他人と自分を比べてしまいます
ともに他人から「真面目そう」「取っつきにくそう」と言われることが多い、まいむさんとかぴこさん。エネルギー量が少なめ、自分に自信がない、自己暗示にかかりやすいという共通点があります。まいむさんは顔の真ん中部分の感情ゾーン、かぴこさんは顔の上部の思考ゾーンが拡張しているのが大きな違いです。前回に引き続き「見た目の印象」「他人とのコミュニケーションの取り方」についてのお悩みを、ブゾンさんがズバリ解決!
まいむ:他人から話しかけにくいタイプの自分と、かわいくて話しかけやすいタイプの人をつい比べてしまい、「うらやましい」「自分なんて」と思ってしまいます。他人と自分を比べるのをやめたいのですが、どうすればいいですか?
ブゾン:比べるのはしょうがない、人間の本能欲求として当たり前のことですから。ただ、皆から人気のある、話しかけられやすい人にも、悩みやコンプレックスはあるし、誰しも様々なものを抱えています。それに話しかけやすい人が本当に良い人、寛容性・順応性がある人とも限りません。皆が違って色々な個性があるからこそ、まいむさんの存在価値があるんです。上を見たらキリがないし、下を見てもキリがないことを憶えておいて!
SNSのフォロワー数が伸び悩んでいます
ブゾン:比べない人なんていません。むしろ「ああいう人になりたい」「私にはまだ何かが足りない」と比べることによって、モチベーションに繋がります。今、まいむさんはネガティブな比べをしているから、そうではなく、ポジティブな比べをしましょう。もっと図々しく「私のおかげで世の中回ってるのよ!」ぐらいの勢いで、自分中心に考えても大丈夫。モチベーションを燃料にしてネガティブなエネルギーをポジティブに変えることによって、全てがポジティブに回り出しますよ。
まいむ:ありがとうございます! 前回、SNSで発信して承認欲求を満たして自信をつけると良い、とアドバイスをいただいたのですが、フォロワー数や「いいね!」の数が伸び悩んでいます。今は会社員ですが、おしゃべり好きなのでClubhouseなどで自分の婚活経験を話したり、婚活アドバイザー的なことをやってみたいのですが、オーディエンスを集められません。どうすれば現状打破できますか?
ブゾン:お世話好きで人の役に立ちたいエモーションはあるので、婚活アドバイザーの仕事は向いていますね。ですが、唇から下の活動ゾーンが狭いので、相貌心理学的に何かを形にしたり、実現する力が弱いんです。なので自分一人で全てを完結させようとしないこと。誰かとパートナーシップを組んだり、後ろ盾になってくれるような会社に所属した方が良いですよ。自分のできない部分を他者にフォローしてもらうことを視野に入れましょう。
強みと弱みは背中合わせ
かぴこ:私も仕事について悩みがあります。現在、ベビーサインの講師業をしています。通常は対面、コロナ以降はオンラインを中心に、赤ちゃんとママ向けに講師をしています。もうじき子どもも手が離れるので、社会との繋がりがほしい、働くことにシフトしたいと思っています。どうすれば客観的に自分の適性を見極められますか?
ブゾン:かぴこさんはものすごく独立心が旺盛で、それを実現できる力もあります。そして自分の持っている知識を活用してコミュニケーションをする仕事が向いているので、今の講師業は合っていますよ。一方で、物を売るだけなど、知識を使わない仕事は合ってません。何かを教えることは向いていて、既存の枠にはまったメソッドよりは、新たに自分で作り出したメソッドを教えた方が満足度は高くなります。相手のビジュアルなど、視覚から入った情報を得ることに長けているので、その強みを最大限活用しましょう。裏を返せばネガティブな影響も受けやすいですが、強みと弱みは背中合わせですから。
前髪のあるアイドルが多い理由
かぴこ:相手に与える印象を良くするために、メイクや髪型など、何をどう変えたら良いのかを教えてください。
ブゾン:優しく見せたいなら、前髪を作りましょう。感情豊かな女性であることをアピールするには、知的な部分、相貌心理学的にはおでこを隠すのが効果的です。女性アイドルやジャニーズのアイドルで、おでこが出ている人って少ないですよね。また、アイシャドウを中心に塗るか、左右に離して塗るかで、相手に与える印象が全然違います。中心に塗ると、目と目の間が狭く見えて、集中力をアピールできます。左右に離して横重心に塗ると、目と目の間が離れて見えて、知的好奇心の旺盛さや感情の豊かさをアピールできます。
かぴこ:私は面長で年上に見られがちなのでずっと前髪を作っていたんですが、年齢とともにしっくり来ないかなと感じるようになり、最近伸ばすようになったんですよね……。
ブゾン:前髪はぱっつんではなく、サイドに流したり、ウェーブを付けたりしてもOKです。おでこ丸出しじゃなければ大丈夫! 私も優しく見せたいので、最近は前髪を作っています(笑)。
顔の中に曲線を増やすと優しい印象に
まいむ:私にもアドバイスをお願いします! 人と馴染みやすい、人から話しかけられやすくなりたいです。眉毛がキリッとしているのがコンプレックスなので、前髪は必ず作るようにしています。
ブゾン:まいむさんも目尻がきゅっと上がっているので、アイラインで目尻を下げ気味にするだけで、だいぶ印象が変わります。今日のメイクはアイシャドウが真ん中に盛り気味なので、左右に離して横重心に。相手に優しい、寛容な印象を与えるには、顔の中に直線よりも曲線を、細い線(神経質さを表す)よりも太い線(おおらかさを表す)を増やした方が良いんです。前髪もまっすぐではなく、ラインを丸くして曲線に。リップメイクも、ラインをきっちり取らず曖昧に、はっきりした色味よりもニュアンスのある色味を選ぶと良いですよ。少し抵抗があるかもしれませんが、できることから少しずつチャレンジしてみて! 周囲の反応が変わって、それがポジティブな刺激となり、モチベーションに繋がりますから。
まいむさんアフタートーク
今まで自分自身や人間関係の構築に自信が持てなかったのですが、ブゾンさんのお話は気持ちよく納得できることばかりで変わっていきたい!と思えました。「自分がやりたいことは、誰かの力を借りた方がいい」とアドバイスをいただき、壁を作らずもっとオープンに誰かと関わっていくべきだと感じました。子どもの成長とともに、自分の顔も撮って変化を楽しみにしています。取材中お褒めいただいたヘアスタイルはふんわりを意識し続けます!
かぴこさんアフタートーク
自分で自分に「自信がない」と暗示を抱えているという言葉にハッとさせられました。また鼻筋をみていただいての、つい過去に意識を向けがちというところにも思い当たる節が。「目からの情報に左右されるのでいつも綺麗なものが目に入るように」とアドバイスを頂いたので、片付けが苦手なのですが自分の為にも家族のためにも家の中をキレイに保ったりお気に入りのインテリアを取り入れていきたいです!
“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!
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撮影/山崎ユミ 取材・原文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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