子どもの写真整理の仕方。4つのルールで、10年分のアルバムもデータもすっきり【駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.7
-
佐々木はる菜
2023.01.09
数年分溜まっていた写真整理を押し進めた「海外転勤」
毎年、年末年始に新年の目標などを考えるのですが、現在10歳となった長男を出産して以来、ずっと達成しきれずモヤモヤしていたのが「子どもたちの写真整理を完了させる」ことでした。
写真を撮ることも、フォトブック作りなどもむしろ好きな方だと思うのですが、だからこそ「やるならばちゃんとやりたい」という変なこだわりもあり結局後回し…を繰り返した挙句、気づいたら手を付けていない整理が何年分も溜まっているという状況に。
この数年、少しずつ作業を進める中で次第に自分なりのスタイルができ、さらに我が家は2022年に海外転勤があり良くも悪くも追い詰められたことで(笑)、アルバム作りと膨大な写真データ整理両方を完了させることができました。
スマホが普及して気軽に写真を撮ることができるようになって以来、特に子育て中の方にとっては、増え続ける写真の整理は常に気になるテーマのひとつではないかと思います。
今回は約10年かけて辿り着いた、我が家のシンプルな写真整理術について書いていきたいと思います。
OURHOME Emiさん「シンプルな子どもの写真整理術」がベース
私がお手本にしているのは、LEEでも大人気のOURHOME Emiさんの写真整理術です。
既に参考にされている方も多いかと思いますが、基本となっているのはこちらの3つのルールです。
Rule1 アルバムは家族で1年に一冊
Rule2 1カ月で1見開きに、11枚の写真を入れる
Rule3 毎月の思い出を育児日記カードに書く
(出典 OURHOMEホームページより)
私はそれまで、台紙に写真を貼っていくタイプの昔ながらのアルバムを使ってコラージュしたり、フォトブックを作ったりと色々と試行錯誤していました。ただ、初めての育児をしながらうまく時間を作ることができず、ふたり目を妊娠した頃から手が止まり始めます。
その後、長女出産→産後~ふたり子育て奮闘→仕事復帰もあり、その頃に長男は4年制の幼稚園へ入園したため園の写真整理という新たな課題も発生し、このあたりでアルバム作りがほとんどストップ…。迷走する中でEmiさんのアイデアに出会うも、手を付けていなかった数年分が取り返せずに毎年溜まっていく一方でした。
写真整理、我が家で実践する4つのシンプルルール
そんな私ですが、結果的に辿り着いた写真整理の方法はとってもシンプルです。
- 毎月1日(前後)に前月分を整理
- 3か月に一度を目安にプリントアウト→アルバムへ
- 旅行など、イベントはフォトブックに
- 写真データ整理はクラウドサービス活用
アルバム作りを続けるためにはまず「ルーティン化」
まず月初に写真整理の時間をスケジューリング!例えば通勤電車内や子どもの習い事の待ち時間など、あらかじめ日々の中に組み込まれている時間を充てると続けやすいと感じています。
具体的にやっていることは、私が使っているiPhoneの場合、カメラロールの中からアルバムに入れたい写真にお気に入りマークを付け、「2023.1お気に入り」など月ごとのフォルダを作りまとめて保存しておくだけなので、長くても30分もかからず終了!
そしてフォルダ内の写真を定期的にプリントアウトし、「〇月」というカードと共にアルバムに入れています。
これまでフォトブックサービスも5~6社利用したことがあり、それぞれの良さがありましたが、Emiさんの「どこでもプリントできるL判サイズを、扱いやすいシンプルなポケットアルバムに入れる」というアイデアは海外に来ても変わらず続けることができ、その秀逸さを実感しています。
写真整理のポイントは「マイルール」を作ること
Emiさんにならって「1カ月で1見開きに11枚」もしくは2見開きで23枚をアルバムに入れていましたが、実はその枚数に合わせることに時間を取られている時期がありました。残したい写真が多いと複数枚をコラージュしていたのですが、手間がかかることでまた先延ばしにして溜まりがちになるという本末転倒な結果に…。
その後、例えば出産や入学など大きなイベントがあって写真が多くなりがちな年は、厚めのアルバムを用意しておき、気に入ったものを枚数関係なく選ぶことにしました。
また私は子どもの記録や日記などをわりとマメに残しているため、写真アルバムには育児日記は書かず、「〇月」だけのカードを入れています。
そしてフォトブック作りも基本的には好きなので、大きな旅行や七五三といったイベントは、記念にフォトブックを作っています。
Emiさんのアイデアに出会った際、一番はっとさせられたのが「無理なく続けられること」の大切さです。
「子どもたちのためにもっと素敵なアルバムを作りたい」と思うあまり、私の場合は逆に写真整理を進めることができないでいました。
何より大事なのは、すぐ手が届く場所にアルバムがあり、それを子どもたちや家族が好きな時に眺め、想い出を振り返ることのできる環境を作ることではないか…
ずっと写真整理を完了できなかった私だからこそ、まずは「自分にとってストレスなく続けやすい方法」を探すことが何より重要だと確信しています。
写真データ整理の救世主、LEEのデジタル収納記事
アルバム作りと並行して頭を悩ませていたのが写真データの整理で、スマホ容量の大半はカメラロールの写真や動画が占めているという状態。毎月のアルバムに入れなかった写真については、別途アルバムを作ったりHDDに入れてみたりと試行錯誤するものの、良い方法を見つけられないでいました。
データ整理解決の突破口となったのは、LEE2022年6月号別冊付録の「当たり前を捨てたら“一生困らない”収納ができた!」です。
おうちの中の収納についてだけでなく、iPhone芸人 かじがや卓哉さんがデータ保存などについてアドバイスしている「目からウロコのデジタル収納」というページがとても参考になりました。その中にあった「データはほったらかしでもいい、無理に消さなくてもいい」という言葉は、まさに目からウロコ!
