今年の春、引っ越しをした料理家のワタナベマキさん。新しい自宅で迎える初めての夏がやってきました。涼しげで心地よい、マキさんの夏の過ごし方を拝見します。

汁の一滴まで香り豊かな大人のスイーツ
いちじくのコンポート

夏に採れるさっぱりした味わいのいちじくは、コンポートに最適。ラム酒やスパイスの奥深い香りとほのかな甘味はお酒のお供にも！

材料・作りやすい分量

• いちじく……3〜4個
• カルダモン……4〜5個
• スターアニス……1個
• ラム酒……大さじ1
• Ａ）
  • グラニュー糖……いちじくの分量の40%
  • 水……300㎖
  • レモン汁……大さじ1

作り方

1. せいろの下の鍋に水を入れ火にかけ、せいろをセットする。
2. いちじくは洗い、ペーパーでやさしく表面をふく。Ａを合わせてよく混ぜる。
3. 耐熱ボウル（または琺瑯など）に②を入れラム酒を注ぎ、カルダモンとスターアニスをのせ、蒸気の立った蒸し器に入れて強火で約6分蒸し、火を止めてそのまま冷ます。いちじくは半分に切り、器に盛る。

蒸してコンポートにすればどんなフルーツも絶品に

甘さが足りなかったり、かたかったりと、期待外れだったフルーツはコンポートにすれば、最高のスイーツに。「材料を入れてせいろで蒸すだけなので、鍋で煮込むよりも火加減を気にしなくてOK。夏にぴったりの作り方です。疲れた体にもすっと沁み渡ります！」（ワタナベマキさん）

透明感ある花器や器のコレクションが涼感を呼ぶインテリアに

キッチンに並べられた白磁の花器は、伊藤環さんのもの。「フォルムが美しく、透き通るような白さが目にも涼しいです」（ワタナベマキさん）

棚にはところ狭しとガラスの食器をディスプレイ。「ニュアンスのあるガラスの器は、料理を爽やかに盛り上げてくれるので、夏の食卓に欠かせません」（ワタナベマキさん）

教えてくれたのは
ワタナベマキさん

料理家。旬の素材を生かし、シンプルな工程でおいしく作れる料理やおやつを提案。夫と高校1年生の息子、2匹の猫と暮らす。『きれいに年を重ねるためのたんぱく質ごはん』（家の光協会）が7月16日に発売予定。
Instagram：maki_watanabe
Twitter：maki_watanabe_
公式サイト：https://maki-watanabe.com/

2022年8月号【夏時間が楽しくなるお茶とおやつ ワタナベマキさんの涼しくおいしいキッチンしごと】より
撮影／松村隆史　取材・原文／田中理恵