1月
冬本番。寒さも一段と厳しくなりました。
お正月があっという間に過ぎて、この一年もまたたく間に過ぎていきそうです。
1月のレシピは和素材を使ったスイーツで揃えてみました。
今回のスイーツは「黒ゴマと柚子のナポリパイ」です。
貝殻の形に似たこのパイは、本来イタリアナポリ地方の伝統菓子。
渦巻にしたパイを輪切りにして、つぶして、伸ばして・・・
まるで粘土細工をしているような、作り方も楽しいお菓子です。
本家のナポリパイはオリーブ油を練りこんだ薄い生地をパイのように重ねるけれど、ここは市販のパイシートを使ってお手軽に。
黒ゴマの香ばしい風味と柚子の香りでほっこり和風なパイ。
焼きたてはホロホロと崩れるような食感、冷めるとしっかりと歯ごたえのあるパイが楽しめます。
アツアツのパイを頬張るしあわせ、おうちならではですね。
ただし、中の粒あんがとても熱いのでご注意を・・・!
黒ごまと柚子のナポリパイ
【材料】 5個分
・ 冷凍パイシート 2枚 (20x20cm)
・ 黒炒りごま 40g
・ はちみつ 適量
・ 柚子皮 1個分
・ 粒あん 150g
・ 柚子皮 1個分
・ とき卵 適量
【作り方】
*オーブンを180℃に温める
*柚子皮をすりおろす
*パイシートを半分に切る
① パイシートは室温でもどし、フォークなどで全体に穴を開ける。
② 表面にはちみつを薄く塗り、パイ生地が見えないくらいにたっぷりと炒り黒ごまを広げる。上から柚子皮を散らす。
③ 手前から巻き(写真a)、1枚の巻き終わりにすき間が出ないように続けて、もう1枚を巻く。同様に続けて4枚分を巻く。巻き終わりをしっかり貼り合わせる。生地がやわらかくなってきたら、ラップでくるみ、冷蔵庫で15分ほど休ませる。
④ ③を5等分に切り分ける。打ち粉をした台に断面を上下にしておき、手のひらでおさえる。めん棒で厚さ5mmにのばす。(写真b)
⑤ ④の半円部分の周囲にとき卵をぬる。
⑥ 粒あんに柚子皮を混ぜ合わせ、⑤にのせる。生地を二つ折にし、周囲をしっかりと貼り合わせる。
⑦ 180℃のオーブンで25~30分ほど焼く。(両面、きれいな焼き色がついたらOK)
(写真a)
(写真b)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。