FASHION

年を重ねるとお洒落が楽しめなくなるのはなぜ?/スタイリスト福田麻琴

  • 福田麻琴

2022.12.17

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本日のお悩み
最近、昔のようにお洒落を楽しめません

福田麻琴さんの“お悩み相談室”。
皆さんからいただいたお悩みに、麻琴さんが本気でお答えします!

「お返事は完全なる私の独断と偏見です(笑)。
時に寄り添えなかったらすいません……
でもさ、どうせなら面白おかしく悩みたいじゃない。
笑って解決しちゃおう~!」From Makoto

年齢が上がって、昔のようにお洒落を楽しめません。
気づくと毎日、同じような格好ばかりしてしまいます。

はっちさん

福田麻琴さんのお答え
自分のときめきを信じて、お洒落を自由に楽しんで

はっちさん、是非とも洋服を楽しんでいただきたい!
どんな年齢の方にも!!
なんなら歳と取れば取るほどに!!!

ではまず、なぜ年齢が上がり、洋服を楽しめなくなったのか考えてみたいと思います。
一つ大きな変化があるとすれば体型の変化。
これは誰もが経験し、共感するところではないでしょうか。
全体的にふっくらし、体のシルエットがぼやけ、二の腕や膝が出せなくなった…。
わかりすぎるほどに共感です。
悔しいかな、私達はちょっとふっくらしちゃいます。逆にカリッとしすぎてもそれはそれで悩むでしょう。
やがてそのぼんやりはぼってりとなり、どっしりとなる…。
イヤ〜!!!
叫んだって止まらない。我らは上手にその流れと付き合っていくしかないんです。
そう、肝心なのはどう付き合っていくか。
素直に受け入れるのも一つ、ベストを尽くして争うのもいいでしょう。
だってよく考えてくださいな。これって単純にフィジカルのこと。
変えるならメンタルの方が難しいはず。
強い意志と根性があれば体に関しては頑張れるはず!…いや、頑張れない現実もあるので、そんな自分を受け入れることから始めましょう。

一番の問題は自分自身のマイナスな「思い込み」

どうにかこうにか根性を見せれば体は保てる、もしくは保てなくても着る服はある、として、
何が一番年齢を重ねた我らに洋服を楽しめなくさせているかって?
それはマインドです。いわばメンタルの部分。
「私は〇〇だから」マイナスな自分をイメージしていませんか?
この年で〇〇は無理!勝手に思い込んでいませんか?
人それぞれの価値観があると思いますが、自分で自分を追い込んではいけません。
他の分野ならともかく、ファッションって一番自由でいいカテゴリーだからです。
誰がなんと言おうが好き勝手でいいんです。
好きなものを好きに組み合わせていい。

憧れの人を見つけて、真似してみる。気軽に楽しむことがファッションの醍醐味

もしここに制限があるとするならTPOでしょうか。
私はこのTPOを考えるのが大好きです。
今日はいつどこでどんな人に会うのか…考えるだけでワクワクします。
その時々のベストな自分に出会いたいから!
ワークアウトに行くコーディネートだって、保護者会に行くコーディネートだって、どちらも私。
それがいつもの自分と違っていても、コスプレ感覚で楽しめます。
だから自分を自分で縛らずに自由でいることをおすすめします。

そしてまた憧れの人を見つけましょう。
女優さんやモデルさん、ハンサムな女流作家や料理家さんなどなど、誰に憧れたって構いません。
何かこの人気になるなぁ。
自分と全く違うタイプでも、潜在意識の中にどこか憧れが潜んでいるのかもしれません。
そしてその憧れに素直になることが一番大切な気がしています。
この人みたいになりたい!この人みたいに生きたい!
私が最近さらに気になるのはソフィアコッポラ。
派手で目を引くファッションではありませんが、そのシンプルシックなスタイルがより彼女の知性を感じさせ、
とんでもなくエレガントに感じるのです。例えデニムを履いていても!

悩まずに、気軽に楽しんでください。
それこそファッションが私たちにもたらしてくれるものだと思うから。

究極をいえば、心がキラキラしないものは着なくていいんですよ。
ドットブラウスとデニム



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100%の正解はありませんが、一緒に楽しく解決できたらと思っています。
たまに私の相談にものってください(笑)
日常の些細な疑問、福田がのんきにお返事します。
一緒にシェアして笑っちゃいましょう!」From Makoto

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fukudamakoto@lee.hpplus.jp

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福田麻琴 Makoto Fukuda

スタイリスト

1978年生まれ。パリ留学に裏打ちされたフレンチテイストに、今どきの抜け感を加えたベーシックスタイルが得意。LEEマルシェでのコラボ企画も大人気。1児の母。

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