冷蔵庫がすっきりすると二重にオトク
食品の傷みが気になる季節になりました。
政府が発表した令和3年度の食品ロスの推計値は、523万トン(前年度比+1万トン)、このうち事業系食品ロス量は279万トン(前年度比+4万トン)、家庭から発生する家庭系食品ロス量は244万トン(前年度比▲3万トン)とのこと。
家庭で廃棄される食品が減ったのは、物価高で節約意識が高まったせいかもしれませんね。
ムダにならないよう適量を買い、きちんと食べきることは、食費を膨らませないことにつながります。
冷蔵庫がすっきり片付いていれば、冷気が効率よく循環するので電気代も節約でき、二重にオトクですよね。
食品ロスを防ぐには、「使い切り」を意識することが大事です。そのためには、冷蔵庫や食品ストックを把握してムダな二重買いをしないことや、今ある食材を使い切るために必要なものを買い足すことが大事。
でも、売り場に行って「まだ卵、あったっけ?」とか「野菜は何が残っていた?」を迷ってしまうことも多いもの。
自宅にあるストック食材を、売り場でも確認できるとベターですよね。
多種多様な食品管理アプリ
自宅にいなくても食品の在庫を確認する方法としては、例えば家計簿アプリが利用できるでしょう。
レシートを読み込んでデータ化している方式なら、その買い物データを確認することで、いつ何を買ったか振り返ることができるからです。
また、在庫管理用のアプリを使うのもいいでしょう。
買ってきたものをアプリ上で撮影したり、バーコードを読み取って、ストック品として登録します。賞味期限も記録でき、期限が迫ると通知してくれるものも。
「食品管理」「賞味期限管理」などのキーワードで探すと様々なアプリが出てくるので、自分が使いやすいものを試してみて。
中には、家にあるもので作れるレシピを提案してくれるアプリもあり、使い切りの献立に悩んだ時のヒントになりそうです。
いちいちアプリに登録するのが面倒…という人なら、買い物に出かける前に冷蔵室と野菜室をスマホで撮影するだけでもいいでしょう。
食品値上げは当分収まりそうにありません。せっかく買った食品をムダにしないために、デジタルツールの力を借りながら、おいしく食べきりたいですね。
【連載】 松崎のり子さんの「知らなきゃ損するお金の話」
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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