに泡立て、もったりしてきたら残りのきび糖も加えて、ツヤが出てきてしっかり線が描けるようになりピンッとつのが立つまで泡立てる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方02
  3. 1に薄力粉の半量をふるい入れ、ゴムべらでさっくりと混ぜて、粉気が全部なくならないくらいのところで2のメレンゲの半量を加え、さっくり混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方03
  4. 残りの薄力粉もふるい入れて同様に混ぜ、さらに残りのメレンゲも加えて同様に混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方04
  5. 用意しておいたA (温かい状態)を2回に分けて加え混ぜる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方05
  6. あらかじめ用意しておいたオーブンペーパーの上に、5 の8等分の量をレードルですくって、そっと流す。レードルの背を使って、やや楕円形に整える。天板ごと卓上に一度トンッと落として気泡を抜く。すぐに190℃に予熱しておいたオーブンに入れ、5~7分くらい焼く。途中で天板の前後を返す(オーブンによって焼き色が違ってくるので、返す時に、あと何分くらい焼いたら良い焼き色に仕上がりそうか予想するように見てくださいね)。表面の生っぽさがなくなったら、オーブンペーパーごと取り出す。
    オーブンに一度に8枚入らない場合は、この後4枚も同様に焼く。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方06
  7. オーブンペーパーごとふわっと半分に折ってタッパーなどの容器に並べ入れ、ビニール袋を容器ごと覆いかぶせて輪ゴムで封をし、焼き上がりの蒸気で蒸らしながら冷ます(しっとりして、生地がU字の形にキープできる)。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方07
  8. 熱が取れたら、クリームを詰めていく。カスタードクリームを2本のスプーンを使って生地の真ん中部分に落としのせる。準備しておいたホイップクリームも、カスタードクリームの上にスプーンでのせる。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方08
    シンプルにホイップクリームとカットしたイチゴをのせるのも。そしてアレンジとして、最初に粒あんを少し入れ、ホイップクリーム、イチゴをのせるバージョンもあんこ好きさんにはオススメです。
    いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル記事のの作り方08-2
「歩粉」的おいしさのヒミツ

生地は、今回オーブンで焼きましたが、ホットプレートやフライパンで焼いても大丈夫です。

オーブンを使う場合は、高温でさっと焼くイメージ。私の使っている業務用オーブンでは一度で焼けましたが、家庭用オーブンでは2回に分けて焼いても、それぞれ数分で焼き上がるので、すぐに次を焼くことができますよ。

いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル できあがり01

生地の焼き色は、好みで調整してください。できあがりの写真は”色白さん”で、少しもちっとした食感。

こんがりきつね色の仕上がりが良ければ、210℃くらいに温度を上げて4分ほど焼きます。香ばしい生地のおいしさを感じられますが、半分に折り曲げる時にパキッと割れてしまう可能性が高いのです。それもご愛嬌、香ばし好きな方は、なんならミニミニサイズで2枚で焼いたもので具を挟むのもよいのでは? 形は変わりますが、ミニどら焼き?のようで、それでもお味はおいしい~。

お好みで、生地の焼き加減、挟む具材もいろいろ(ジャムにホイップクリーム、季節のフルーツ…etc) カスタマイズして楽しんでくださいね。

いちごのジャパニーズワッフル(オムレット)ワッフル できあがり02

『「歩粉」磯谷仁美さんの、おうちで作れるやさしいお菓子』は、毎月1回更新。
次回は4月1日に更新予定。お楽しみに!

Staff Credit

製作・撮影/磯谷仁美 バナー写真撮影/津久井珠美

磯谷仁美 Hitomi Isotani

「歩粉(hoco)」店主

おいしい焼き菓子やデザートと、ぬくもりのある空間が大人気のカフェ『歩粉』の店主。2015年2月まで東京・恵比寿で、スイーツ好きから圧倒的な支持を集めるも、建物の都合で閉店。その後、渡米。偶然が重なり「シェパニーズ」でインターンシップを経験するなど、アメリカンベイキングを学ぶことに。帰国後、2018年に京都・大徳寺そばに現店舗をオープン。著書に『歩粉のお菓子』(文化出版局)、『歩粉のポートランド&バークレー案内』(誠文堂新光社)、『朝食おやつ』(文化出版局)など。

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