昔新聞で読んださかなクンのお母さんの話がとても素敵だったので、さかなクンの本「一魚一会」を読みました。
皆さんご存じのさかなクン。
幼少時代から「好き!」にまっしぐらな性格で、トラック→タコ→魚→吹奏楽と、実は魚だけではなく沢山のものに夢中になっています。
私が好きなエピソードは、勉強そっちのけで魚に夢中なさかなクンなので、三者面談で担任の先生に
「もう少しちゃんと勉強しないと将来困りますよ」
と言われても、
「魚が好きで、魚の絵を描くことが大好きなので、それでいいんです」
と、堂々と答えるお母さん。
「お魚が大好きなんだから、好きなだけ描きなさい」
と、「勉強しなさい」とか「魚のこともほどほどにしなさい」なんて、さかなクンは一切言われたことがないそうです。
魚のことだけじゃないんです。
吹奏楽部のさかなクンが楽器屋さんで「バスクラリネット」を吹いたらとても素敵な音色だったので、高くてとても買うことはできないけれど、お母さんにこの音色を聞かせてあげたいと楽器屋さんに連れて行って吹いてみたときも、お母さんはポンとそのバスクラリネットを買ってしまうんです。
金額48万円のバスクラリネット。
まさか買ってくれるとは思わなかったさかなクンは焦って止めたのですが、お母さんは
「こういうときのためにコツコツ貯めてた定期預金おろしてきたから」と。
なんてかっこいいんでしょう。
さかなくんは「いつか出世払いで返すからね!」と約束したのですが、その後本当にTVチャンピオンの優勝賞金をお母さんに渡しています。
「好き」がいっぱいのさかなくんも、あるがままの息子を応援しているお母さんもとても素敵で、母としての自分を振り返るきっかけになりました。
私の子育て
卒業にあたり、自分のクリップを振り返ってみたいと思います。
嬉しいことに、私が書くクリップのなかでも、子育て関係のクリップが好きと言ってくださる方も多かったです。
始まりはこのクリップだったと思います。
ハピプラ時代のクリップなのでいただいたコメントは消えてしまったけれど、たくさんメッセージをいただけて嬉しかったです。
そして、3年後の次男の卒園式クリップ。
でも、思いを馳せるのは、やっぱり手がかかった長男のことだったな。
今まで書いた子育てクリップを振り返ってみたいと思います。
(ずらずらと貼り付けているので、ご興味ない方は飛ばして、最後の本文に飛んでくださいね)
子育てクリップ振り返り
運動会が苦手な子だったので、毎年運動会前は不安で、終わった後は成長に涙していました。
そうそう、あだ名は「ふっくらきなこもち1号2号」だったっけ。
頑張って作った絵本バッグ。
幼稚園用なのに小4まで使ってくれて、今でも気に入ってくれています。
私的育児論。この前次男が勝手にこの本読んでたな 笑。
うちのミニオン君も可愛かった♡
ラストクリップにも貼り付けましたが、長男の魅力炸裂♡
父と母の息子への思い。
七五三の撮影が、思ってたんと違う話。
長男が私のサンタさんになってくれたお話。
うちの子、ピグモンに出会う。
私のママ友は「ぽっかぽか」の麻美でした。
息子からのメッセージに先生と私で号泣。
絵本を読むことは心を抱きしめること。
タマシイムマシンの話が好きなんです。
↑この「女の子の食卓」という漫画は本当に素敵な漫画なので、誰かに貸したい!
とりあえず本の趣味があって、お料理上手なあきちゃんに送りつけようかな 笑。
我が家のゲームルールの話です。
このときにゲームは1時間までとなっていますが、二人で1時間までです。
長男はもうほぼゲームをしないので、次男のみ30分ルールを守っています。
我が家のエンタメクリップ。息子たちにすすめた本や漫画たちです。
ちなみに、とある児童小説がきっかけで、今や次男が我が家で一番の読書家になりました。
暇さえあれば本を読んでいる子に!嬉しい~!
息子たちからもらった誕生日プレゼントとお手紙の話。
ケーキのクリップですが母の日の話です。嬉しいお手紙もいただきました。
子供の習い事とお勉強事情の4部作。
ブックレビューと受験についてのお話です。
そして、とうとう長男が小学校卒業!!!
