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顔を見れば「夫ブロックを崩す方法」「夫婦円満の秘訣」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2023.08.16

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。今回の相談者はLEE100人隊トップブロガーのおゆうさん2021年の育休中に顔診断を受け、二度目のご登場です。おゆうさんの顔の変化にも注目!

LEE100人隊TBおゆうさん 佐藤ブゾン貴子さん

育休から復職し、モチベーション高くやる気にあふれた状態!

おゆうさん(以下おゆう):前回は抱っこで参加していた下の子ももうじき3歳、今は保育園に通っています。二世帯住宅は工事が難航していて、結局義実家の近くで別居しています(笑)。私自身は復職し、以前と同じ職場に勤めてはいますが以前の業務内容に加えて、企画職を兼務することになりました。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):前回は輪郭がちょっとぼやぼやっとしていたけど、今はお顔全体がキュッと締まってますね。よりアクティブに、より強く行動力を発揮できていることの表れです。以前から頬の肉付きが豊かで寛容性・順応性はありましたが、今はさらにプリッと張りがあり、モチベーション高くやる気に満ちあふれている。前回はあまり置かれた状況に満足していなかったようなので。

LEE100人隊TBおゆうさん

LEE100人隊TBおゆうさん

写真上:現在のおゆうさん。写真下:2021年6月頃のおゆうさん。現在のほうが頬の肉付きがさらに豊富になり、鼻筋が右側に向いています。

おゆう:「育休を前倒しで切り上げて早く復職したい」と相談させていただいていましたしね(笑)。以前に比べて職場環境が大分やりやすくなっているので、そういうのが表れているのかな?

ブゾン:前回も鼻筋が利き手である右側に向いていたんですが、それがより一層顕著になっています。相貌心理学で顔の利き手側は今を、反利き手側は過去を象徴します。鼻筋が利き手側に向いているということは、意識も今に向いていることの表れ。これが逆向きだと、過去の栄光にこだわったり「昔のほうが良かった……」という後ろ向きな意識の表れになります。おゆうさんの場合、過去に大変な苦労をされたけど「でもそれはそれだから、もう大丈夫」と自分自身の中で昇華できている。逆にそれをバネにして、より良い未来に意識が向いている。鼻筋が利き手側に向いている方は、すごく頑張り屋さんなんですよ。

転職を考えることもあるけど「夫ブロック」で現状維持

おゆう:今の職場、ほかに働くお母さんがいないんですよね。女性が多いけど独身か子無しで、バリバリ働いている人が多くて。人間関係は悪くないんですけど、子育て真っ最中の自分に共感してくれる人がいないのが悩み。あと、保守的な職場なので長時間労働をする人が評価されたり、事なかれ主義の人が多くてトライアンドエラーができなかったり。業務的には好きな仕事なので苦ではないものの、数年おきに「この職場で定年まで働けるだろうか」と考える時期が来ます。そんな中、連載バックナンバーで転職について相談されていたまむさんの記事を読んで。まむさんも私も輪郭タイプがディラテの感情ゾーン拡張タイプなので、私も今の仕事よりも良い仕事があるんじゃないか?と考えるようになりまして。

ブゾン:残念ながら組織の体質・体制を変えることはできません。合わないだったら、状況が許すのであるならば、辞めたほうがいいと思う。合わなくても社員でいる、お給料をもらっている限り、従わなきゃいけない。そこにいてフラストレーションを溜め続けるのはもったいないので、好きな仕事ができる他の環境を探すのがベスト。おゆうさんも感情ゾーン拡張タイプなので、好きなことを仕事にするのが良いですよ。寛容性・順応性が高いので小規模で家族的な関係を築ける職場も向いてます。もちろん何の準備もせず辞めるんじゃなくご家族と相談して、転職先を確保してから。

おゆうさんは輪郭どっしりのディラテタイプで、感情ゾーン拡張タイプ。唇の肉付きが薄く、言葉が端的過ぎる傾向があります。

おゆう:数年前まで職場環境が酷かったけどかなり改善されたこともあり、このままいたほうが良いんじゃないかと思ってしまって。それでズルズルと来てしまい、なかなか一歩が踏み出せない状態です。あと、夫が「転職したら年収が下がるんじゃないか」「安定した会社にいたほうがいいんじゃないか」と転職に難色を示していまして。

ブゾン:今後も人生を一緒に歩んでいかなければならないパートナーなのだから、それはきちんと説明するしかない。彼もおゆうさん同様感情ゾーン拡張タイプではあるんですが、輪郭細めのレトラクテで自己防衛力が高いがゆえ、心配性なんです。彼が金銭的な面を気にしているのがわかっているから、たとえ小さな会社であっても給与は下がらないような転職先を選んで「お金の面は心配かけないし、私、しっかりやるから」と説得して飛び立つ。おゆうさんは正面から鼻の穴が見えず、思ったことを口にしない傾向があるけど、あまり溜め込まないで。気持ちを言葉にして出さないと、相手には伝わりません。以心伝心なんて幻ですからね。

「妻を大切にする方法」がわからない夫

おゆう:そういえば不満ばかり口に出していて、「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな感情については口に出していなかったな、と気づきました。やっぱり伝わってないんですかね?

