成長に必要な環境や食事を提供するなど、子どもが伸びやかに成長するために活動をしている人・団体にクローズアップ!
自分のもっているスキルを生かして、子どもを親だけではなくみんなで支え合い、豊かな時間を過ごそうと活動している人も増えています。
子どもひとりひとりの個性を尊重する、認可外の野外活動団体
みらいのこども舎
運営メンバー 青山路巳さん
10年間、幼稚園教諭をした経験を生かし、自然豊かな島の恩恵を取り込む子育てをしたい思いから運営に参加。2児の母。
瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな島々。実は安心して子どもが遊べる場所は意外と少ないそう。自然を取り込んだ活動をしている保育園や幼稚園があればいいのに……と感じていた青山さん。
「同じ思いをもつ仲間と、島全体を活動のフィールドととらえた子育ての場を自分たちで設けることにしました。大人も一緒に梅仕事やみそづくりなど、生活の土台となる活動は、遊びの中でさまざまな原体験を大切に。地域の人が家族のように集まり、豊かな暮らしを育める環境を目指しています」(青山路巳さん)
DATA
広島県尾道市向島に拠点を置くフィールドスクール。https://www.miraino-kodomosha.com(小規模の活動で定員に限りがあります)
「不登校」の親子のための支援を
ReiMo
主宰 鈴木真理さん
夫、11歳の長女、9歳の次女の4人家族。長女の不登校をきっかけに、不登校の親子向けのイベントや場所づくりを提案。
上のお子さんが小学校へ就学後、敏感な性質で集団行動がとりにくく、不登校に。鈴木さんは親子で苦しい時間を過ごしました。
「どんなに愛情があっても、親子だけの狭い世界はしんどくなることも。同じ境遇の人に会うことで救われたので、次は私もと、不登校の子が親子で遊びに来る場を設ける活動を始めました。あえて『女子限定』の会を設けるなど、子どもが少しでも負担なくお出かけしたくなる場を提案。また、パパママが楽しい時間を過ごすための活動も進めています」(鈴木真理さん)
DATA
不登校児をもつ親が悩みをシェアしたり、不登校の子どもと親が一緒に出かけたり学んだりできるよう、オンラインやSNSで情報を発信中。https://reimo.tokyo.jp
ひとりでも多くの子に「おなかいっぱい」になってほしい!
こども食堂レインボー
スタイリスト 木津明子さん
ファッションスタイリスト。11歳、5歳の子をもつ母。子どもたちを地域全体で育てていける環境が欲しいと、活動を開始。
朝5時から調理をし、わが子と接客。仲間とともに“こども食堂”を定期開催しているスタイリストの木津さん。
「自分がシングルマザーになり、苦しい境遇にいる人が、実は多いと痛感したことがきっかけでした。私は誰かのためにごはんを作るのが好きで、おなかが満たされると幸せな気持ちになれるので、知識はなかったものの“こども食堂”をやろうと決意。今後は寄付やボランティアだけでなはく、きちんと経済が回る仕組みをつくり、おばあちゃんになるまで続けるのが目標です」(木津明子さん)
DATA
神奈川県横浜市磯子区洋光台駅前で月2回、土曜日に開催。日程や支援チケットの購入はオンラインで確認を。https://kodomorbw.base.shop
ファッションのもつポジティブな力を行動に移して
+IPPO PROJECT
編集者 渡部かおりさん
スタイリストの井伊百合子さん、フリーPRの枝比呂子さんと共同で主宰。ファッションの力で世の中をよくするために奮闘中。
ファッションを心から愛し、生業にしている者として、サスティナビリティの面にも真摯に向き合わねば、と自問を続けた渡部さん。
「井伊さんと枝さんも、ファッションだからこそのパワーを使って社会貢献したい共通の思いがあって、手探りながらプロジェクトを立ち上げました」(渡部かおりさん)。
現在はバザーを開催し、収益を児童養護施設を18歳で巣立った人のアフターケア相談所「ゆずりは」へ寄付。ものが循環し、そのお金が教育のボトムアップにつながるサイクルを生んでいます。
DATA
児童養護施設を巣立った人を支援。バザーの予定は、渡部さんが運営するサイト「THE SHE」にて紹介。https://theshetheshe.com/magazine/magazine-2165
【特集】きっかけは、子育ての小さな悩みでした まさか私が「ママ議員」になるなんて!
詳しい内容は2021年LEE12月号(11/6発売)に掲載中です。
撮影/名和真紀子 取材・原文/田中理恵
LIFEの新着記事
-
2024【無印良品】で、私たちの暮らしと心が”ととのう”理由、そしてベストバイアイテムは?
2024.12.03
-
【菊池亜希子さん連載】file.24 「CIRCUS」古今東西のアノニマスなものたち
2024.12.03
-
【夫婦で考える「PMS」】生理前の不調とうまく付き合うため、二人で生活習慣やコミュニケーションを見直してみませんか?
2024.12.02
-
「手編みのハンカチ ニッタオル」「西村知子さんデザインのカーディガン」を作りました!LEE100人隊手づくり部部員の2作品を紹介♪【2024】
2024.12.01
-
1つあるだけで“クリスマスっぽく”なる植物って? 花屋ウヴルさんに聞きました!
2024.12.01
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。