【オマケ】子供、というよりうちの夫の性格が良く出ているなってクリップ。
以上、我が家の子育てクリップでした。長々とすみません!
ありがとうございました
ごくごく普通の我が家の子育てクリップですが、コメント欄や直接会ったときに感想を言っていただくことも多く、クリップを書く励みになりました。
ファッションネタではないからか、旦那さんが読んでいると言ってくださる隊員さんも何人かいらっしゃって、感謝、感謝!
(でも、うちの夫には気づかれていないことを願う。)
幼稚園生だった長男はもう中学生。
(リアルもう中学生)
白いお餅のようだった次男は、未だにお餅のままです。
(あれ?)
嬉しいことに
「マルちゃんの息子君たちが好き」
と言ってもらえることも多く、本人たちは自分たちが読者の方々にモテていたことなんてまったく気づかず、あいかわらずのんびりまったり過ごしている兄弟です。
私のこれからの子育て
私は素敵なお話や言葉に出会ったら、シェアすることが好きです。
最後の子育てクリップもそんな風に終わりたいと思います。
今回素敵だなと思った言葉は「初めて恋をした日に読む話」の中から。
ドラマ化された深キョンと横浜流星くんの東大受験の話といえば分かる人も多いでしょうか。
塾講師である主人公の順子は東大に落ちた人生ですが、順子の母親はかなりの教育ママです。
その時を振り返りながら、受験に追い込まれて母親に怯える生徒に向けて言った言葉です。
著作権の関係でそのままは書きませんが、書かれていたのはこのような言葉でした。
覚えていてね。
お母さんはあなたがとても大事で、大事すぎて、世の中の誰からもバカにされたり、いじわるされたりしないよう「良い大学に行きなさい」って言っただけだからね。
・・・そうなんです。
未だ学歴社会である日本。
良い高校に行けば良い大学に行けて、良い大学に行ったら良い会社に入って、将来困ることはないかもしれない。
私も子供に「勉強しなさい」と言っているのは、良い大学に入った息子自慢をしたいわけではない。
将来息子が辛い思いをしないように。
学歴があることは人生の選択肢を増やすことができるから。
一つの道で辛いことがあっても、新しい道を歩むことが選びやすくなるから。
そんな思いから息子の教育に向き合っていたような気がします。
でも、さかなクンとさかなクンのお母さんは違いました。
学歴なんかなくたって、「好き」という気持ちだけで人生を歩んでいきます。
さかなクンの小学校の文集で書いた夢は「東京水産大学の先生になること」です。
本を読んでいただければわかりますが、さかなクンは勉強そっちのけで魚に打ち込んだので、大学は出ていません。
専門学校卒業後は仕事も決まらず魚関係のアルバイト、つまりフリーターのような日々を送ります。
その後イラストレーターとなり、TVで「さかなクン」として活躍するようになり、とうとう夢だった東京水産大学(現在の東京海洋大学)の客員教授になりました。
「好き」という気持ちだけで夢を叶えていったさかなクン。
良い学校、良い会社に入って安定した人生のレールをしいてあげることだけが正解じゃなくて、誰になんと言われたって、好きを貫いて夢を叶える強さを持つという道もあるということを教えてくれました。
子育てに正解なんてないですが、
「子どもを応援する」という考えは正解の一つだと思います。
いつまでもいつまでも応援させてね。
たまに口うるさくいうこともあるけれど、全部あなたを応援しているからだからね。
あなたが思う「幸せ」というものを、あなたが自分の手でつかみとれるよう、ずっと応援しているからね。
そんな気持ちで、これからも子供たちに向き合っていきたいと思います。
拙い育児の記録でしたが、読んでくださった皆様、今までどうもありがとうございました。
(コメント欄はラストクリップのみにさせていただきました)
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息子たちに想いを込めて
2023年12月 LEE100人隊 マル
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マル
会社員 / 東京都 /
44歳/夫・息子(13歳・9歳)/美容部/本とお酒とおいしいものが好きです。家族や友達と笑いあう時間、1人で過ごす時間、どちらも大切に毎日を過ごしています。日々の楽しいこと、役立つこと、胸に響いたことなどを、クリップに綴っていけたらと思っています。LEE100人隊の活動を通して、たくさんの出会いがあればうれしいです。