ブゾン:伝わってないですね。あと、おゆうさんは唇の肉付きが薄く、言葉が端的過ぎる傾向があるので、ときにそれが冷たく聞こえてしまう。言っていることは的を射ているし正しいんだけど、正論を直接ぶつけると、相手からすると「なんでそんなに冷たい言い方するんだよ、わかってるよ!」となる。冷たく聞こえてしまうのは、その言葉におゆうさんの感情が乗っかっていないから。「嬉しい」「悲しい」「ワクワクする」といった気持ちを言葉に乗せることによって、むき出しの刃物みたいな言葉も、鞘に入れて相手に渡すことができます。夫も感情ゾーン拡張タイプなので、まずは「心配する気持ち、わかるよ。お給料、前の会社と変わらない所を見つけたから」と彼に共感する。それから「でもね、私新しい環境で頑張ってみたいの。今の会社、仕事内容が好きだけど、人間関係と体質が……このままいたら私、病んじゃうかも」と今度は自分に共感してもらう。理解を示してくれなかったら「なんで理解してくれないの? それ、私にとってすごく悲しいことなんだけど」と、自分の思いを伝える。「辛い」「嫌だ」ということを伝えないと、彼は永遠にわかりません。キーワードは「感情の共感共有」です。

LEE100人隊TBおゆうさん 佐藤ブゾン貴子さん

おゆう:関連してさらにご相談したいことが……我が家は私が毎日出勤して夫は大体テレワーク、なので夫と小1の息子が一緒にいる時間が長いんです。私が帰宅すると息子は大体テレビを見ていて、「ただいま」と言ってもテレビに没頭して返事をしない、ということが続いたので息子に「挨拶しないのは本当に良くないよ」と爆発してしまって。夫にも「それを注意しないあなたも良くない」と話したのですが、「だって子どもは弱い存在なだから、一番に考えるのは当たり前だ」と言われ、すごく悲しくなってしまったんです。義母の誕生会の際に駐車に手間取っていた私に対する夫の態度があまりに酷くて。「おゆうちゃんだから何も言わないけど、他の人だったら絶対怒ってる」と義母が注意するぐらい、夫の私に対する態度が最近度を超しているんです。なんで夫は私を大切にしないでないがしろにするんだろう?と思います……。

ブゾン:「妻を大切にする方法」をわかってないんだと思う。気持ちがわかり合える夫婦だからからこそ、相手を大切にする具体的な態度や言葉のかけ方がわかるもの。おゆうさんが感情を口に出して表現することを知らなかったように、彼も残念ながら夫婦間の愛情表現を見てこなかったから、わからないんです。もしかしたら悪態をつくのが愛情表現と思ってるかもしれない。世の中のDV加害者の中には「(暴力は)僕にとって愛情表現だった」と言う方もいますし。どんな愛情表現もそれが自分にとって望まないものであるならば、夫婦できっちり話し合わないとダメ。彼に対して「そういう態度をされると、とても悲しいし嫌だ」と伝えること。そして息子さんが挨拶しないことについても「大人になって挨拶できなかったら苦労するし、それは親としても悲しい。私達もいつまでも側にいられないし」と伝えること。



感情ゾーン拡張タイプ同士の夫婦円満の秘訣は、互いに褒め合うこと

おゆう:夫婦でゆっくり話し合う時間が最近持てなくて。仕事して疲れて、子どもと一緒に寝落ちしてしまって。

ブゾン:週末は? 逃げちゃダメよおゆうさん。これまでは何か問題があったとき、もしかすると逃げてきたかもしれない。それで一時的にはどうにかなってたかもしれないけど、それが今の状況を招いてしまったんですよね? 状況を改善したいのであれば逃げちゃダメ、せっかく鼻筋が今を向いていてより良くなっていきたい、という強い思いがあるのに。感情ゾーン拡張タイプ同士の夫婦が一番仲良くなれる秘訣は、お互い褒め合うこと。まずは相手を褒めないと褒めてもらえませんから、相手の良い所を見つけて褒めてあげましょう。そうすることでお互い心地良い関係になれます。あと、お子さんに対してももっと感情表現しないと、感情表現の方法がわからないまま育ってしまいますよ。

 

