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25年目の公演がスタート

【堂本光一×佐藤勝利】ミュージカル『SHOCK』ついに終幕!会見&ゲネプロをレポート!【舞台写真多数】

2024.04.18

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今年で国内の記録を更新予定

2000年から続けてきた、代役なしの堂本光一さん単独主演ミュージカル!

ミュージカル『Endless SHOCK』  タイトルイメージ

KinKi Kidsファンの方はもちろん、ミュージカルやエンタメ好きの方も気になる話題のはず! 

ミュージカル『SHOCK』シリーズは、2000年11月の初演『MILLENNIUM SHOCK』以来、KinKi Kidsの堂本光一さんが主演を務め、今年の『Endless SHOCK』の公演で2000回を達成予定(4月22日)。さらに、5月9日の公演で2018回を達成すると、国内演劇の代役なしの単独主演記録・森光子さん主演の『放浪記』の2017回を超え、単独1位となる見込み。これは世界的に類を見ない大記録だそう!

記念すべき年ですが、現在の帝国劇場が建て替えで2025年2月に休館するため、『SHOCK』は、2024年の公演で25年の歴史に幕を下ろすことになりました。

4、5月は東京・帝国劇場、7月中旬から8月中旬にかけては大阪・梅田芸術劇場、9月は福岡・博多座、そして11月にまた東京へ戻り、帝国劇場最後の公演を予定。シリーズで歴代最多の5カ月の公演が行われます。

今回ライバル役は、佐藤勝利さん(timelesz)、中山優馬さん、上田竜也さん(KAT-TUN)のトリプルキャスト。ヒロイン・リカ役は、中村麗乃さん(乃木坂46)、綺咲愛里さんのダブルキャスト。オーナー役は、前田美波里さんと島田歌穂さんのダブルキャストで務めます。

この記事では、『Endless SHOCK』の開幕記念会見と、ゲネプロ(公開通し稽古)の様子を詳しくお届けします!

ラストイヤー公演でもいつも通り稽古をして、いつも通り幕を開ける

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一 佐藤勝利 開幕記念会見 キャスト揃いフォト 中村麗乃 島田歌穂 前田美波里 越岡裕貴 松崎祐介
(写真左から)中村麗乃さん、島田歌穂さん、佐藤勝利さん、堂本光一さん、前田美波里さん、越岡裕貴さん、松崎祐介さん

ゲネプロ上演前に、開幕記念会見が行われ、主演の堂本光一さんのほか、ライバル役を務める佐藤勝利さん(timelesz)、『SHOCK』シリーズに長年出演を続けている、越岡裕貴さんと松崎祐介さん(ともに、ふぉ~ゆ~)。ヒロイン・リカ役の中村麗乃さん(乃木坂46)、オーナー役をダブルキャストで務める前田美波里さんと島田歌穂さんが登壇。

まず始めに、『SHOCK』のラストイヤー公演について、ひとりずつ意気込みを語りました。

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  開幕記念会見 ソロフォト

堂本光一「今年も、いつも通り稽古をやって、舞台小屋入りしてやってきましたけども、 いつも通り幕が開くんじゃないかなと思っております。今年は、カンパニー全体として考えますと、おもしろいことに、ライバル役が3人いますし、3人同時に稽古場に来てくれて、3人が同じシーンに出てくるっていう、とてつもない稽古もあって、楽しみながらやりました。勝利もギリギリまで(他の)舞台をやってましたからね。そんな(忙しい)中でもみんなが頑張ってくれて、素敵な稽古になったんじゃないかなと。いい形で初日が迎えられるんじゃないかなと思っております」

前田美波里「私は2013年からオーナー役をやらせていただきましたが、やはり今年は初心の気持ちを忘れずに、1回1回の公演を丁寧に演じたいと思います。寂しいです」

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  開幕記念会見 ソロフォト 前田美波里

島田歌穂「私は、2022年の博多座公演に始まり、昨年と今年も参加させていただいてます。前人未到の歴史を刻もうというこの作品に携わらせていただけたことに感謝でいっぱいです。私も寂しい思いですが、1回1回、目に焼き付けて、命に焼き付けていくという思いで頑張ります」

中村麗乃「私は今回で2年目になるんですけど、(『SHOCK』の公演が)最後というタイミングでまたご一緒させていただけるなんて思ってもいなかったので、すごく光栄です。素敵な公演となるように、私も全力で頑張っていきたいと思います」

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  開幕記念会見  島田歌穂 中村麗乃

越岡裕貴「4月、5月は僕たちふたりが出ますが、11月からの帝劇公演では7年ぶりにふぉ〜ゆ〜が(4人)そろうので、少しエモい気持ちになりつつ、いいバトンを大阪公演をやる方に繋げられるよう、1公演1公演務めていきたいと思います」

松崎祐介「僕は、ふぉ〜ゆ〜となる前、M.A.D.というグループで、2006年の『Endless SHOCK』に初めて出演しました。そして、25年目のラストイヤーに参加して、当たり前のように帝国劇場に立っています。しかし、これは当たり前のことではないということを、もう一度しっかり自分自身に問い詰めながら、頑張っていきたいと思います。よろしくお願いしま“した!”」

