職場での気苦労を翌日以降も持ち越してしまう
ひりみさん(以下ひりみ):薬剤師です。人前に出るのが恥ずかしく、思い通りに振る舞えません。調剤薬局で働いており、仕事柄、人と会話することは多いですが、あくまでも「仕事」というフィルターがあるからどうにか話せる状態。どこか一歩引いてしまう自分がいます。会話に入ることはできますが、職場環境の調和を重視するあまり聞き役に徹してしまい、なかなか自分の意見が言えません。そして後になって「あれで良かったのかな……?」と悶々とすることも。職場での気苦労を家庭に持ち帰った状態で家事育児をこなし、翌日に疲れを持ち越してしまいがちです。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):ひりみさんの今の懸案事項は、もっぱら職場について?
ひりみ:そうですね。ただ、職場の人間関係に悩んでいる、というわけではないんです。職場の調剤薬局は営業時間が長く、それゆえ珍しく男性の薬剤師の方が多くて。職場にありがちな女性同士の人間関係のトラブルもありません。薬剤師と医療事務、全部で8人の小所帯の職場です。年度が変わると新しい方が入り人間関係が上手くいかなくなることもなくはないので、毎年4月はちょっとドキドキしますが(笑)。私はパート勤務なので通常業務を回していれば大丈夫なのですが、その分社員さん同士が衝突することないよう、上手く立ち回るよう心がけています。家庭内の環境は良好で、夫とも都度話し合いは出来ています。週末も子どもたちの面倒を率先して見てくれますし。
ブゾン:社会的な顔もプライベートな顔も、どちらもひりみさんの顔=パーソナリティですからね。家庭環境が良いから大丈夫、と割り切れるものではなく、トータルでバランスが取れていないと、上手く回らないんです。輪郭が縦長気味のレトラクテなので体力量が少なめ、体力を温存するためどうしても一人時間が必要。今、一人時間が足りていないから、心身ともに疲れているんでしょうね。
仕事中はフレームが細くレンズ幅の狭いメガネを
ブゾン:ひりみさんは、輪郭に対して目・鼻・口といったパーツが大きいレアジッサン。特にコミュニケーションの窓口を象徴している目がぱっちり開いていて、目頭に綺麗な切れ込みが入っているので、外部からの情報や相手の立ち振る舞いに非常に反応しやすい。相手のちょっとした言動も気になってしまうんです。思考ゾーンと感情ゾーンの二重拡張で、思考ゾーンにある目、感情ゾーンにある耳、両方からの刺激に反応してしまい、周囲を気にしすぎてしまうんです。人付き合いの良いタイプと思われているけど、実は選り好みが激しく、少人数のコミュニケーションは得意だけど大勢とのコミュニケーションが苦手。そこに歪みが生じてしまっているんです。コミュニケーションによる疲れを解消するためには、仕事中にメガネをかけることをオススメします。
ひりみ:メガネですか!? 仕事中はコンタクトレンズ使用で、帰宅後、コンタクトを外している時間のみ、メガネをかけています。度も入ることで分厚いレンズになり、目がすごく小さくなってしまうんです……なので、極力かけないようになってしまいました。たまに目の調子が悪くてコンタクトが入らず、メガネをかけて仕事に行くこともありますが、メガネ姿でいることが恥ずかしくなります……。
ブゾン:でも「ひりみさんって、お願いしたらやってくれそう!」と相手に思われてしまうのを解消するには、むしろ目が小さく見える方が良いんです。小さくなるということは、目が奥まりますよね。奥まった目、もしくは細い目は、選り好みの激しさを表します。仕事中はメガネで印象操作して、入ってくる刺激を極力抑えてみて。メガネをかけているうちに周囲の反応が変化してきて、それによって新しい刺激に対する反応がひりみさんの中で形成されていく。そうするとだんだん慣れて、それが日常になっていく。慣れてくると、メガネがあることで「守られている」と感じるようになって、ちょっと自分が強くなれた気になれますよ。もしメガネを新調するならオススメはフレームが細く、レンズが横に細長いメガネ。体力を温存するためにもメガネをかけて、情報の窓口である目の印象を細くして、相手に「なんかこの人、選り好みしそうだな……」と思わせましょう。
薬剤師として長く勤められるのはどんな職場?
