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夫の「顔」を見れば、正しい二世帯住宅の建て方が分かる!〈夫婦関係編①〉【相貌心理学・佐藤ブゾン貴子さんの「顔」でお悩み相談】

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.07.14

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。今月は「テレワーク時代の夫との関係性」についてのお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します!
おゆうさんとブゾンさん(正面)のコピー

今回はフルリモート取材!

子どもが出来てから夫と度々衝突するように

おゆうさん(以下おゆう):夫とは元々職場の先輩後輩で、結婚して5年ちょっと。私自身は第二子の育休中で、夫はここ1年ほど月曜のみ出社、残りの4日は在宅勤務です。夫と私は性格が真逆で、私は大雑把で考えるよりも行動が先、夫は几帳面で何事も考えてから行動するタイプ。結婚前は自分にはない慎重で冷静な部分に惹かれましたが、子どもが出来てからはお互いに譲れない部分が出てきて、度々衝突するように。ケンカをする度に相手の嫌な部分が目に付くようなってしまい……。ブゾンさんの診断で夫のタイプや考えを理解して、もっと相手の気持ちを汲んで円満に生活できるようにしたいです。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):おゆうさんと彼はともに感情ゾーン拡張タイプ。感情的になりやすく、他人に自分の感情を押しつけがちです。お互いに共感を求め合うので、共感できる部分ではものすごく惹かれ合います。が、感情を感情で返すことの繰り返しになるので、どうしてもぶつかりやすくなります。

おゆうさん夫正面

おゆうさんの夫。感情ゾーン拡張タイプで、感情的になりやすく、他人に自分の感情を押しつけがち。輪郭は細めのレトラクテタイプ。エネルギー量少なめ、内向欲求強めです。目が細めで、知識や情報をしっかりと選びたい欲求が表れています。

朝、洗濯機を回そうとすると「それ、今やるタイミングなの?」

おゆう:朝の忙しい時間帯に洗面所へ行った私が「ついでに……」と洗濯機を回す準備をしていると「それ、今やるタイミングなの?」と言われ、カチンとくることも。ここでスルーすれば良いのに、私も言い返してしまって……。

ブゾン:おゆうさんは輪郭どっしりのディラテタイプですね。エネルギー量が豊富で外向欲求強め。一方で彼は輪郭細めのレトラクテタイプ。エネルギー量少なめ、内向欲求強めです。余計なエネルギーが使えない分、警戒心が強く、慎重で冷静。何事も熟考してから行動に移します。更に彼の額を横から見てみると、凸凹凸と3段になっているのが分かります。物事を段取るのが好きで、ルーティンを崩されるのを嫌がることを表しています。エネルギー量が少ないので、なおさらルーティンを守りたい気持ちが強くなるのでしょう。

おゆうさん

おゆうさん。輪郭どっしりのディラテタイプ。エネルギー量が豊富で外向欲求強め。鼻の穴があまりよく見えず、言いたいことを内に秘める傾向があります

おゆう:思い当たる節が。旅行中など、特に急いでいないときでも私や子供がモタモタしていると、夫が「これ何待ちなの?」とイライラし始め、せっかくの旅行が楽しくなくなってしまったり……なんでもっとゆったりとした気持ちでいられないのかな?と思うことがあります。

ブゾン:「今回の旅行は自分が練りに練って完璧な予定を立てたのに、なぜ自分の言うことを聞かないんだ!?」という不満の表れですね。おゆうさんはエネルギー量豊富なので多少の予定変更があっても軌道修正が可能だけど、彼はエネルギー量が少ないので無駄な行動をせずスケジュールを遵守したい。悪気はないんです。彼は感情ゾーン拡張タイプで承認欲求が強いので、自分の行動を褒められると良い刺激になります。「あなたの段取り力、すごい! こんなに短時間なのに全部回れるなんて!」などと褒めてあげましょう。

家庭内のいざこざを防ぐべく、リカバリー力がある方が譲歩を

おゆう:確かに家事には率先して取り組むし、きっちりと同じサイクルでこなしてくれます。それに選択の欲求が強めというのも納得。家事の中でも特に掃除を積極的にしてくれるのですが、掃除機などの掃除用品を自分で選びたがります。私が選んだものには「こんなの使えない! これより絶対良いものがある」とダメ出しします(笑)。

ブゾン:彼は目が細め、知識や情報をしっかりと選びたい欲求の表れです。かつ、横から見ると目が奥まっています。これも選択欲求の強さを表しています。その上エネルギー量が少なく失敗して無駄なエネルギーを使いたくないので、何事も自分で選ばないと気が済まない、他人に与えられたものは気に食わない。家庭内のいざこざを予防すべく、多少失敗してもリカバリー力のあるおゆうさんが譲歩して、彼に選んでもらいましょう。おゆうさんが彼に選択肢を幾つか与え、その中から選ばせれば納得します。「これ!」と思うものと他の選択肢にダミーを置いて上手く誘導し、結果的におゆうさんの希望のものを選ばせると良いでしょう。

