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FOOD

防災達人の「おいしい備蓄」

子どもと一緒に防災体験!家庭でできる停電ごっこ、非常時に役立つレシピも

2020.08.10

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今こそ見直したい、災害への備え。いざというとき慌てないためにも、「非常時」はどういう状態になるのか、前もって経験しておくことが大切!

そこで今回は、管理栄養士・防災士の今泉マユ子さんがおすすめする、「防災ランチ®」「停電ごっこ」をご紹介。

子どもと一緒に、家族イベントとして、ぜひトライしてみてください!

非常時に使う道具類も使い慣れておくことが重要

いくら備えがあっても、いざというときに使えなければ意味がありません。そのためにも「日常から備蓄食を食べる、災害時用の道具を使う経験をしてほしい」と今泉マユ子さん。

そこで今泉さんがすすめるのが、備蓄食を電気などが使えない屋外で食べてみる「防災ランチ®」。

「道具を使う機会になるのはもちろん、どんな道具が必要なのか考えてみたり、ゴミがどのくらい出るのかがわかったりと備蓄の内容を見直すきっかけに。災害時はゴミの回収も止まって、簡単に捨てられないですから」(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)

POINT!

懐中電灯には「蓄光シール」を!
暗闇でも光ることで目印になる蓄光シール。
「懐中電灯のスイッチ近くに貼れば、暗い場所でもサッと手に取れます。ドアの取っ手近くにも貼ると室内移動が安全に」(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)

また屋外に出ず自宅でできるのが「停電ごっこ」。(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)電気を使わずランタンなどを灯し、カセットガスコンロを使って調理。

「普段からイベントとして楽しんでおくことで、大人も子どもも実際の非常時に落ち着いて過ごせるはずです」(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)

「防災ランチ®」「停電ごっこ」で使っておきたい調理道具

非常時も温かいごはんが食べられることは、精神的な安心につながります。

「カセットガスコンロはぜひ用意しましょう。ガスボンベは4人家族だと15~18本は備蓄したいところ。使用期限があるので注意を!」(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)

加えて、鍋と最低限の水、熱に強い高密度ポリエチレン製ポリ袋(高密度ポリエチレンまたは湯せん調理可能と表記のあるもの)があれば、食材を入れて温めて食べることができ、非常時には貴重な水も繰り返し使用可能です。袋ごと皿に置けば洗い物も出ません。

「食材を小さく切るときはキッチンバサミが活躍。汚れてもウエットティッシュなどでふき取れます」(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)

。普段のごはん作りもラクになる「即食レシピ®」「お湯ポチャレシピ®」

ポリ袋に材料を投入、それをもむだけの「即食レシピ®」、高密度ポリエチレン製ポリ袋に材料を入れお湯で温めるだけの「お湯ポチャレシピ®」なら、断水時でも、最低限の道具で衛生的に調理が可能に。子どももお手伝いできます。

「忙しい日の食事作りに取り入れるなど、普段からぜひ試してみてください。ラクだし洗い物が少ないし、いいことずくめです」(管理栄養士・防災士の今泉マユ子さん)



ツナ缶と切り干し大根で「即食レシピ®」

ツナと切り干し大根のイタリアンサラダ

材料・2人分
ツナ缶(食塩、油入り)……1缶
切り干し大根……30g
トマトジュース……100㎖
おろしにんにく、オリーブオイル(好みで)……各少々

ツナと切り干し大根のマヨ和え

材料・2人分
ツナ缶(食塩、油入り)……1缶
切り干し大根……30g
マヨネーズ、おろし生姜、白ごま……各大さじ1

作り方(共通)

ポリ袋にすべての材料(ツナ缶は油ごと)を入れて混ぜる。

※切り干し大根は水で戻しません。すぐに食べられますが、かたいのが苦手な方は切り干し大根をキッチンバサミで切ったり、ポリ袋のままおいておくとなじみます。

「定食」も一気に作れます!「お湯ポチャレシピ®」

切り干し大根の味噌汁

材料・1人分
切り干し大根……5g
白すりごま……大さじ1
水……1カップ
顆粒だし……小さじ1/3
味噌……小さじ2

高野豆腐の麻婆豆腐

材料・3人分
ひと口高野豆腐……小18個(53g)
水……1カップ
レトルト麻婆豆腐の素……1袋(3人分用·とろみが別添えタイプの場合はすべて入れる)

ごはん

材料・2〜3人分
米(無洗米)……1合
水……1カップ

作り方(共通)

  1. 高密度ポリエチレン製ポリ袋にすべての材料を入れ、なるべく空気を抜いてねじり上げ、袋の上のほうを結ぶ。
  2. 鍋の底に皿を敷き(熱で袋が溶けないように)、1/3深さの水を張る。①を入れ、フタをして火をつける。
  3. 沸騰したら中火にし、沸騰後約20分間加熱。火を止めてフタをしたまま10分間蒸らす。

※麻婆高野豆腐は沸騰後10分加熱し、5分蒸らしでOK。味噌汁は沸騰後5分加熱でOK。複数同時に調理する場合は、時間差で入れるか、時間の長いほうに合わせればOK。


撮影/細谷悠美 イラストレーション/須澤彩夏 取材・原文/古川はる香
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年8/7発売LEE9月号現在)で表示しています。特に記載のない限り、編集部調べです。詳しくはLEE9月号をご覧下さい。

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