5月半ば
新緑が色濃く 鮮やかになるころ、茶摘みの季節です。
今年は5月2日が八十八夜。
八十八夜の日に摘まれた新茶を飲むと、一年間元気で過ごせると言われているそうです。
お茶の中でも新茶は苦みが少なくまろやかな味わい。
今回のレシピは『新茶のあんみつ』です。
香り高い新茶の蜜に、新茶の寒天とお豆腐の白玉を浮かべたお茶尽くしのあんみつ。
シンプルに楽しみたい さっぱりとしたあんみつです。
お豆腐白玉は柔らかく仕上げたいので、耳たぶよりも少し柔らかいくらいに捏ねあげます。
手で丸めて少し置くと、生地がだれてくるくらいの柔らかさなので、もう一度丸め直しながら、熱湯に入れて。
固いときは豆腐を、柔らかいときは白玉粉を少々加えて調整してください。
ほんのりお豆の香りがお茶の香りとよく合って、ほっこりと和む やさしい組み合わせです。
お店で見つけたら ぶぶあられ(お茶漬け用のあられ)もぜひ。
ほどよい塩気と香ばしさがいいアクセントになって、小さいながらもなかなかのいい仕事 をしてくれるのです。
穏やかな陽気で気持ちよく過ごせる 初夏のひととき。
この季節ならではのあんみつで、ゆったりとおやつの時間をお過ごしくださいね☆
新茶のあんみつ
【材料】 15x14cm 流し缶1台分
(緑茶かん)
・ 濃いめに淹れた緑茶 400ml
・ 水 100ml
・ 粉寒天 4g
・ 砂糖 20g
(緑茶蜜)
・ 緑茶 500ml
・ 砂糖 150g
・ 白玉粉 50g
・ 豆腐 80g
・ 抹茶 小さじ1/4
・ あんこ 適量
・ ぶぶあられ 適量
【作り方】
① 緑茶かんをつくる。鍋に水、粉寒天を入れ、絶えず混ぜながら火にかける。沸騰したら混ぜながらさらに2分ほど煮る。火からおろし、緑茶、砂糖を加えてよく混ぜる。
② さっと水にくぐらせた流し缶に流し入れ、冷やし固める。
③ 緑茶蜜をつくる。緑茶が熱いうちに砂糖を加えてよく混ぜ、冷蔵庫で冷たく冷やす。
④ 白玉をつくる。ボウルに白玉粉25gと豆腐40gを入れ、耳たぶより少し柔らかいくらいになるまでよくこねる。(固いときは豆腐か水少々を、柔らかいときは白玉粉少々を加える。)残りの白玉粉に抹茶と残りの豆腐40gを加えて同様になるまでこねる。
⑤ ④を手の平で小さく丸める。鍋に湯を沸かし、④をもう一度丸め直しながら熱湯に入れて茹でる。浮いてきたら1~2分茹で、冷水にとる。
⑥ 豆乳、砂糖をよく混ぜる。器に注ぎ、水気をきった⑤を入れる。
⑦ ②を角切りにし、器に盛る。白玉を盛り合わせ、緑茶蜜を注ぐ。あんこをのせ、ぶぶあられを散らす。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。