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顔を見れば「結婚を反対された母との関係改善のヒント」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2022.10.19

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。先週に引き続き「実母との関係」に関するお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します! 今回の相談者はLEE100人隊のあやみおさん(隊員番号007)です。
【実の親子でも「顔タイプ」が違えば、価値観や思考パターンも違う】 >
佐藤ブゾン貴子さん

あやみおさんにはリモートでセッションを受けていただきました!

結婚を反対されて以来、母とギクシャクしています

あやみおさん(以下あやみお):30代前半で結婚するまでずっと実家暮らしでした。現在の夫との結婚を決め入籍し家を出るタイミングで、母に大反対されてしまい。父が大手企業に理系職で長年勤めているのに引き換え夫は学歴や収入が父に及ばず、すごく否定されまして。我が家は共稼ぎなので現実的に特に問題はないのですが、母はちょっと価値観が古いというか、父のような人と結婚して欲しかったようです。結婚式にも出たくないと言われ、里帰り出産した際も夫が実家に来てくれたものの母は「会いたくない」。以前よりは受け入れてくれるようになり、ときどき会ったり、子どもの行事ごとなどの節目には参加してくれるものの、私たちの結婚をどこか不満に思ってるように感じることがあります。だんだん歳も取ってくるし、このままでいいのかな、とモヤモヤしております。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):お母様は目尻が上がっていて、とても意志が強いことが表れています。意志が強いがゆえに自分が一度「こうだ」と思うと、他人の意見になかなか耳を貸しません。この特徴が寛容性・順応性を欠如させてしまい、どうしても自分の意見を相手に押しつけてしまう傾向があります。

LEE100人隊あやみおさん母

あやみおさんの母は目尻が上がっていて、意志が強いことが表れています。感情ゾーン拡張タイプで共感・共有を重視する傾向があります。

あやみお:なんでも母は、父方の親族に長年プレッシャーを与え続けられていたそうです。そんな状況の中一番助けてほしいはずの父は、仕事が多忙であまり家におらず子育てにも関与せず「僕は知らんがな」と聞いてくれなかったそうで……母はそれを長年恨みに思っているようです。

ブゾン:お母様、相当苦労されたようですね、家の中でもずっと孤独を抱えて生きてこられたのでは。お母様は感情ゾーン拡張タイプで、周囲の反応をとても気にする傾向があります。それゆえどうしても自分と他者を比べて物事の価値を理解しようとするので、コンプレックスを持ちやすい傾向があります。あやみおさんの結婚を反対しているのは「お金のことで苦労してほしくない」という親心の裏返し。その優しさが、時として押しつけになり、攻撃的なもの、行き過ぎたものになってしまっているんでしょう。感情ゾーン拡張タイプは、他者に感情の共感・共有を求めるタイプ。だから、お母様に結婚を反対されていることについても「いいじゃない、私の人生なんだから!」と反発するのではなく、「ごめんね、お母さんの言うとおりお金のことで苦労するかもね。でも頑張ってみる!」と、常にお母様の考えに共感姿勢を取るのがベストです。きっとお母様はこれまでどんなに苦労してもそれが当たり前とみなされ、誰も共感してくれる人がいなかった環境にいたのでは……と思うんですよね。ですので、唯一心を許せる子ども=あやみおさんに自分の感情がストレートに、時に思いが強く向いてしまうんでしょう。

母が今、一番欲しい言葉は「私は味方だよ」

ブゾン:あやみおさんご自身は、思考ゾーンと感情ゾーンの二重拡張タイプ。だからお母様との関係についても複雑に考えてしまうんです。思考ゾーン由来で頭で割り切ろうと思っても、今度は感情ゾーン由来で「やっぱり母が可哀想……」という感情になるし、でもそう思ってもまた思考ゾーン由来で「いやいや、私と母は別人格だし、私も家庭を持ってるし!」と、どっちつかずになってしまい、最後は結局何が答えなのかがわからなくなってしまう。二重拡張タイプの方は二つの歯車を持っていて、自分の高い理想の実現化によって、自分の承認欲求が満たされると、その満足感が更に高い理想や素晴らしいアイデアを育み、大きな功績を残すことができるのです。実業家の本田宗一郎氏等もあやみおさんと同じ思考・感情二重拡張タイプ。二つの歯車を同時に上手く回せる方は世に名を残す場合も少なくないのですが、実際にはなかなか難しい。お母様との件については、割り切りは不要。頭で考えず、ご家族に対しては感情・愛情をベースに動いてみては?

