特別な調味料も道具もいりません!
毎日食べたい“やさしい中華”
「中華はお店が一番」な印象があります。理由は、大火力や鍋振りなどのプロの技が重要そうだから。でもそれは思い込み! 家庭には家庭のやり方で、現地の人が食べている「本当の中華料理」が作れるのです。
\驚くほどシンプル!/
中国各地の本場の味を訪ね歩いた
酒徒さんの本格おうち中華
「中国の食卓で何品も料理が並ぶのは、1品が驚くほど簡単だから。少ない素材をシンプルに味わいきる。それが、僕の出会ったおうち中華です」(酒徒さん)
味つけはコレだけ![しょうゆ][砂糖][塩]
客家(ハッカ)式 豚バラ肉の蒸しもの
調理時間30分
材料・2~3人分
- 豚バラ薄切り肉……350g
- 青ねぎの小口切り……1~2本分
- A)
- しょうゆ……大さじ1
- 砂糖……小さじ1/2
- 塩、こしょう……各少々
- 片栗粉……大さじ1 1/2
- 油(あればピーナツ油)……大さじ1/2
作り方
- 豚肉は5㎝幅に切り、Aをもみ込む。片栗粉と油を順に加えてさらにもみ込み、耐熱性の平皿に平たく広げる。
- 深めのフライパンに蒸し台を置き、蒸し台の少し下まで水を入れ、フタをして沸かす。
- ②から湯気が勢いよく出てきたら、蒸し台の上に①の平皿をのせて強火で20分蒸す。
- 平皿を取り出し、青ねぎを散らす。まんべんなく火を通すため、肉は平皿に薄く広げる。汁気が出るので、フラットなものよりも立ち上がりのある皿を選んで
おいしく作るコツ
特別な調味料は使わないのに、口にした瞬間に広がる油の甘さはまさに本格中華! この味わいのポイントは、調味料→片栗粉→油の順番。また、砂糖は甘味を加えるというより、味わいに奥行きを与えてくれます。
Staff Credit
撮影/松村隆史 スタイリスト/河野亜紀 イラストレーション/ミツコ 取材・原文/福山雅美
こちらは2024年LEE7月号(6/7発売)「毎日食べたい“やさしい中華”」に掲載の記事です。