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36歳一児の母が全日制栄養士専門学校に入学。良き理解者の夫はこんな顔!【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2022.04.20

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。先週に引き続き「学び直し」に関するお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します! 今回の相談者はLEE100人隊のさとささん(隊員番号038)です。
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佐藤ブゾン貴子さん

夫の転勤先で「資格があればどこでも働ける」と気づく

さとささん(以下さとさ):36歳にして、4月から2年間、栄養士の専門学校に通うことにしました。40歳までに卒業できる、そして息子が小学校に上がる前に卒業できるタイミングで、学び直す最後のチャンスなのではと思い、決断ました。元々勉強は好きなので学校生活を楽しめる自信はありますが、全日制で出席日数も厳しいので、家事育児と学業のスケジュール調整が上手くできるか不安です。不安ですが、それ以上にチャレンジしたい気持ちが勝って(笑)。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):素晴らしいことです! さとささんは思考ゾーン拡張タイプで想像力が豊かなので、新生活について妄想力を働かせて、まだ起こってもいない問題に対して不安になってしまっていませんか? それは非現実的だし、それに苦しんだり時間を費やしたりするのはもったいない。現実か非現実か見極めるためには頭の中だけで完結させず、文字に書き出す、またはパソコンで入力するなど、目に見える現実にするのが大事です。かつ、輪郭細めのレトラクテなので頭の中の理想に重きを置いてしまい、現実をなにがしろにしがち。額を横から見ると三分割が出ていて、物事を理論的に考えられる能力があるので、しっかりと現実に目を向けて。転ばぬ先を心配する必要はありませんよ。それにしても、一体なぜ栄養士の専門学校に通おうと?

LEE100人隊さとささん

思考ゾーン拡張タイプのさとささんはロジカル思考で想像力が豊か。かつ、輪郭細めのレトラクテなので頭の中の理想に重きを置いてしまい、現実をなにがしろにしがち。

さとさ:ずっとフルタイムで働いていたんですけど、夫の転勤帯同で北海道の十勝に移り、専業主婦を経験しまして。元々料理は得意ではなかった、かつ不器用なので料理を仕事にするなんて考えたこともなかったんですけど、十勝の専業主婦時代に「あ、家事って楽しい!」と目覚めたんです。十勝で仕事を探したときに、看護師、介護士、栄養士(給食センター勤務)の求人が多くて。今後また夫の仕事の都合で田舎に引っ越す可能性があるんですけど「資格があればどこに移っても仕事が出来る!」と思い、栄養士の資格を取ったらいいのでは?と。十勝はどこに行くにもバスで1時間以上かかるんですけど、東京に戻って、万能感を覚えたというか……電車でどこにでもすぐに行けるじゃないですか。タイミング的にも今、東京にいるうちに専門学校に行こう!と決意しました。

給食センター勤務等万人向けの職業は向いていない

ブゾン:現役の学生時代と、一度社会に出て「学ぼう」と思って再開した学生生活って全然違うんですよね。さとささんは輪郭細めのレトラクテなので、自分時間を優先するのが大事。そういう意味でも、学校に行くのは素晴らしいことです! 物理的には忙しくなるでしょうけど、精神的にも充足するし、自分の存在価値を見いだせるようになりますし、それによって夫や息子さんに対して今以上に優しくできるようになりますよ。ただ、栄養士の資格をせっかく取っても、給食センター勤務など、万人向けの職業は向いていません(キッパリ)。栄養士の資格を活かすなら、直接料理をするよりも、食を通して独自の世界観を提案できるようなお仕事の方が良いでしょう。もちろん給食も素晴らしいですけど、毎日ルーティンの繰り返しになりますよね、それだとさとささんは飽きてしまいます。それに目がパッチリしていて、視覚から入る情報や刺激に敏感なので、美しくないとダメ。給食もおいしそうだけど一般的な食事で、美を追究するものではないですよね。

さとさ:わかります! 東京に戻る前に、十勝の道の駅で仕事をしていたんですけど、そこが画期的な道の駅で。併設のレストランでヨーロピアンスタイルのフルコースを提供していて。道の駅にしては値段設定高めで盛り付けも美しくて、「こういうの、すごい良いじゃん!」と、食に興味を持ったきっかけでした。東京に戻るのが決まり、その仕事を辞めなければならなかったのが残念でした。エッジの立ってる職場の方が働いていて楽しかったですし、栄養士の専門学校に通おうと思った原動力になっています。

LEE100人隊さとささん

過去のさとささんを表す反利き手の左側の横顔には「私はこうじゃなきゃいけない」「こうであるべき」というこだわりが強く表れています。額に三分割が出ていて、物事を理論的に考えられる能力があることがわかります。

ブゾン:過去のさとささんを表す反利き手の左側の横顔に「私はこうじゃなきゃいけない」「こうであるべき」というこだわりが強く表れていますね。現在を表す右側の横顔ではその特徴は緩和されていますが。

さとさ:左右の横顔、結構違うなと自分でも思っていました。左側の方がどよーんとしてる。昔の嫌なことを思い出して「ああすれば良かった……」と過去の自分を叱る妄想をよくしちゃうんですよね(笑)。以前は自分の意志で選んでなかった、自分が無かった、だからやりたくないことを選んでしまっていたのかな?と反省したり。そういうのも顔に出ていますか?

