今回はいよいよ実践編!
こんにちは。長井かおりです。眉を描くための心得、胸に刻んでいただけましたでしょうか? 今回はいよいよ実践編。眉への質問、たくさんいただいています。
(31歳・自営業/チー子さん)
なるほど、まずはあまり考えすぎず、肩の力を抜きましょう! 左右非対称の場合ですが、どちらか片方ずつ完成させようとしていませんか? まずは左右同時に進めること。そして、左右の眉の中間のあたりにお互いが歩み寄っていくようなイメージで描いてみて。
(45歳・ウェブライター/minaさん)
カットをやめられたんですね! 抜く、切る、剃るは本当にしなくて大丈夫です! 前回の「心得編」でお伝えしましたが、自分が持っている眉の形、つまり「マイロード」に沿って描くからです。
長井式眉の描き方の手順
実際、長井式の眉の描き方では、本当に切ったり抜いたりの必要がありません。手順はこれだけです。
- グレーで隙間や欠けを埋める
- 眉全体を地肌ごと明るい色で染める
簡単そうでしょう? この描き方は万人が共通。どんな「マイロード」であっても同じ手順です。
使うのは、こちらのアイブロウパレット。
リアルな毛を描くグレーは細チップで、ふわっと淡い色で染めるオレンジ&ベージュカラーはブラシを使う。オンリーミネラル N by ONLY MINERALS ミネラルスキャンブロウ 01 ¥3500/ヤーマン
お手持ちのグレーのアイブロウペンシルと、明るい色のアイブロウパウダーを使うこともできますよ。パウダーの色は何色でも構いませんが、ペンシルはグレーがおすすめ。もともとの眉毛の色に合わせるからです。擬似的な眉を作った上からカラーで染める、と言う考え方です。
まずは素眉を観察してみましょう
まず、素眉状態で自分の「マイロード」をよーく観察してみましょう。すると、どこに毛を足したらいいいかだんだん見えてきます。見えたら、グレーでそこを埋めていきます。毎日やっているうちに「ここが足りない!」と見つけられるようになりますよ。早速始めてみましょう!
これは私の素眉です。グレーで埋める(毛を足す)場所は何度も描くうちに自ずと見出していくものですが、最初はどこに足せばいいのかがわからないですよね。
グレーで隙間や欠けを埋めます
そこで多くの女性のメイクをしてきた私の経験値から、3カ所の描き足しポイントをお伝えしますね。
この3つのポイントは、全員に当てはまるものではなく、7~8割の人がここに描くと上手く行きやすい、というものですが「どこに足せばいいのか見当もつかない!」という方の目安にはなると思います。もし3カ所描いてみて「濃い!」とか、「ケバい!」とか(笑)違和感を感じたら、2カ所にしたりして、ご自身で微調整してみてくださいね。
POINT-1 眉の下側
多くの方に必要なのがこの部分。すっぴんになると地味印象があると思う人は特にこの下側に足してみましょう。
POINT-2 眉尻
ここもかなりの比率で足すことが多い部分。自分の毛流れの行く先を予測しながら足します。
POINT-3 眉頭の下側
眉頭に色を足すのは苦手、と言う方もいると思いますが、ぜひやってみて。眉骨から鼻の骨につながる部分に入れる影色をノーズシャドウといいますが、それをイメージして、眉頭の下側部分にほんの少しだけ。ここに入れると、ちょっと彫りが深い印象になります。眉尻側からチップを置いて写真のように使うのがポイントです。
擬似眉完成!
上の3カ所をグレーで埋めた状態です。これで擬似眉ができました。
POINT-4 眉と地肌を染める
最後に、明るい色のパウダーをつけた太いブラシで、地肌ごと染めるだけ! このパウダーによって印象も変えられます。冒頭のminaさんのように、眉が濃いというお悩みもこれで解決できるはず。毛流れについては、最初にスクリューブラシでとかして方向付けておくといいですよ。余裕があれば最後に透明のマスカラなどで毛流れをキープさせて。
眉が完成!
メイクをして仕上げましょう。
苦手意識を持ちやすい眉ですが、あまり難しく考えすぎないことです。眉山がなければわざわざ作る必要もないし、誰かの眉を真似する必要もありません。
もともとのあなたらしい眉を生かしながら、隙間や欠けを埋めて、明るい色で染める、これだけで自然であなたらしい眉になるんですよ! まずは自分の素の眉をよく見つめ直すところからTry it!
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次回も長井かおりさんのテクニックをお楽しみに!
text/伊熊奈美
長井かおり Kaori Nagai
Hair & Makeup Artist
1979年、山形生まれ。各雑誌のビューティ企画で活躍する傍ら、多くの講演会やメイクレッスン、イベント、コラボコスメ"N by ONLY MINERALS"開発もこなすヘア&メイクアップアーティスト。著書は『世界一わかりやすいメイクの教科書』など多数。
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