スマホやタブレットに囲まれた日々の中で視力低下のリスクが高まっているのはわかってはいるけれど、適切な予防や対策ができているのか自信がない……。
本当に目のためになることって? そんな疑問に対するひとつのカギとなる「メガネ」。大人にとってはすでにファッションアイテムとして定着していますが、子どもにだっておしゃれなアイテムがたくさん! 安全に健康に、そしておしゃれに親子でメガネを楽しむヒントをプロたちに聞いてみました。
こちらでは「親子でメガネを楽しむためのQ&A」を、今日のLEEでは「最旬メガネの親子リンクの楽しみ方」をご紹介します!
目を酷使する毎日だけど、子どもの目を守るにはどうすればいいの?
読者から集まった不安や疑問に「目」と「おしゃれ」のスペシャリストたちが答えます!
Q1:メガネをかけ始めてから子どもの視力が低下中。メガネは本当に視力低下防止に役立っているの?
A:体の成長も原因のひとつ。適正な度数のメガネを選んで
「一般にメガネをかけ始めてから視力が低下するのは、成長に伴い眼球の奥行き(眼軸)が伸びて近視の進みやすい年齢にあるためです。しかし、不適切な度数のメガネは近視をさらに進行させたり、斜視の原因となったり、学習に悪影響を及ぼすこともあります。一年に1回程度、精密検査を受けて適正な度数のメガネをかけさせることが必要です」(吉田先生)
Q2:親子ともに長時間スマホやテレビ画面を凝視する日々……。視力は悪くないけど、特に子どもは何かケアや予防をしたほうがいいの?
A:一日の使用時間を決めてリスク回避。5歳以下は特に注意しましょう
「近距離でのデジタルデバイスの使用は、近視の進行や、内斜視の発症などを引き起こすといわれています。一日3~4 時間以上の使用で、急性内斜視が起こる危険が高くなるといわれています。テレビ画面のような大型スクリーンなら30分に一度は休憩を取らせるようにしましょう。小型のデジタルデバイスの使用は、小学生以下は一日1時間、中学生以上は2時間以内にとどめるように。なお、5歳以下は、両眼で物をとらえる機能(両眼視)が未発達で影響を受けやすいため、特に注意が必要です」(吉田先生)
Q3:3歳児健診以前にも視力検査をすべきなのか不安。どうしたら日常生活の中で子どもの視力低下に気付くことができるの?
A:子どもの様子をよく観察して、気になることがあれば早めに眼科へ
「直接視力検査を行うことは難しいですが、片目ずつ手で隠して、両目とも物をよく見ているか確認してみてください。また、瞳が白く濁っている、目の位置がずれる(斜視)、目が揺れる、目を細めてみる、まぶしがる、物に近づいてみるなど、気になることがあれば早めに眼科を受診してください」(吉田先生)
Q4:遺伝で自分の子どもの視力が低下するのはある程度仕方ないとは思っているけど、低下を遅らせる方法ってあるの?
A:外でたくさん遊んで体を動かして!
「近視の進行抑制には、長時間の近距離作業を避け、屋外で遊んだり運動することが有効といわれています。特殊なメガネ、コンタクトレンズ、点眼薬に近視の進行を抑制する効果があるか、現在さまざまな研究が続けられていますが、まだわかっていないことが多いです」(吉田先生)
Q5:メガネを購入する前に知っておくべきことは?
A:仮性近視の可能性も。眼科受診はマストです
「視力が低いことがわかっても、すぐにメガネ屋さんに行くのはNG。一時的な目の調節緊張状態(仮性近視)の可能性もあります。本当に近視なのか、一時的な近視状態なのかを眼科で検査し、メガネが本当に必要かを診ても
らうのがとても大事です」(岡田さん)
Q6:子どもがメガネをかけたがらない……。その気にさせる方法は?
A:戦略的なアプローチを。親子で楽しむのも有効!
「よくあるのが、フレーム選びの段階で嫌がるケース。この場合は、度が入ったメガネを渡せばよく見えるのでスムーズに受け入れてくれることが多いです。また、幼児の場合は、耳をマッサージしてあげたりして感覚に慣れさせるのも有効です。『おしゃれだね』と褒めてあげたり、親もメガネをかけている姿を見せることで、自発的にかけたいと思うように誘導してあげてください」(岡田さん)
Q7:体の成長に伴って小さくなってくる子どもメガネ。サイズ選びの判断基準が気になる!
A:基準は顔の幅と目の位置。メガネ屋さんで相談を
「顔は大人サイズでも、黒目の距離が子どもサイズだったりするので要注意。一般的に、フレームが顔の横幅と同じかやや小さめで、目の位置が玉型中心よりやや内側が基準。合わないと思ったらメガネ屋さんに相談を」(岡田さん)
Q8:視力低下抑制や近視予防として、メガネ以外のオルソケラトロジーやアトロピン点眼薬のことも知りたい!
A:まだわかっていないことも。治療の際はよく説明を聞きましょう
「オルソケラトロジーは、夜間に特殊なコンタクトレンズを装着することで、日中の近視を矯正し、さらに一部近視抑制効果もみられると報告されています。しかし、夜間のコンタクトレンズ装用によって角膜障害を起こす可能性も。また、どの年齢から開始したほうがいいか、またどのくらい続けたらよいのか、などわかっていない点が多くあります。近視予防のアトロピン点眼に関しても近視抑制効果に関する報告が多数あります。手軽にできて便利で低濃度であれば副作用も少ないです。しかし、これも効果は限定的で、個人差があります。また、治療をどれだけの期間行うべきかなどについてもまだわかっていません。どちらも、治療を行う際はよく医師の説明を聞いて判断してください」(吉田先生)
Q9:おしゃれで安全な子どもメガネってどこで買ったらいいの?
A:大人顔負けのデザインや、アクティブな子どもでも安心な素材や構造のメガネがたくさん。各ショップの方々に伺ったこだわりポイントと一緒に選ぶときの参考にしてください!(石上さん)
「フレームが華奢なので顔なじみがよいうえ、どんな色の服とも合わせやすい!」(石上さん)
おしゃれで安全な子どもメガネ
撮影/森脇裕介(人物) 坂田幸一(静物) ヘア&メイク/吉岡美幸 スタイリスト/石上美津江 モデル/牧野紗弥 キイナ・ラシュリー 撮影協力/アワビーズ UTUWA
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年3/6発売LEE4月号現在)で表示しています。詳しくはLEE4月号をご覧下さい。
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