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LIFE

70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす

限られた面積ならば高さを生かす設計に

65㎡ 3階建て【小さい家でも家族で広々と暮らす】建築家・西川日満里さんのご自宅を拝見!

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2024.04.13

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間取りとレイアウトの工夫で、面積以上の快適さ!

70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす

70㎡以下の「小さい家」 西川日満里さんの自宅

広さよりも環境や立地を優先し、狭い面積でも自分たちらしく、ストレスフリーに暮らす人が増えています。

間取りや動線、視覚の効果、収納など、〝小さい家〞に詰まった工夫は、どんな暮らしにも役立つヒントがいっぱい。今回は建築家・西川日満里さんの自宅をご紹介します!

西川日満里さん

教えてくれたのは?

西川日満里さん

(妻、夫、長女7歳)

建築家。住宅や商業施設の設計、街づくりなどを手がけるツバメアーキテクツを共同主宰。この自邸は、同じく建築家である夫の坂爪佑丞氏とともに設計。

65㎡ 3階建て

高低差のあるつくりで家族の目線をほどよくずらして、心地よく

「人がにぎわう商店街と住宅街の間の環境に住んでみたかったんです」

建築家として活躍する西川さん夫妻は、家単体ではなく、周辺の街や環境とのつながり方も含めて、街中の土地を選んだと言います。

「立地や予算、やってみたいこと、いろいろな譲れない条件を並べた結果、広さへの優先順位は低かったんです。限られた土地ならば、その分、高さを生かした設計をしようと、夫婦で話し合って決めました」(西川日満里さん)

1つのフロアは、20㎡強というコンパクトな3階建て。それでも2階のリビングは、気持ちのいい開放感。その理由は南北に大きく開けた窓と、天井の高さにあります。

「それから、狭いからと家族が顔を突き合わせていては、窮屈に感じるだろうと思っていて。あえてキッチンやワークスペースを、メインの床から数段下げて設計。

扉がなく、縦長のワンフロアのような家ですが、その高低差で目線をずらすことで、それぞれが居場所を見つけてくつろげるといいなと。

部屋の中央に大きな壁がありますが、これもお互いの距離感を保つのに役立っています」(西川日満里さん)

DATE

西川日満里さんの自宅の図面
  • 依頼先:ツバメアーキテクツ
  • 建築費:非公開

玄関の手前に独立した空間を設け、街に開けた場に。2階にはLDK、3階の寝室に上がる手前にワークルームとテラス。吹き抜け状の階段の上部が天窓になっていて、階下に光を届ける設計。



2nd floor

西川日満里さんの自宅の2階

階段を上った2階踊り場がダイニング。奥に行き、2段下がったところがキッチン。窓の奥には約3㎡のテラスがあり、地植えした緑の木漏れ日が部屋を彩る。

Kitchen

ストック収納は最小限。その分こまめに買い出しに

西川日満里さんの自宅のキッチン

LDから2段下がったキッチンは天井が低く、おこもり感のある空間。

「商店街が近いので、必要な食材は近所ですぐ揃えられるし、友人が来たら近所の料理店に。食材のストックは最小限です」(西川日満里)

Living room

見上げる大きな窓から光が降りそそぐ

西川日満里さんの自宅のリビング

目線よりも高い位置に、開放感のある幅2.4×高さ2.1mの窓を設置。レースカーテンはほどよい光を取り込みつつ、視線をさえぎる。

「白のタイルカーペットも広さを感じさせるポイントです」(西川日満里)

3rd floor

Bedroom

寝室わきのサンルームは今、娘さんの遊び場に

西川日満里さんの自宅のサンルーム

寝室からL字に延びた小さなスペース。

「いわゆる〝子ども部屋〞は取れないので、娘には自分のお気に入りの場所を見つけてね、と伝えています。最近はこのサンルームに絵本を並べて遊んでいますね」(西川日満里)

Workspace

読書や仕事に打ち込めるミニ空間

西川日満里さん自宅のワークスペース

建築やアートの本が並ぶおよそ2畳の空間。夫婦のどちらかが仕事をしたり、娘さんが本を読んだり、テラスに出て植栽のお手入れをしたり。1人でくつろげる心地のいいスペースに。

1st floor

西川日満里さんの自宅の玄関

1階の通りに面した一室は、玄関の外にある独立した空間。

「ギャラリーやワークショップとして使えて、子どもの遊び場や夫婦の仕事場にも。多目的な場にしています」(西川日満里)

「小さい家」にはメリットがいっぱい!

動線がよい

リビングから個室、洗面所から寝室など、最短距離でアクセスしやすいので、効率よく家事を進めやすい環境!

家族のコミュニケーションが取りやすい

どの部屋にいても家族の気配を感じられるため、家族の体調や心境の変化などを、こまやかに把握できる。

掃除しやすい

家の隅々まで目が行き届き、拭く&掃く面積が小さい分、掃除にかける労力も時間も、最小限で完結。

光熱費が抑えられる

限られた空間なので空気が循環しやすく、冷暖房費が比較的セーブしやすい。部屋が少ない分、冷暖房家電の数も抑えられる。

もっと読みたい「# 私らしく建てる@homeLEE」


次回は「『小さい家』で広々暮らす 坂下真希子さん編」をご紹介。

Staff Credit

撮影/宮濱祐美子 間取り図製作/前田優子 取材・文/田中理恵

こちらは2024年LEE5月号(4/6発売)「70㎡以下『小さい家』で広々暮らす」に掲載の記事です。

@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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