二重拡張タイプ

あやみお:少し前に母が体調を崩して入院して、退院後も一時は訪問看護を受けていまして……。

ブゾン:それならなおさら、お母様とのコミュニケーションを密にして。お母様が今、一番あやみおさんに求めるものは自分への「共感」です。「私がいるからどんな時だって大丈夫、私はいつでもお母さんの味方」とお母様に寄り添い、是非とも共感を示す言葉をかけてあげてください。長年のわだかまりやしこりが残っていて難しいでしょうけど、いつまでもそこに引っ張られていると、今が築き上げる今後の未来も全部台無しになってしまいます。今がリセットの時、と思い、良い関係を築き上げる。そのためには理屈抜きでお母様に寄り添い共感する、そうすることでお母様の心が少しずつ和らいでいく。心が和らいでいくと、お母様の考え方にも柔軟性が出てくると思うんですよね。仕事については、今まで通り感情を挟まずに理論理屈優先で良いと思います。思考・感情の使い分けさえできれば、輪郭どっしりのディラテで体力量豊富なので上手く両立できるはずです。でないと「私って冷淡…」と自分を責めたり「こんなにも尽くしているのに……」と相手を責めることになりかねません。

母とのコミュニケーションが足りてなかった

あやみお:私、体力あるんですか? 出産後はしばらく病気続きで。今は大分丈夫になりましたが(笑)。

ブゾン:体力量と病気は別。相貌心理学では、むしろ体力量のある方のほうが、病気になっても体力がある分持ちこたえてしまい、病気が進行しても気づきにくいと言われています。むしろ体力量の少ない方のほうがちょっとした変化にも敏感で、病気が進行する前に気づけます。あやみおさんにも絶対忘れてほしくないのは、定期的な検診や人間ドックを受けること。

LEE100人隊あやみおさん

あやみおさんは思考ゾーンと感情ゾーンの二重拡張タイプ。輪郭どっしりのディラテで体力量豊富です。

あやみお:なるほど……私、左右の目の大きさが違うんですけど、右目の方が小さくて。これって相貌心理学的には意味があるのでしょうか?

ブゾン:相貌心理学的に左右の目の大きさ開き方の違いは、過去と現在の好奇心や選択欲求の違いを表します。でもあやみおさんの目は左右の大きさだけでなく、高さも違いますね。目の高さに左右差があるのは意識があちこちに向いている、意識が散漫な状態を表します。現在意識が散漫し、自分に大切な物事がきちんと選べない状態。高さの違いが緩和されるまで、重要な選択はしない方が良いですよ。そして、目だけでなく他のパーツも全て、利き手である右側が下がり気味。今の状況や環境は、自分の理想にそぐわない、満足していないことの表れです。是非、お母様とのコミュニケーションをきっかけに、自分自身とも向き合っていただきたいと思うのです。お母様にはあやみおさんからの共感が必要ですが、あやみおさんもお母様からの共感が必要。ですので、お母様とご自身の感情をすり合わせていく中で、もう一度お互いを労る思いやりや愛情を再確認し、育み直してみてださい。



母に対しては思いやりの気持ちを大切に

ブゾン:ところで、あやみおさんご自身のご家族は円満なんですよね?

あやみお:はい。夫はすごくポジティブで、精神力もとても強くて。「ご両親と全く違うタイプの人を選んだんですね」と言われることも(笑)。普段は二人ともフルタイムで働いているのでそこまで話すことはないんですが、何かあった時は話を聞いてもらったり、解決方法を一緒に考えてくれます。すごくどっしりと構えていて、友達みたいな、いざという時にとても頼りになる人です。

LEE100人隊あやみおさん

あやみおさんの横顔を見ると目から降ろした線よりも顎が出ていて、理想や夢を自らの力で実現できることがわかります。

ブゾン:それなら良かったです! あやみおさんは正面から耳がよく見えていて独立心旺盛だし、横顔を見ると目から降ろした線よりも顎が出ていて、理想や夢を自らの力で実現できることもわかります。だけどご家族の問題、プライベートにかんしては、思考・感情二重拡張タイプゆえ複雑に考えすぎてしまい、結果として行動が保守的になり、せっかくの実現力が発揮できていなかったんです。あやみおさんの感情ゾーンも「お母さんから認めてもらいたい」という承認欲求の満足、そして共感を求めています。だから今回もセッションに応募してくださったんですよね。お母様に対しては理論理屈ではなく、思いやりの気持ちを是非大切にしてほしいです。そうすればきっと良い方向に向かうと思います。

あやみおさんアフタートーク

今回、少し難しいテーマでしたが、以前から気になっていた母親との関係について思い切ってご相談させていただきました。

ブゾンさんの診断を受け、具体的なアドバイスをいただき、選択肢を知ることできて、とても参考になりました。顔の分析では、私が“体力がある”というのが意外でした笑。また、今の仕事が向いている、と言っていただけたことも嬉しかったです。

すぐに実行することが難しいこともありますが、今自分がどうしたいかにも気づくことができ、良い機会になりました。この度はありがとうございました♡

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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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