おゆう:それは最近すごく感じています。息子に「今日は学校で何があった? 楽しかったことは?」と聞いても「忘れた」としか言わなくて。

ブゾン:息子さん、聞かれてもどう説明していいのかわからないのでは? まず、息子さんに何か聞きたかったら、先に自分のことを話さなきゃダメ。コミュニケーションはキャッチボールですからね。「ママは今日こんなことがあってさ。あなたはどうだった?」と。愛情表現にしても、例えば息子さんが帰ってきたら「おかえり~待ってたよ!」と抱きしめてあげて、これが愛情表現だと教えてあげる。「ちょっと大げさかな」と思うぐらいでちょうど良い。「自分は感情表現が下手」と自覚して、言葉で愛情表現するのが難しかったら態度で示す。コミュニケーションは言葉だけでなく、肌と肌の触れあいや温もりも大切ですからね。

実母に感謝の気持ちを示すには物より「ありがとう」の言葉を

おゆう:76歳の母はシングルマザーで、一人娘の私を育ててくれました。親でもありますが、友達みたいな関係で、愚痴でも何でも言い合える。そして私同様、思ったことをあまり口にしないタイプ。これまで母に素直に感謝の気持ちを伝えられていなかったな、と後悔しています。母は去年まで働いていて、今まで大きな病気もしたことなく元気ではありますが、急に倒れてもしいなくなってしまったら……本当に立ち直れるのかな?とたまに考えることがあります。離れて暮らしているものの、私が週末に出勤するときなどは近くに住む義母よりも母に子ども達の面倒を見てもらっていて、つい頼ってしまいます。今更親孝行もできないしせめて贈り物でも、と思うのですが、何をあげてもこれまですごく喜んでもらったことがなくて。母の喜ぶことが一体何なのか、こんなに近くにいるのにわかりません。

LEE100人隊TBおゆうさんお母様

おゆうさんのお母様。輪郭がかなり細めのレトラクテで、自分で選んだ狭い範囲にいるおゆうさんが、自分に何でも話してくれることが、何よりも嬉しいはず。

ブゾン:お互い感情表現するのが苦手なタイプだけど、76歳のお母様を今更変えることは難しいので、ここはおゆうさんが歩み寄りましょう。長年一緒にいてお互いの苦労を知っているからこそ、口に出さないことってあると思うんですよね。だからこそ「お母さん大好きなんだから、ずっと一緒にいたいから、長生きしてよ」と素直に口に出す。言わないと伝わりませんよ。物を介して感謝の気持ちを示すことについては、お母様は「嬉しいけど、欲しいものは物ではなく気持ち」と感じている、だからもっと愛情表現して。お子さんがもうちょっと大きくなったら、親子二人で旅行に行っても良いのでは? いつ別れが来るのかなんて誰にもわかりませんし、今からできる準備なんて何も無いんですよ。おゆうさんは既にいっぱい親孝行しているし、これからできる一番の親孝行は、お母様より先に死なずに元気でいること。

おゆう:母は夫についての愚痴もすごく聞いてくれますし、以前私がケガしてひと月ほど入院した際も毎日通って来てくれて。逆に母に心配をかけてない?

LEE100人隊TBおゆうさん

ブゾン:かけてないですし、むしろお母様は嬉しいと思いますよ。お母様は輪郭がかなり細めのレトラクテで、自分で選んだ狭い範囲にいるおゆうさんが、自分に何でも話してくれることが、何よりも嬉しいはず。だからいくらでも愚痴ってもOK、大切なのは「お母さんが聞いてくれて本当によかった、ありがとう」ときちんと伝えること。贈り物よりも「ありがとう」の言葉が大切です。おゆうさんが今まで充分頑張ってきたし、悲しいときは泣いていいし、お母様に涙を見せても大丈夫。「お母さんの前だから泣ける」って、そしてそれをお母様も受け止めてくれますから。

おゆうさんアフタートーク

ブゾンさんから開口一番に、顔の変化から今の状況を言い当てられて驚きました。この2年間は大変なことがありつつも、ひたむきに仕事を頑張ってきたつもりだったので嬉しかったです。

息子と心が通わないことを相談させていただきましたが、前回のセッションでも「本音をあまり口にせず、内に秘める傾向がある」と言れたにも関わらず、特に直すことをせずにいたことが原因だったと反省しました。自分を省みる良いきっかけとなりました。

母との関係ですが、子どもたちのサポートを頻繁にお願いしていることに少し罪悪感があったので、「お母さんは頼られるのがイヤじゃない」と、ブゾンさんにハッキリ言ってもらえて、救われた気がしました。定期的に温泉旅行に行って、素直に感謝を伝えようと思います。

とにかく「自分の感情を出す」ことで、周りと良い関係を構築していきたいと思います!

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佐藤ブゾン貴子さんがBOUZON LABOをオープン!

佐藤ブゾン貴子さんが相貌心理学研究室「BOUZON LABO」をオープンしました! 相貌心理学を用いた相談室と相貌心理学の入門知識や資格取得のために学べるスクールを併設しています。詳しくは以下のリンクをご参照ください!

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撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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