春巻きだからこそ味わえる食感と風味!「ささ身、ちくわ、エリンギのバジル春巻き」レシピ/中本千尋さん
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中本千尋
2025.02.12
お祝いに、人が集まる日に、お弁当に
ハレの日、ハルマキ
ひなまつり、卒入園、卒入学にお花見と、ワクワクの季節に、その名もおめでたい春巻きは、ぴったりなおかずです。揚げ物ならではの満足感。作ってみれば驚く手軽さ。おいしさの秘訣は、ちょっと意外な具材の組み合わせ。おもてなしにも普段ごはんにも、みんなが喜ぶ春巻きです。今回は「ささ身、ちくわ、エリンギのバジル春巻き」レシピをご紹介します。

教えてくれたのは
中本千尋さん
Chihiro Nakamoto
イベントディレクション、ケータリング、料理教室など、国内、及びヨーロッパにて活躍。自身のプロダクトブランド「Dish(es)」を主宰。初の著書『中本千尋のひと皿レシピ』(主婦の友社)も話題。
\春巻き大好き♥/
お祝いの日、おもてなしの日にぜひ!
ハルマキストの 「この春巻き、いつも喜ばれます」
「私の春巻きといえばコレ!」の自信作を大公開。具材の組み合わせ、切り方、秘伝の巻き方、すべてがワザあり!
食感と風味のバリエーションを、皮1枚に包み込んで

「春巻きって、ひと口でさまざまな食感やおいしさを味わえるのがいいんですよね」と中本さん。
実は春巻きは、初めて料理教室を開催したときに披露した、思い入れある得意メニューです。
「具材は、弾力のあるちくわとやわらかなささ身を組み合わせたり、納豆をアクセント的に加えたりなど、食感と風味に驚きが生まれるように組み合わせます。キムチなど水気の多い具材を巻く場合は、揚げている途中で皮が破れやすいので、あらかじめ皮で包んでから巻くのがおすすめ。よりサクサク感が出せます」(中本千尋さん)
また、空気を入れずにぴっちりと巻き上げるのもポイント。
「空気が入ると油の中で浮き、揚げムラが出てしまいます。揚げ時間は4分ほど。じっくり熱を入れるとパリッと仕上がりますよ」(中本千尋さん)
ささ身、ちくわ、エリンギのバジル春巻き

調理時間15分
「プリッとしたちくわ、ささ身のうま味、エリンギの風味とバジルの香り。このすべてをひと口で味わえるのは、春巻きだからこそ! 具をのせるときに、同じ具材が隣に並ばないようにするのがコツ」(中本千尋さん)
材料・10本分
- 春巻きの皮……10枚
- 鶏ささ身……4本
- ちくわ……2本
- エリンギ……大1本
- バジルの葉……10枚
- A)
- 塩……小さじ1/2
- 粗びき黒こしょう……適量
- ごま油……小さじ1
- 揚げ油……適量
作り方
- ささ身、ちくわ、エリンギ、バジルは1㎝角に切る。
- ボウルに①とAを入れ、混ぜ合わせる。
- 春巻きの皮1枚に②の1/10量をのせ、巻く。巻き終わりに水をつけて留める。残りも同様に巻く。
- 鍋に揚げ油を入れ、弱火でじっくり温める。170℃まで熱したら、③を巻き終わりを下にして入れ、上下を返しながら4分ほど揚げる。
基本の巻き方
- 皮の手前側に具材をのせる。
- 具材すべてをおおうように一巻き。ここで、余分な空気が入らないように、具材の下に皮を少しだけキュッと入れ込むのがきれいに巻くコツ。
- 左右を内側に折りたたみ、そのままくるくると巻き上げていく。
- 皮の端に水をつけ、巻き終わりを留める。
皮を二重にすると、破れずジューシーに
水分が多い具を巻くときは、二重巻きにすると皮が破れず、サクサクに!
- 斜め半分に切った皮の手前側に具材をのせる。
- 左右を折りたたむ。
- くるくると巻き上げ、皮の端に水をつけて留める。これを具材と考え、〈基本の巻き方〉でさらに巻く。
\ハルマキTips/
揚がったら立てておくと、ほどよく油がきれる

「パリッとした食感を保つには、油きりが大切。コツは、“揚げたら立てること”。やや小さめのボウルにキッチンペーパーを敷き、立てかけるようにすると簡単ですよ」(中本千尋さん)
Staff Credit
撮影/田上浩一 スタイリスト/樽山リナ 取材・原文/福山雅美
こちらは2025年LEE3月号(2/7発売)「お祝いに、人が集まる日に、お弁当に ハレの日、ハルマキ」に掲載の記事です。