この記事を機に、HDDへの保存に加えてクラウドサービスを使うことに決め、私はもともと使う機会の多かったGoogleのサービスを選びました。
クラウド上の写真や動画は子どもたちも簡単に眺めることができるため、ふとした時にフォルダを開き、赤ちゃんだった時の動画が出てきて「ママ~来て~!!」と呼ばれ想い出話に花が咲く…というようなシーンが増えました。
もともとデジタルに苦手意識があり、電子書籍よりも本や雑誌が好き、写真も実物を見たいという感覚が強かった私。引き続き写真アルバムも作っていきたいですが「データで見られれば良い」というのもひとつの良き選択肢だと感じたことは、時代の変化に思いを馳せる出来事でした。
学校や幼稚園、2Lサイズなど集合写真整理は?
園や学校行事で注文する写真については、我が家の場合かなり量があり普段のアルバムと一緒にするとごちゃつくため、兄妹それぞれ年度ごとにアルバム作っていました。幼稚園の頃は毎年新しくしていましたが、小学校になってからは総量が減ったため1冊を続けて使っています。
また運動会や遠足などの集合写真は、いわゆる2Lというサイズで通常のアルバムには収まらず、兄妹合わせると年間5~6枚はあり持て余し気味でした。
海外渡航を機に結局2L専用のアルバムを買うことにしたのですが、気持ちよく収納でき長年のプチモヤモヤがすっきり!もっと早く買えばよかった(笑)
アルバムもデータもすぐ見られる場所に
本来楽しいはずのアルバム作りが、いつの間にか重荷となっていた私。
それでもやっぱり写真整理をしたいと思った大きな理由は、少しずつでも作っていたアルバムを、子どもたちが楽しそうに眺めている姿をもっと見たかったからでした。
完成したアルバムやフォトブックは、新しい家でもリビングの本棚の一番手が届きやすい場所へ。
そしてデータも、見る時は一声かけてもらっていますが、子どもたち自身でもアクセスできるようにしています。
海外転勤先のブラジルに来てすぐの頃も、本の替わりに子どもたちがアルバムをぱらぱらとめくっている姿をよく見かけ、新たにできたそれぞれの子ども部屋には、自分たちが赤ちゃんの時のフォトブックを飾ってくれています。
そして、週末などに家族でアルバムを囲みながら楽しく想い出を振り返っている時は「ああ、途中で大変な時もあったけれど、やっぱり整理して良かったなぁ」と、しみじみします。
子どもたちもだいぶ大きくなってきましたが、我が家はまだ家族のアルバムを喜んでくれるので、しばらく続けてみようかと考えています。
もし私の様に写真整理に悩んでいらっしゃる方がいたら…
アルバム作りもデータ整理も、まずは「シンプル」に、無理なく続けられる自分なりのルールを考えてみることが大きな一歩になると、身をもって感じています。
我が家なりの写真整理が、何か少しでもヒントになれば嬉しいです!
▽Emiさんの写真整理について、詳しくはこちらも!
OURHOME写真整理▽写真データなど「デジタル整理」問題も解決!
この連載コラムの新着記事
-
【神戸】2泊3日の家族旅行へ行ってきました!ネイチャーライブ六甲、神戸須磨シーワールド…おすすめスポットをご紹介【2024年】
2024.11.17
-
【40代ママライターが試して実感】汗冷え・ムレ・におい…冬の汗悩みは、あったかインナー「ファイヤーアセドロン」で解消!
2024.11.08
-
【無印良品】話題の美容液、化粧水…マニアが選ぶ「使ってよかった!」スキンケアアイテム5選【2024年秋冬】
2024.11.01
-
車の香りどうしてる?話題の「TAMBURINS(タンバリンズ)」カーディフューザーを使ってみた!
2024.10.23
-
【ユニクロ×マリメッコ】2024秋冬を40代ライターが試着!ヒートテックやキッズなど注目アイテムが目白押し
2024.10.22
佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。