おゆうさん夫横顔

おゆうさんの夫の横顔を見ると、目が奥まっています。選択欲求の強さを表しています。額が凸凹凸と3段になっていて、物事を段取るのが好きでルーティンを崩されるのを嫌がることを表しています。

おゆう:夫の在宅勤務中に、子どものおもちゃを取りに行くために仕事部屋に入ると、あまり良い顔をしません。普段は子どもの気持ちを丁寧に汲み取れるし、優しく接してくれるんですが……。

ブゾン:彼は自分時間優先でテリトリー意識が強い。一方でおゆうさんはみんな時間優先でテリトリー意識が希薄。それは単に二人のエネルギー量の違いゆえなので、深く考えなくて大丈夫。平日は可能な範囲で外に出て、彼を一人にしてあげた方が良いかも。夫は孤独に強く在宅勤務向き。ただ「仕事」という自分のテリトリーに他者が入ってくることにストレスを感じます。おゆうさんやお子さんのことが嫌いなのではなく、誰が入ってきても嫌だし、やはり悪気はないんです。お子さんのおもちゃは予め仕事部屋から出しておき、仕事中はそっとしてあげた方が、お互いのためになります。彼は輪郭が細いタイプゆえ、テリトリー外の人には冷たい印象を与えがちだけど、テリトリー内に入れば、感情ゾーン拡張タイプ、とても優しい。お子さんの良い所を褒めて伸ばすのも上手ですね。



ステイホームが嫌過ぎて育休中に自動車免許を取得

おゆう:私自身も夫とずっと顔を合わせていることにストレスを感じています……。ステイホームが嫌過ぎて、自動車免許を取りに行きました。育休もあと2カ月残っていますが、復職を前倒しにすることも検討しています。

ブゾン:おゆうさんはもっともっと外に出た方が良い。免許も取れたしドライブするのもいいかも? エネルギー量豊富なので家に籠もっていると、エネルギーが消費できずストレスが溜まります。仕事に出ればエネルギーを消費できるし、可能であれば一日も早く復職するのが良いでしょう。転職や独立開業を考えたことは?

おゆうさんの横顔。夫と同じく感情ゾーン拡張タイプ。

おゆう:今の仕事、実は人間関係のストレスが多くて。復職後に仕事で受けたストレスを家庭に持ち込んでしまい、子育てに影響が出てしまうのではないかと少し心配しています。人間関係の不満を除けば、仕事内容は自分に合っているし楽しいので、今はあまり転職は考えていませんが。

ブゾン:おゆうさんの鼻を正面から見ると、鼻の穴があまり見えません。本音をあまり口にせず、内に秘める傾向があります。ゆえにストレスも溜めやすい。ストレス解消のためにはまず「愚痴を言ったら相手に悪いかな?」などと考えずに、とにかく不満を吐き出すこと。復職すれば夫とも適度な距離感が保てるようになるでしょうし、彼には他人の話を聞くキャパシティも共感力もあるので、彼に職場の不満について聞いてもらうのが良いでしょう。

二世帯住宅を建てるならフロアはきっちり分けるべし

ブゾン:そして、身体を動かすような趣味を持つこと。将来的に車を購入するのがベストかな? 興味があることに対してスマホやネットで見て終わりにせず、実際に足を運ぶ。段取り上手の夫にスケジュールを立ててもらい、おゆうさんが運転を担当すれば、エネルギー消費できるし、好奇心も満たされてストレス解消に繋がります。

おゆう:実は今仮住まいで、再来年の4月に夫の実家を二世帯住宅に建て直す予定がありまして。それから車を買おうと思っていて、当分はカーシェアを活用してドライブを楽しもうと思っています。

おゆうさん

ブゾン:彼のテリトリー意識の高さを考慮すると、二世帯住宅を建てるならフロアはきっちり分けた方が良いですよ! たとえ自分の親であっても、彼は自分のテリトリーに入ってくることにストレスを感じてしまい、結果的におゆうさんが板挟みになってしまう恐れがあります。玄関も別々、それこそ1階の右側に親の玄関、2階の左に夫の玄関、ぐらい徹底して分けた方が良い。安い買い物ではないですし、万が一ご両親に何かあったときや、賃貸に出すなどの将来も考慮して、しっかりと分離することをオススメします。

おゆうさんアフタートーク

ブゾンさんの診断の後、すぐに夫と内容を共有しました。お互いが常に「ありがとう」という感謝の言葉を口にするようになり、雰囲気が前よりも明らかに良くなりました。“棲み分けが重要”という夫の性格を知れたことで、テレワークの夫のイライラにも腹が立たなくなり、寧ろ気遣いができるようになりました。性格が真反対で、これからの長い生活に不安ばかりが募っていましたが、ブゾンさんからいただいた具体的なアドバイスのお陰で、多様性のある家庭を築いていけることが楽しみだと感じられるようになりました。

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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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