FOOD

砂糖不使用、甘さ控えめ!「はちみつ梅ジャム」/榎本美沙さんの『旬を食べつくす日々の食卓』

  • 榎本美沙

2023.06.04

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料理家/発酵マイスターの榎本美沙さんが、季節の美味しくて栄養価の高い食材を、素材のよさを生かして楽しむレシピをご紹介。毎日の食卓に大活躍する“体に優しい料理と保存食”をお届けします!

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

6月前半の“旬”
「はちみつ梅ジャム」レシピ

今回は、私が完熟梅の時期に必ず仕込むジャム「はちみつ梅ジャム」の作り方です。私自身が甘すぎるジャムが得意ではないので、甘さ控えめに仕上げています。

毎年このジャムを仕込みますが、たくさん作ってもすぐになくなってしまい、もっと作ればよかったと毎年思います…
ヨーグルトにかけたり、バニラアイスにのせたり、クリームチーズと合わせてビスケットにのせても美味しいです! 梅干し作りで使えなかった傷がある梅でもつくれますよ◎

材料(作りやすい量)

  • 完熟梅 1kg
  • はちみつ 350〜480g

作り方

  1. 大きめなボウルに水をはり、完熟梅をやさしく洗う。水気をペーパータオルで拭き取り、なり口のヘタを竹串で取る。

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

2. ホーロー鍋に梅と梅がかぶる程度の水を入れて中火にかける。煮立ったら弱火にし、ときどき混ぜながら10〜13分茹でる。

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

3. ざるにあげて水を切り、箸で果肉に切り目を入れて冷ます。

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

4. 手で実をつぶしながら種を除き、ボウルに果肉を入れる。果肉の重さを測り、重量の60%の分のはちみつを用意する。( ※中心部分が熱いのでやけどに注意してください。種の活用法はレシピ末尾)

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

5. 鍋に果肉を戻して弱めの中火にかけ、木べらで混ぜながら、とろみがつくまで10〜15分ほど煮て火を止める。熱いうちに4のはちみつを加えて混ぜ、清潔な保存瓶に入れてふたを閉める。冷めたら冷蔵で保存する。

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

★ポイント

  • 冷蔵で3週間ほど、冷凍で3ヶ月ほど保存可能です。
  • ヨーグルト、アイスにのせるのはもちろん、おすすめは、クリームチーズと合わせて、ココナッツサブレにのせると、とってもおいしいです!

榎本美沙さん はちみつ梅ジャム

★残った種は梅ビネガーに

  • 清潔な瓶に梅の種と種がかぶる程度の酢を注ぎ、1週間冷蔵庫に入れ、タネを除いて料理に使います。ドレッシングに加えたり、すし酢代わりにしても。冷蔵で2ヶ月ほど保存可能。


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誰でも気軽にはじめられ、少量からおいしく作れる榎本さんおすすめの梅仕事と梅を余すことなく楽しむとっておきレシピをご紹介。梅の季節が待ち遠しくなります。

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製作・撮影/榎本美沙 撮影/宮濱祐美子(作り方写真)

榎本美沙さんの『旬を食べつくす日々の食卓』は、毎月2回更新。
次回の旬のレシピもお楽しみに!

榎本美沙 Misa Enomoto

料理家・発酵マイスター

発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、Instagram(@misa_enomoto)、夫婦でつくるレシピサイト「ふたりごはん」も人気。著書『二十四節気の心地よい料理と暮らし』(グラフィック社)が2024年2月に発売、その他の著書に『榎本美沙の発酵つくりおき』(家の光協会)、『ゆる発酵』(オレンジページ)、『発酵あんことおやつ』『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(ともに主婦と生活社) 『ちょこっとから楽しむ はじめての梅仕事』(山と溪谷社)など多数。

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