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冷房シーズン目前、電気代の補助が終了!【夏の電気代、どうなる!?】早めにやるべきことは?
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松崎のり子
2024.04.23
電気代、ガス代の補助は5月使用分まで
23年1月から行われてきた「電気・ガス価格激変緩和対策」、いわゆる政府の電気代と都市ガス代への値引き制度が終了することになりました。
2024年5月使用分の値引き額はそれまでの半額となる1.8円/kWhに下がり、この月までで終了へ。
本格的な冷房シーズンとなる7月~9月は、2シーズンぶりに何の補助もない夏となりそうです。
おりしも、5月から2年ぶりに再エネ賦課金が引き上げられ、昨年より負担が増えることが決まっています。その金額は、電力使用量が400kWh(一か月)のモデル家庭で月額1396円、年額1万6752円にも。
さらに中東情勢の緊迫化もあって、石油価格の行方が不透明に。
加えて円安の進行も気になります。4月15日には1ドル=154円台をつけ、これはおよそ34年ぶりの水準とか。
このダブルパンチで、もし今後燃料代が上がっていくと、さらなる電気代の上昇要因になるかもしれません。
早めにエアコンの点検を
節電が欠かせない夏となりそうですが、過去数年と比べコロナ禍による行動規制が解除されたことは朗報です。オフィスへの通勤が増えたり、公共施設へ出かけられるようになっていますから、外出してエアコンの稼働時間を減らすのも一つの方法でしょう。
なお、日中に出かける時は直射日光が当たる窓は雨戸を閉めておくなど、室内への熱の侵入を遮断すると帰宅後も冷房を強めずに済みます。
また、各エアコンメーカーが推奨しているのが、シーズン前の試運転です。
真夏にいざ冷房を使おうとした時に異常が発生してしまうと、熱い中で修理までの順番を待つことになりかねません。
本格的な稼働前の6月前半までに試運転を行い、正常に冷房運転ができるか確かめておくと安心です。
手順は各メーカーがホームページなどで公開していますが、ダイキンによると、
①エアコンを冷房モードにして、最低温度(16~18℃)に設定し、10分程度運転。
②冷風がきちんと出ているか、異常を示す点灯がないかを確認。
③念入りにチェックする場合は30分ほど運転を続け、水漏れや異臭・異音がしないかを確認する、とのこと。もし、気になる症状があれば早めにメーカーや購入店に連絡し、点検や修理の依頼をしましょう。
もし買い替える場合でも、冷房のピークシーズンには品薄になり、手ごろな価格の製品が売り切れてしまっている可能性も。こちらも早めに準備したほうが安心でしょう。
また、省エネ性能の高い家電への買い替えには、自治体が引き続き補助を出していることがあります。
利用できる制度はないか、対象となる時期はいつまでか、こちらも早めに確認しておきましょう。
松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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