【OURHOME Emiさん×一級建築士室井さん対談】子ども部屋づくりに大切なことは?
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2023.02.18
住宅のプランニングにも携わるEmiさん。新築マンションのプロジェクトでご一緒された室井さんと、「子どもと一緒に成長する部屋」をテーマに語っていただきました!
Profile
伊藤忠都市開発株式会社
建築技術部 建築企画第一課
室井理美さん
一級建築士。新築マンション「クレヴィア西葛西」で、Emiさんとともに、ウォールドアや可動収納で空間の使い方を変えられる〝間取りのない家〞をプランニング。5歳・3歳の子どもの母。
OURHOME Emiさん
OURHOME主宰。6年目となる本誌連載や、Voicy『OURHOME 暮らす働く〝ちょうどいい〞ラジオ』も大好評。中学生の男女の双子の母。自宅マンションを2019年にリノベーション。
●Instagram:emi.ourhome
●Twitter:ourhome305
●公式サイト:https://ourhome305.com
子ども部屋は、〝好き〟を思いきり楽しめる貴重な空間
「子どもと一緒に成長するために大事なのは〝希望に寄り添えるフレキシブルさ〟」(Emiさん)
「〝未来の変化を邪魔しない箱づくり〟を意識して、建築企画をしています」(室井さん)
都内新築マンションのプランニングを一緒に進めてきた、Emiさんと一級建築士の室井さん。
室井 私は、以前からEmiさんのファンだったんです。きっかけは、著書『OURHOME』。育休中、家事にじっくり取り組む中であらためて読み返したとき、少しの工夫で暮らしの悩みを解消できるという発想に感動して! 復帰後すぐの案件で、Emiさんとマンションを作れたら、と依頼しました。
Emi いろいろな方からお声がけをいただく中で、室井さんが私の〝イズム〟を深く理解してくださっているのが伝わって、参加させていただくことに。今、実際に育児をされている室井さんならではの実感が、家づくりの考え方に反映されていて、そこに共感できたのも大きなポイントでしたね。
プロジェクトを通して、子ども部屋についても考えてきたお二人。そもそも、子ども部屋の役割はどのようなものだと思われますか?
室井 子ども部屋は〝自分の世界を大事にできる空間〟ではないでしょうか。好きなものを飾るなど、〝推し〟を思いきり堪能できるような。狭くても壁一枚でも、そういう場所があるのが理想的なのかも。
Emi 私も同意見! 子ども部屋は、学校や習い事など外で頑張って帰ってきた子どもが、自分の〝好き〟を楽しめる、貴重な空間。わが家でも、子どもが成長するにつれて〝個〟になれる場所の大切さを感じるようになりました。
〝子どもと一緒に成長する〟ために必要なものを聞いてみると──。
Emi 私が大事だと思うのは、〝子どもの希望に寄り添えるフレキシブルさ〟。例えば、わが家の場合、子ども部屋はコンパクトにして、廊下やリビングを広くとりました。これなら、「やっぱり個室は寂しい」「勉強はリビングでしたい」となった場合も、気軽に移動や模様替えができる。臨機応変に対応できるスペースを設けておくことで、「自分の部屋で過ごしてもいいよ」「ダメならやめてもいいよ」などと選ばせてあげられるといいんじゃないかな、って。
室井 家づくりや住宅購入をする際は、そのときの家族の年齢に合った設備や空間を求めがち。それは当然のことですが、長く住んでいると欲しいものが変わっていくんですよね。Emiさんが〝フレキシブルさ〟とおっしゃるように、私も企画をするうえでは、〝変化を邪魔しない箱(空間)づくり〟を意識しています。
子ども部屋を作るにあたっても、どんなに調べても想像しても、数年後のわが子に何がベストかはわからない。不確定要素が多くて答えが出ないからこそ、〝将来を邪魔しない〟という視点で考えると、見えてくるものがあるかもしれません。
Emi そうですよね。あと私は、子ども部屋を作るなら、本人の意見を聞くことも重要だと考えていて。私一人で決めるほうがラクだけれど、家族と相談したりモメたりしながら生まれるものも絶対にあるはず。それに、家づくりを通してたくさんの選択や決断をする経験は、子どもの今後の人生にも必ず役に立つと思うんです。
他にも「子ども一緒に成長する部屋」を公開中!
次回は、「ハウスメーカー&工務店の子ども部屋実例『住友林業&パナソニック ホームズ』編」をご紹介!
撮影/木村 敦 取材・文/藤本幸授美 本誌編集部
こちらは2023年LEE3月号(2/7発売)別冊付録『私らしく建てる、心地よく暮らす』に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年2/7発売LEE3月号現在)です。
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