(堂本さんから「した? なんかおもしろいこと言うのかなと思ったら、言わずじまいなんだ。まあ松崎らしいです」とツッコミが入る)

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  開幕記念会見  佐藤勝利

佐藤勝利「僕は初めて見たエンタメが『Endless SHOCK』でした。15歳ですね。その時は右も左も分からない状態でしたが、そこから光一くんにずっと憧れてきて。この『Endless SHOCK』ラストイヤーで光一くんと役として肩を並べるライバル役をやらせていただけること、本当に光栄なので、一生懸命頑張りたいと思います」

『SHOCK』の世界で生きられることを大事にしたい

その後、『SHOCK』がラストイヤーについて思うことがあるのか聞かれた堂本さんは、「とても不思議で、ラストという感覚がなくて。ありがたいことに博多公演、大阪公演もあり、さらに11月には帝劇にまた戻ってくる。2000年に打ち上げ花火が上がるように『MILLENNIUM SHOCK』が始まり、最後にまた花火を打ち上げようとたくさんの公演をやらせていただけます。こういう場を用意してくださった方々に感謝しています。まだ最後だという実感はないというのが正直なところですが、帝劇に入って、いつものように身も心も引き締まる感じがしています」と語りました。

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  開幕記念会見  佐藤勝利 前田美波里

さらに、「ちょっと前に太ったという話をしていましたけど」とレポーターから指摘されると、堂本さんは「はい、重いんです(笑)」と即答。「一番重かった時は、64kgあったので。今はもうちょっと減ってるとは思うんですけど…。でも、びばさん(前田美波里)が“お尻がキレイ!”って。“このぐらいのほうが男らしい”って」と前田さんからほめられたという裏話を教えてくれました。

会見の最後に、堂本さんは、「自分としては、まだまだこのラストイヤーということには実感が持てていないんですが、お客様もそうですし、自分も、この景色や一つひとつのシーンをかみしめながら、そして目に焼き付けながら、(カンパニーの)みんなとの時間も大事にしながら、いつも通り、『SHOCK』の世界で生きられることを大事にしたいなと思ってます。とても嬉しいことなので、みなさんと共有できることを、楽しみにしております」とメッセージを送っていました。

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  開幕記念会見  佐藤勝利 前田美波里 島田歌穂 中村麗乃 越岡裕貴 松崎祐介


作・構成・演出も堂本光一さん!

エンターテイナーを描くオリジナルミュージカル

『Endless SHOCK』本編のストーリーは、ニューヨーク・ブロードウェイが舞台。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心の中で揉まれながらも、常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、それがコウイチ(堂本光一)です。

彼が率いるカンパニーのショーは、オフ・ブロードウェイながらも、いつも大盛況。新聞にも、コウイチのショーを絶賛する記事が掲載。そんなある日、オーナー(前田美波里/島田歌穂)から聞かされたオン・ブロードウェイからのオファー。オーナーの娘リカ(綺咲愛里/中村麗乃)や、幼なじみのショウリ/ユウマ/タツヤ(佐藤勝利/中山優馬/上田竜也)らと溢れんばかりのステージへの夢を描きます。

しかしそれが、カンパニーの仲間に亀裂と混乱を生じさせるのです。

そしてついに、ある事件によって、コウイチの肉体と魂を分かつ最悪の状況に……。

どんな事態に陥っても、“Show Must Go On!”と、コウイチはショーへの信念を持ち続け、最後のステージでカンパニーをひとつにしていきます。

※ゲネプロでのキャストは、佐藤勝利さん、前田美波里さん、中村麗乃さんが出演

目に焼き付けておきたいシーン その1

堂本さんの体を張った客席上空フライング&階段落ち

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  リボンフライングシーン
リボンフライング

『SHOCK』で印象深く残るのは、堂本さんの体を張ったシーンです。なかでも、重力を感じさせない華麗なフライングを何度も見られます。ワイヤーなしで腕の力だけで体を支えるリボンフライングの他にも、一点吊りのフライング、二階席に降り立つラダーフライング、和傘フライングなども披露。客席の上を飛ぶこともあるので、とても迫力を感じます。

これらフライングのほか、名物である22段の階段落ちも、今年で見納めになるかもしれません。

目に焼き付けておきたいシーン その2

ショーステージではキラキラ。ライバル対決ではギラギラ。

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  佐藤勝利 ライバル 殺陣 シーン

堂本さんと佐藤さん、ふたりとも普段はアイドルとしてステージに立っているため、カンパニーの一員としてのコウイチとショウリのステージでもキラキラと輝きを放っています。

しかし、段々と心がすれ違っていくため、険しい表情が多くなります。とくに佐藤さんは、“コウイチを”“なぜいつもコウイチだけ…”など、ショウリの心の中にある“嫉妬心”や“対抗心”を熱演。『SHOCK』に参加して3シーズン目だけあって、表情ひとつひとつに、以前よりもショウリとしての想いが乗っていると感じました。