フリー、裁量の大きいポジション、新規立ち上げ向き

ブゾン:今、入学前でまだ時間があるから想像しちゃうだけですし、その程度なら誰しもあります。それも右側の横顔を見れば、今は改善されていることが表れていますし。今の顔の方が良い顔になっているってことは、過去を肥やしにステップアップしていることの証。いづれ過去を振り返っても「あのときがあったから今がある」と思えるようになりますよ。

さとさ:思い返せば道の駅の仕事は、私のやりたいようにやらせてもらえていたんです。どこかに所属するにしても、ある程度は裁量を与えてもらえる職場の方が伸び伸び続けられそう、というヒントをいただけました。現役で専門学校に入学したら、新卒だし絶対どこかに就職しなきゃとか、必ずこれだけ収入がないといけないとか、制限が多いですけど、今の立場だからこそフリーランスという選択肢もアリかな?とぼんやり考えていて、それを後押ししてもらえてよかったです。

思考ゾーン拡張タイプはゾーン内にある目からの刺激に敏感で、視覚的な情報の発信も向いています。

ブゾン:ちょっと頑固で人の話を聞かないところがあり、視野が狭くなりがちなので気をつけて。正面から耳がしっかり見えていて独立心が非常に旺盛だし、自分の理想を現実化する力もあるので、会社や組織に属さず、自分で仕事をしていった方がいいかもしれません。ロジカル思考の思考ゾーン拡張タイプな上に、輪郭細めのレトラクテなので、自分の世界観を超!優先するタイプで、他人に命令されるのが嫌いですし。他人と意見が合わないとぶつかってしまうことも。「みんなと協力する」「自分と違う意見を受け入れる」といったことにフラストレーションが溜まってしまうかもしれません。組織に属して働くなら裁量の多いポジションや、新規立ち上げの方がオススメ。レトラクテゆえ、新しい環境ですぐに才能を開花させたりキャラクターを発揮するのが難しいので、自分は新しい環境で本領発揮するのにちょっと時間がかかることを自覚しておくと良いでしょう。ベストなのは、さとささんが選んだメンバーでチームを作ること。才能を円滑に発揮できます。



良き理解者の夫の顔が見てみたい……!

さとさ:今まで職場等で相性の合わなかった人が、ことごとく感情ゾーン拡張タイプで。その人達に必ず言われたのが「理屈っぽい」「冷たい」でした(笑)。

ブゾン:でも、さとささんを後押ししてくれる夫も実は、感情ゾーン拡張タイプなんですよ。だからこそ、自分が持っていないものを持っているさとささんを応援してくれるんでしょうね。夫はロジックよりも感情重視。さとささんが喜んでくれれば、彼も嬉しいのでは。結構目が細いタイプなんですね。ものすごく選択の欲求が強く、自分が選んだ相手にはとことん尽くしてくれますね。肉付きがしっかりしているので一見、社交的であるけど、実際には遮断するので。あと、すごく疑り深い。でもそんな彼が選びに選びぬいたさとささんだから、全力で守ってくれると思いますよ。輪郭どっしりのディラテなので体力も豊富だから、家事や育児もどんどん任せてしまって大丈夫(笑)。さとささんはレトラクテで体力がとっても少ないから、自分の休息時間を作らないと倒れちゃいますからね。

LEE100人隊 さとささん夫

さとささんの夫は感情ゾーン拡張タイプ。目に細さが出ており、選択の欲求が強く、自分が選んだ相手にはとことん尽くします。輪郭どっしりのディラテで体力豊富なので、家事育児をどんどん分担しても大丈夫そうです。

さとさ:夫が感情ゾーン拡張タイプなのは意外でした! 専門学校入学の話をしてもそんなにびっくりしていなくて、全面的に味方でいてくれています。ご飯がおいしくなるのが嬉しいみたいです(笑)。入学を決めたタイミングでLEE100人隊になることも決まり、学生の隊員の方はあまりいないと思うので、学生生活について綴れたらいいなと思っています。

ブゾン:目からの刺激に敏感なさとささんは、視覚的な情報の発信も向いています。学生生活を写真や言葉で発信するのはとても良いと思います、頭の中の世界観やアイデアを現実化する練習にもなりますしね。これからの学生生活、料理や栄養について学ぶだけではなく、そこからの可能性を考えながらの2年間にして、めいいっぱい楽しんで! 応援しています!!

さとささんアフタートーク

先日、無事に入学式を終えました。入学式では、『今日から常に目標を持って、1日も無駄にせずに邁進するように』といった祝辞を多くいただきました。現役の時の自分ならば、その言葉の意味がわかっているようでわからなかったと思いますが、今だからこそ、身に沁みています。

それに加えて、入学前にブゾンさんにアドバイスをいただけたことは、自分の方向性を考えるのにとっても貴重で有難い機会だったと思っています。『わたしならではの、わたしにしかできない、けど、楽しくワクワクできること』、多くの同級生たちとは少し違う道になるかもしれませんが、そこは社会人を経験してきた『学び直し』というチャンスがあるからこそ、拓いていける道なのではと思っています。自分の進むべき道についてまだ考えはまとまっていませんが、『好きなことややりたいこと』のアンテナを立てながら毎日の授業に臨みたいと思います。
具体的には、気になったものはとにかくメモにし、好きな写真や雑誌のページはスクラップに。寝る前に眺めながらモチベーションをアップしています。

応援してくれる家族や友人、LEE100人隊の活動を通して知り合った皆様の言葉がとっても励みになっています。ありがとうございました。

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佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。

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撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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