ひりみ:私、ずっと薬局に勤めているのですが、最近「どんな職場環境なら自分は長く勤められるのか?」と悩んでいて。勤務経験のない病院には憧れがあります。ただ病院は長時間勤務で夜勤もある、だけど今小さな子どもがいて無理……といった事情で今はパート勤務ですが、いづれはフルタイムで働きたいと思っていたんです。でもブゾンさんのお話しを聞いていて、あえて動かない方が良いのではないか?と思えてきました。
ブゾン:動かない方が良いですよ(キッパリ)。今の職場は8人とそこまで大規模ではないので、ひりみさんにとって良い環境だけど、大病院の調剤薬局など大所帯の職場では何かと難しさが生じることが予想されます。ひりみさんの場合、才能が発揮されるのは自分で選んだ、小さな環境。レアジッサンで反応型なので、大規模な職場では何もかもに反応してしまい、疲弊してしまいます。今後、大きな決断をするときは、大きなコミュニティよりも小さなコミュニティ、他人から勧められた環境ではなく自分でしっかり見極めて選んだ環境に進むことを心がけて。まだお子さん達が小さいし、これからもまだまだ大変だとは思いますが、人生、先が長いし、「あのとき、子どもが小さかったから出来なかった……」と後悔してしまうのはもったいない。夫も協力的だし、もっと自分にフォーカスしてほしい。
ひりみ:マイナス思考に陥ると、とことん落ち込むんです。「あの人、あんなこと言ってたな……」「こう言われたから、こう動いちゃった……」とか、全部入ってきちゃって。
ブゾン:思考ゾーンと感情ゾーン、二つのモーターを持っているのは素晴らしいことですが、その分リスクも大きく、同時に回すのは本当に難しいんです。まず体力が必要。だけど、ひりみさんはレトラクテで体力があまりないし、体力を司る活動ゾーンが上の二つのゾーンに比べて小さい。素晴らしい発想力や高まるエモーションを、体力が支え切れないんです。それゆえ現実との接点を失ってしまい、素晴らしい発想力も妄想になってしまいます。大切なのは現実と非現実を見極めること、そして体力が少ないのである程度割り切ること。例えば仕事中「あの人一人で大変そうだし、手伝ってあげないと」といった場面に遭遇すると、「これは仕事、私は私の仕事だけすればいい、手伝ったらそれはおせっかい」と思考ゾーンのモーターが発動する。でも今度は感情ゾーンのモーターが発動し「おせっかいこそが優しさよ!」、と二つのモーターがぶつかり合ってしまうんです。
思考と感情、二つのモーターを上手く回す方法
ブゾン:思考・感情二重拡張のひりみさんは高い理想を持っていて、それを発信し、それに対する反応、共感共有が得ることによって承認欲求が満たされ、自分の理想像に近づけます。すると理想とエモーションがバランスを取り、二つのモーターも上手く回るようになると心のバランスが保たれます。ですが、今は思考か感情、つまりは理想の世界にひた走るか感情的になるか、どちらかに倒れてしまっている状態。難しいかもしれないけど、職場でも家庭でも、心を鬼にして割り切らないとダメ。残念ながら体力を増やすことはできません。18時以降は何もしない、土日は絶対休むなど、限られた体力を調整すること、そして何よりも自分一人の時間を優先的に作ることが大事です。可能であればシッターさんをお願いしたり、夫にお子さんの世話を頼むなどして。横顔を見ると顎が後退していて、自分一人の力で野心を実現する力が少し足りないので、夫に後ろ支えしてもらいましょう。
ひりみ:今子どもが6歳、3歳、2歳なので、妊娠期間入れて約7年、子どもにフォーカスして自分をないがしろにしていたと思います。
ブゾン:それはひりみさんのパーソナリティに合う環境ではないですね。反利き手側の左側の顔の方が勢いがあり、過去の方がよかった、という顔をしています。きっと過去の方が、もっと自分にフォーカスした人生を送っていたのでは。自分の好きなことや、やってみたいと思っていることに取り組んでみて。レアジッサンの方は、情報をキャッチすることに非常に長けているので、実はアパレルメーカーのプレスやジャーナリストといった流行を追う仕事が向いています。薬剤師さんのお仕事がどういうものなのか正確に把握していないので、断言はできませんが、少なくとも流行を追うようなお仕事ではなさそうですよね(笑)。でもLEE100人隊に加入されたことだし、お好きだというパンについての情報発信などしてみては? または持ち前の薬学の知識を活かしつつ、女性たちが知りたがっている情報を発信するのも悪くないかも。それに対しての反応がひりみさんのモチベーションの原動力になりますよ。
ひりみさんアフタートーク
貴重なセッションを受けた直後から、肩に力が入っていた生活から明らかにリラックスできる生活に変わりました。今まで、お願いされるお仕事は全て受けたり、なんだか多めに相手の気遣いしてしまう毎日でしたが、いい意味で、ここは相手に任せちゃおう、見なかったふり(笑)ができるようになり、私にとっては大きな成長であり、疲れ度がグッと減る日々を過ごしています。ブゾンさんに選んで頂いたメガネと、自宅のメガネがなんとなく似ていたので、職場にかけて行ったところ、ガラスがブルーカット仕様で、少しカラーがかっていたため、ちょっとカラーは、、、という流れになり、その日以降はかけて行っていないのですが、自分の仕事になんだか集中できたのは間違いありませんでした。
ブゾンさんから受けたセッションは、ただただ頷くことが多く、顔ってそんなに性格や生活にも影響与えるのかと驚くばかり、そのうち食べ物の好みまで当てられるんじゃないかな?と思ってしまいました、今後の課題が目に見えて、充実した1日を過ごすことができました。
眼鏡市場さんにご協力いただきました!
眼鏡市場公式サイトLEE×スタイリスト福田麻琴さん×THROB トリプルコラボ完成!ずっとこんなの欲しかった! 「おしゃれを私らしく楽しむメガネ」
“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!
佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。
写真/山崎ユミ 取材・文/露木桃子 取材協力/眼鏡市場
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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