FASHION

「似合う服がわからない」人がまずやってみるべきこと/スタイリスト福田麻琴

  • 福田麻琴

2022.11.26

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本日のお悩み
最近、自分に似合う服がわからなくなってきました

福田麻琴さんの“お悩み相談室”。
皆さんからいただいたお悩みに、麻琴さんが本気でお答えします!

「お返事は完全なる私の独断と偏見です(笑)。
時に寄り添えなかったらすいません……
でもさ、どうせなら面白おかしく悩みたいじゃない。
笑って解決しちゃおう~!」From Makoto

最近、自分に似合う服がわからないんです…

ふぁいぶさん

福田麻琴さんのお答え
誰かが「似合う」と言ってくれたアイテムを信じてみて

歳を重ねて、生活環境や体型が変化してくると、好きなものと似合うものが変わってきます。
だから今の自分に似合うものがわからないくなることはよくあること。
ふぁいぶさんも同じ状況でしょうか?

私の場合、実は若い頃の方が似合う服が全然わかっていなかったんです。
スタイリストとしてデビューしたての20代半ば、三度の飯より新しい服、靴、バッグ!
必死に働き、貪欲に買い求めていたのですが、その頃の方がよっぽど自分に似合うものがわかっていませんでした。
むしろ好きなものすらわかっていなかったかもしれません。
とにかく新しいものに挑戦する…それだけ。
それがどんな素材なのか、着心地なのか、ブランドなのか、そんなことより新作であればトレンドでカッコイイはず!
なんと浅はかだったことでしょう。
20代の福田さんよ、頑張ってたんだねぇ。
でも今となってはそういう経験も必要だったと思います。
だから買い物をしてもしても何も満たされず、スタイルが見つけられなかったんです。

「私に似合うのはシャツ」と気づいた20代の経験

そんな20代も後半の時、もしかしてこれが似合うのかも?!と、思うきっかけになった出来事がありました。
雑誌の企画でシャツのテーマがありました。
その企画を担当することになったのですが、連絡をくれた編集者がこう言ったのです。
シャツのテーマだから私がいいと思ったと。
はて?シャツだから私?
もちろんいくつかのシャツを持っていましたが、そんな頻繁に着ていたわけでもなく。
なぜ、シャツだから私なんだろう…と不思議に思ったのを覚えています。
そして前向きな答えに辿り着いたんです。
似合っていたんだ、と!(笑)
あぁ、我ながらものすごくポジティブシンキング!
だから彼女の記憶に残ることができたんだと、大真面目に納得したんです。
そこからというもの、私はシャツのことが気になるようになってしまいました。
そして今となってはコレクターのように似たようなシャツばかり集めています。
だから私にとってシャツは自分発信の似合うものじゃなくて、他人に認められた(という思い込み!?)似合うアイテムなんです。



”似合うもの”は誰かに決めてもらうことができる

好きなものは自分でしか決められませんが、似合うものは誰かに決めてもらうことができるんですよ!
どうでしょう?夫や彼やお子さんやご両親や辛口の友人やショップ店員さんに、
「私って何が似合うと思います?」なんて聞いてみるのは。
全く自分の好みと違っていても、きっとこの辺かなぁ、なんていくつかアイテムが出てくるかもしれませんよ。
少なくとも色やデザインはカラー診断や骨格診断で判別できるはず。
好きなものを見極めるのがベストだけど、
誰かが似合うと言ってくれたものはそれはそれであなたらしいアイテムかもしれません。

お洒落心はいつも柔軟に。
たまには誰かに任せてみるコーディネートも楽しいはず!

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100%の正解はありませんが、一緒に楽しく解決できたらと思っています。
たまに私の相談にものってください(笑)
日常の些細な疑問、福田がのんきにお返事します。
一緒にシェアして笑っちゃいましょう!」From Makoto

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福田麻琴 Makoto Fukuda

スタイリスト

1978年生まれ。パリ留学に裏打ちされたフレンチテイストに、今どきの抜け感を加えたベーシックスタイルが得意。LEEマルシェでのコラボ企画も大人気。1児の母。

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