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小さい家の間取りとセンス

家具ショップオーナー 牛谷さんの家

【小さい家に工夫がたくさん】74㎡/2LDK「限られた空間でも快適に過ごせる間取りに」

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2025.03.07

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限られているからこそ工夫が楽しい

74㎡ 小さい家の間取りとセンス

【小さい家に工夫がたくさん】74㎡/2LDK 牛谷朋也さんのお家

間取りや収納に知恵を絞り、好きなものを我慢せずにインテリアを楽しむ。面積と家の気持ちよさは関係ないと気づかせてくれた牛谷朋也さんの家を紹介。私たちの暮らしを見直すためのヒントがたくさん詰まっています!

ダイニングキッチンとリビングを別の階に

戸建て

74m2/2LDK

3人暮らし

家具ショップオーナー 牛谷朋也さん
Instagram:hilltopview___

うしたに・ともや●東京・三鷹にて北欧ヴィンテージ家具を扱う「BRICKS STORE」を営む。ショップの常連客で建築家の森田悠紀氏に設計を依頼。家族は妻、15歳の長女。

戸建て74㎡/2LDK

1階をダイニングキッチンや水回りなど、主に家事をする場にして、2階はくつろぐことにフォーカス。生活の「動」と「静」が交わらないことで、限られた空間でも快適に過ごせる。屋根までの大きな窓も効果的。

”気持ちのいい眺め”があれば、広さはそれほど重要じゃなかった

「空を見ながらお茶ができるような、見晴らしのいい家。そんな家がいいね、と家族で話していました。もともと40㎡の賃貸に3人で暮らしていたので、広さはそんなに必要じゃなかった。むしろ広すぎても落ち着かないね、と。眺望とほどほどの広さ。これが土地探しの条件でした」(牛谷朋也さん)

また、家を建てるにあたり、決めていたことが1つ。

「ダイニングキッチンとリビングは分ける、ということ。LDKは1つの空間にすることが多いですが、ダイニングキッチンは作ったり食べたり活動する場所、リビングはゆっくりする場所と分けることで快適になると思いました」(牛谷朋也さん)

ダイニングキッチンは玄関から近くて買い物動線がよく、2階のリビングでは景色を眺めてのんびり。2年暮らして、やはりこの間取りにしてよかったと実感しているそう。

「リビングは約11畳ですが、ソファを2つ、イージーチェアを1脚置いて、座ってくつろぐことを最優先した場に。眠くなったら隣の寝室に、すぐ移動もできます」(牛谷朋也さん)

いつか家を建てるときのためにと、コツコツ家具を集めてきた牛谷さん。

「仕事柄、特殊なケースですけど、どんな家具をどこに置くかを先に決めて、家具に合わせて部屋のサイズを設計できたことも、圧迫感を感じさせない家づくりのポイントになっていると思います」(牛谷朋也さん)

2階のリビングは三角屋根の高い天井と壁一面の大きな窓が特徴。

2階のリビングは三角屋根の高い天井と壁一面の大きな窓が特徴。約11畳とは思えない、広々とした気持ちのいい空間に。

土地の条件ではもう少し大きな家を建てることもできましたが、いずれ隣に家が建ってもゆとりある距離感を保てるサイズに収めました。

「土地の条件ではもう少し大きな家を建てることもできましたが、いずれ隣に家が建ってもゆとりある距離感を保てるサイズに収めました。1階のキッチンや2階のリビングからの眺望は、この土地を選んだ最大の決め手。天気のいい日はリビングから続くバルコニーで朝食を楽しむことも」(牛谷朋也さん)

リビングのソファは1960年代のデンマーク製、3シーターと2シーターをL字に配置し、中央にはコフォド・ラーセンのコーヒーテーブルを
天井から吊るされたペンダントライトは、引っ越してから1年以上サイズやデザインを検討し、京都の職人さんにオーダーした提灯

リビングのソファは1960年代のデンマーク製、3シーターと2シーターをL字に配置し、中央にはコフォド・ラーセンのコーヒーテーブルを。天井から吊るされたペンダントライトは、引っ越してから1年以上サイズやデザインを検討し、京都の職人さんにオーダーした提灯。

リビングとゆるやかに仕切られた夫婦の寝室。
カーテンの奥は収納スペースで、ここに洋服や生活用品をまとめて。

リビングとゆるやかに仕切られた夫婦の寝室。ベッドは1950年代のデンマークのもので、一般的なシングルベッドよりやや小さめ。ウォールランプはヴィルヘルム・ウォラートのもの。カーテンの奥は収納スペースで、ここに洋服や生活用品をまとめて。「小さい家で快適に暮らすために、物は多く持たないという考えになりました」(牛谷朋也さん)

1階、玄関から入って正面にあるダイニングキッチン。

1階、玄関から入って正面にあるダイニングキッチン。「買ってきた食材をすぐにキッチンに運べる動線になっているので便利です。空を飛ぶ飛行機や鳥を眺めながら調理したり、お茶をいれたり、気持ちがいいですよ」(牛谷朋也さん)。家事をする時間も、この家では贅沢なひとときに。

ダイニングテーブルは、1960年代のスウェーデンのもの。

ダイニングテーブルは、1960年代のスウェーデンのもの。「バタフライテーブルですが、たたんだまま使っていて、折れている部分は玄関側から見える足元の目隠しとして役立っています」(牛谷朋也さん)

ダイニングに置かれたキャビネットの上には、ヴィンテージのテーブルランプと時計をさりげなく配置。

ダイニングに置かれたキャビネットの上には、ヴィンテージのテーブルランプと時計をさりげなく配置。淡いブルーグレーの壁に、白いインテリアが映えます。

階段はオープンタイプにして圧迫感のない空間に。

階段はオープンタイプにして圧迫感のない空間に。壁に飾られた象の絵は、娘さんが生まれた年から大事にしているそう。イギリスのオークションで手に入れたもので作者は不明。


Staff Credit

撮影/吉森慎之介 間取り図製作/前田優子 取材・原文/田中理恵
こちらは2025年LEE4月号(3/7発売)「小さい家の間取りとセンス」に掲載の記事です。

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