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「見た目の印象」変えられる?〈自信をつける編①〉【相貌心理学・佐藤ブゾン貴子が顔でお悩みを診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.04.14

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。今回は「見た目の印象」「他人とのコミュニケーション」についてのお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します!

「真面目そう」「取っつきにくそう」と言われがち

まいむさん(以下まいむ):自分の「見た目の印象」に自信が持てません。10年くらい前に参加した女性向け自己啓発セミナーで、参加者が互いの見た目の印象を言い合う機会がありました。他の方には「かわいい」「キレイ」「女子アナにいそうな感じ」と好意的な意見が多かったのに、私の順番になったら周囲が一瞬固まり「真面目そう」「大人しそう」など当たり障りのないことしか言われず、ものすごくショックを受けました。私も「かわいい」と言われたいです……。

かぴこさん(以下かぴこ):真顔になると「キツそう」「取っつきにくそう」と言われてしまいます。なるべく初対面の人に対してはにこやかに対応するよう心がけてはいるのですが、なかなか難しくて。また、他人から垢抜けない印象、大人しい印象を抱かれがちなので、それも克服したいです。

佐藤ブゾン貴子さんとまいむさんとかぴこさん

まいむさんは今回Zoomで参加!

頭の中で勝手な妄想をしてませんか?

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):お二人とも相貌心理学的には大人しそうには見えませんよ(笑)。共通点として、まず目尻が若干上がっています。意志の強さや、自分の意見を尊重する姿勢を表します。ゆえに気が強く見えますが、決してネガティブなことではありません。さらに輪郭が細めで、エネルギー量が少ない。自分時間を優先するタイプですね。そして鼻筋が下に落ちている、いわゆる「保守的な鼻」ですね。この形状の鼻と、豊かな想像力を表す高さのある額を持つ方は、自己暗示にかかりやすい傾向にあります。ボールを投げ出す力はあるのに、自分に暗示をかけてしまい、最終的にはそのボールを落としてしまう。結果、行動に出るときの勢いが足りなくなります。

ブゾン:お二人とも自分に自信がありませんね。そして想像力が豊かなので、妄想に囚われがち。たとえば誰かとコミュニケーションが上手く取れなかったときに、自分自身を納得させるために「あの人、私のこと嫌いだから上手くいかない」などと勝手なストーリーを作ってませんか?

好き嫌いだけで物事を判断する傾向が強い

まいむ:思い当たる節はあります。他人の目が気になってしまい、会話をしていると緊張してしまいます。そして「今、自分は話しかけられてないな」「私って話しかけにくいんじゃないか」と感じる瞬間もあります。こんなことを言うのは恥ずかしいのですが「他人が自分に興味を抱いていない」と感じると、とても哀しくなります。

ブゾン:まいむさんは顔の真ん中、感情ゾーンが拡張していますね。耳や鼻から入る刺激に影響されやすいタイプなので、セミナーで耳から入った、他の参加者の言葉の影響をモロに受けてしまったのですね。目がパッチリしているので視覚的な情報にも影響されやすく、目から入った他の参加者の態度の影響も受けてしまい、ダブルパンチを喰らってしまったんでしょう。頬骨が張っていて、物事を好き嫌いで選り好みする傾向が強いですね。好き嫌いだけで判断すると視野や可能性が狭まってしまうので、違う基準からも物事を理解して判断するよう心がけて

LEE100人隊まいむさん

まいむさんは顔の真ん中、感情ゾーンが拡張しています。耳や鼻から入る刺激に影響されやすいタイプ。目がパッチリしているので、視覚的な情報にも影響されやすい傾向が。頬骨が張っていて、物事を好き嫌いで選り好みしがち。



自己肯定感が低く、他人と距離を作ってしまう

ブゾン:感情ゾーンタイプの方は、承認欲求が満たされなかったり、疎外感や他人から無視されたりすると、ダメージを受けてしまいます。自分の特性を理解しつつ、一歩踏み出す勇気を。他人とのコミュニケーションで100%満足することなどありません。耳から入る情報に影響を受けやすいので、「私ってかわいい」「私は私のことが大好き!」と自分で自分を励ますような言葉をかけたり、ポジティブな歌を聴いたりするのが効果的です。料理でも絵でも陶芸でも、自分の中のワクワクやモヤモヤを形にして、それをSNSなどで発信するのもお勧めです。SNSで得た評価がモチベーションに繋がり、自信にも繋がるという相乗効果があります。

かぴこ:私も自己肯定感の低さゆえ、他人との距離感を計るのが難しくて。「嫌われてしまったんじゃないか?」「腹の中で何考えてるんだろう?」と恐れるあまり、相手に対して自分から距離を作ってしまいます

LEE100人隊かぴこさん

かぴこさんは顔の上部、思考ゾーンが拡張しています。想像力豊かな理想主義者で、目から入る刺激に影響されやすいタイプ。鼻筋が利き手とは逆の方向に、少し曲がっています。意識が過去に向いていることを表しています。

ブゾン:鼻筋が利き手とは逆の方向に、少し曲がっていますね。意識が過去に向いていることを表しています。自分の中で「あのときは良かったのに」「あの人、昔はこうだったのに、今は違う」と過去のとある一点と物事を比べていて、それが足かせになって勢いが減退しています。過去と比べるのではなくて、意識を常に前に向けるよう心がけましょう。想像力豊かで意志も強い。裏を返すと思い込みが激しいので、一度こうと思い込むと自己完結してしまい、なかなか変えることが出来ないタイプ。どうせ自己暗示をかけるなら、ポジティブな暗示をかけましょう。シンプルですが、文字として書き出すのも効果的です。頭の中の想像=妄想は非現実で、存在しませんが、文字にすることでで、現実として存在することになります。それにより物事をきっちりと判断できるようになります。

疲れてやりたいことを見つけられない状態

かぴこ:自分に自信がなさ過ぎて、自分が何が得意なのか、何に興味を持てるのかがわかりません……一体どうしたら前向きな、楽しい人生が送れるようになりますか?

ブゾン:かぴこさんは顔の上部、思考ゾーンが拡張しています。想像力豊かな理想主義者で、目から入る刺激に影響されやすいタイプです。ですので、美しいと思えるもの、自分が望むものを見て、視覚からポジティブな情報を入れるようにしましょう。散らかった部屋は絶対ダメ! 自分が好きなメイクやファッションをするのも効果的です。自分を大切に、自分を認めてあげて。かぴこさんは何が好き?

佐藤ブゾン貴子さん連載取材風景-ブゾンさん

かぴこ:好きなのは、友達と、おいしいごはんやおやつを食べること、かな?

ブゾン:今、それが足りないのよ。かぴこさんは今、シンプルに疲れていて、やりたいことを見つけるエネルギーがない状態。輪郭が細くてエネルギー量も少ないし、本来は自分自身のために使うエネルギーを家族や他人のために使っているから、自分自身に向き合う心の余裕もないんです。でも理想は高いから、チャレンジはしたい。理想を実現するためには、そこに向かうための自分自身のエネルギーを、自分時間を確保しましょう。疲れが取れて心の余裕が出てきたら「昔あれが好きだったな」「子どもが出来る前、あれがやりたかったんだよな」など思い出せるようになりますよ。

まいむさんとかぴこさん、お二人の悩みはまだまだ尽きません……次回、ブゾンさんから、より実践的なアドバイス!

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撮影/山崎ユミ 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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