目に焼き付けておきたいシーン その3

コウイチを想うカンパニーのみなさんの輝き

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一  前田美波里 歌唱シーン

コウイチとともにカンパニーを見守るオーナーの前田さんも安定の演技力。長年『SHOCK』を支えてきただけあって、コウイチに言った「ショーはひとりだけじゃ続けられないのよ」など、ひとつひとつの言葉を噛みしめるように放ち、それが観客の心にも刺さります。また、コウイチやリカと一緒に歌うシーンは、彼らを包み込むような優しさが表情からも歌声からも溢れていました。

中村さんは昨年に続き、フレッシュな歌声や踊り、演技で観客を魅了。ハツラツとした笑顔や、悲しみに溢れる繊細さも見事に表現していて、魅力的なリカを作り上げていました。

ミュージカル『Endless SHOCK』  前田美波里  中村麗乃 歌唱シーン

他にも、『SHOCK』で堂本さんを支えてきた越岡裕貴さんや松崎祐介さん、高田翔さん、寺西拓人さんの経験からくる伸び伸びとした演技やダンスはもちろん、今回初参加の松尾龍さん(SpeciaL)、尾崎龍星さんも堂々としたパフォーマンスを見せてくれました。

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一 佐藤勝利 松崎祐介 越岡裕貴 松尾龍(SpeciaL) 尾崎龍星  高田翔 寺西拓人 SHOCKカンパニー

目に焼き付けておきたいシーン その4

セット、衣装、パフォーマンス…飽きさせない舞台演出

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一 和のお面 

冒頭のブロードウェイのステージはにぎやかで煌びやかなライトや装飾で彩られたかと思えば、日本舞踊や和太鼓演奏などの日本風の演目があったり、月夜の美しい映像の中で歌うなど、様々な演出を楽しめます。

マイケル・ジャクソンさんの振り付け師でもあった、トラヴィス・ペインさんが振り付けを行った、生死をさまようシーンではゾンビと踊る演出も。

さらに、石川直さんによるドラム、迫力のあるアクロバットや殺陣、生演奏のオーケストラ、豪華なセットや衣装など、初幕から少しずつ更新されて、引き継がれ、最高のエンターテイメントに仕上がっているのが『SHOCK』。

また、『ONE DAY』や『夜の海』、『Dead or Alive』、『Higher』、『CONTINUE』など、劇中の音楽は耳に残る曲ばかり。しっかりと『SHOCK』の世界へと引き込んでくれます。

目に焼き付けておきたいシーン その5

長年継承され続けてきたカンパニーの絆

ミュージカル『Endless SHOCK』  堂本光一 佐藤勝利 大フィナーレ
大フィナーレの様子

ストーリーの中で、幾度となく出てくるカンパニーのみなさん総出で歌い踊るシーン。息のぴったりあったパフォーマンスも『SHOCK』の見どころのひとつ。大フィナーレで、キャストのみなさんが熱唱し、コウイチを見送るシーンも圧巻です。

堂本さんが会見で話をしていたように、“いつも通り”に冒頭から熱量たっぷりのパフォーマンスを見せてくれたキャストのみなさん。しかし、いつもよりも感情がこもったステージになっていたように見えました。

そして、きっと最後に思っていたであろう“ありがとう、コウイチ”という気持ち。これで『SHOCK』シリーズが終幕…と思いながら観賞すると、観ているほうも“ありがとう、コウイチ”と心の中でつぶやかずにはいられないほど、寂しさを感じた瞬間でした。

カーテンコールでは、堂本さんから「2024年、この『SHOCK』はラストイヤーと考えております。自分が21歳のときに初めて『SHOCK』の幕を開けさせて頂きました。それから25年、ずっとやらせていただいて。帝国劇場が改修工事に入るということで、この作品は帝劇とともに歩んできた作品ですので、幕を閉めるという決断を致しました。そういった意味では、桜が咲く頃にゲネプロというのも最後になるんだなって感じました。しかし、大阪公演、博多公演、そしてまた帝国劇場に戻ってきます。いつも言っていることですが、一つひとつの公演が来てくださるお客さまの心に届くように、素晴らしいカンパニーの全員で走り抜けたいと思います。本日は本当にありがとうございました」とスピーチし、幕を下ろしました。

『Endless SHOCK』/『Endless SHOCK -Eternal-』


2024年4月11日(木)~5月31日(金)…帝国劇場 ※ 『Endless SHOCK -Eternal-』同時上演
7月中旬から8月中旬…大阪・梅田芸術劇場メインホール ※本編のみ上演
9月…福岡・博多座 ※本編のみ上演
11月…帝国劇場 ※本編のみ上演

※大阪公演以降の一般チケット発売情報や、各公演の出演するキャストのスケジュールは、公式ホームページでご確認ください。

2023年のレポートもcheck!


Staff Credit

撮影/山崎ユミ 取材・文/宮平なつき

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