【OURHOME Emiさんの子ども部屋のつくり方】成長に合わせて変化する軽やかな部屋。12年を振り返って
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2023.02.11
家族が心地よく暮らすためのモノ選びや仕組みづくりならお任せ! お子さんの成長に合わせて自宅のリノベーションも行ったEmiさんに、子ども部屋について考えるうえで大切にしていることを聞きました。
教えてくれたのは?
OURHOME Emiさん
Profile
えみ●OURHOME主宰。6年目となる本誌連載や、Voicy『OURHOME 暮らす働く〝ちょうどいい〞ラジオ』も大好評。中学生の男女の双子の母。自宅マンションを2019年にリノベーション。
●Instagram:emi.ourhome
●Twitter:ourhome305
●公式サイト:https://ourhome305.com
Emiさん、
子どもと一緒に成長する部屋ってどうすれば作れますか?
変化に軽やかに対応しながら子ども部屋づくりを楽しんで
Emiさんが自宅をリノベしたのは4年前。子ども部屋を作ることが、目的のひとつだったそうです。
「もともとは、子どもたちに個室が必要になるのは中学入学時くらいかなと考えていたんです。でも、当時小学3年生だった娘が、自分の部屋が欲しいと言い出して。ノートにも理想の部屋について書くなど、本気なのが伝わってきたんですね。私自身、小学生の頃から自分の部屋で収納を工夫したり模様替えを楽しんだりしていた経験が今につながっていることを思うと、これはいい機会かもと、リノベに踏み切りました」(Emiさん)
一方、息子さんが個室を使い始めたのは、中学生になる前からだとか。
「小学校を卒業した頃、息子が娘に『自分の部屋に荷物が置けていいな』とつぶやいたのを聞いて、今だ! と思い、『じゃあ、〇〇の部屋も作る?』と。
子ども部屋を作るうえでは、子どもの心と体と頭がぐっと成長するタイミングを見逃さないことがポイントかもしれませんね。
それに、一度で完璧な子ども部屋を完成させようとするとハードルが高いけれど、あまり使わなかったら元に戻せばいいし、成長して新しい課題が出てきたらまた変えればいい。そんなふうに軽やかに考えたら、〝子どもと一緒に成長する部屋づくり〟を楽しめるんじゃないかな、と思います」(Emiさん)
自分の〝好き〞が見えてくる!
Emiさんの「家づくりマイノート」公開
Point ①
予定がないうちから〝好き〞をスクラップ
リノベの際に役立ったのが、Emiさんが長年続けているマイノート。
「自分の〝好き〞が詰まったノートには、家関連の記事や写真もいっぱい。リノベの予定がないうちから集めていたことで、テーマや方向性が決まりやすかったです」(Emiさん)
Point ②
1カ所にまとめてイメージを〝貯金〞!
「いいな」と思ったら、すべてマイノートへ。
「こうしてイメージを〝貯金〞しておくと、打ち合わせの際もスムーズに希望を伝えられます。スマホなどでの画像保存もいいですが、その場合も見返しやすく1カ所にまとめておくのがコツ!」(Emiさん)
Point ③
惹かれた理由を考え言葉にして書いておく
画像だけでなくコメントを添えておくことも大事だそう。
「同じものを見ても、惹かれる点は人それぞれ。『光の入り方が素敵』『間取りをまねしたい』など、自分が選んだ理由を一瞬でも考え、言葉にすることで、やりたいことが明確に」(Emiさん)
こちらが現在のEmiさんのお家の「子ども部屋」
念願の個室を手に入れて好きなテイストの空間に
4年前のリノベ後、すぐに使い始めた娘さんの個室。
「子ども部屋は、4畳と4.5畳。娘は、4畳の部屋を使っています。どちらもドアを引き戸にして、普段は開けっぱなしに。一人になれる空間だけれど、リビングとのつながりや家族の気配も感じられる、ちょうどいい距離感になりました。
リノベでは、間取りや水回り、床や壁などの動かせないところは夫婦で決め、子ども部屋の装飾などは本人がセレクト。小学生の間はベッドに天蓋をつけたり、ふとんカバーをポップな柄にしたりしていた娘も、中学生になった今はシンプルなテイストが落ち着くようです」(Emiさん)
中学校への入学前に増えた用品を個室で管理
息子さんは、昨年3月から一人部屋に。
「中学入学前に、学校やサッカーチームの用品が増え、それまで使っていたリビング横の一角では管理しにくくなったのがきっかけ。
スチールラックを2台使い、1台には制服や私服、もう1台にはサッカーのウェアや小物をまとめて収納。どちらの子ども部屋にも、あえて作り付けのクローゼットを設けず、限られた空間を自由に使えるようにしました。
息子も娘も、使っているベッドは3つ折りのマットレス。簡単にたたんで持ち運べるので、地震があったときなどはリビングに移動させ、家族みんなで寝ることも」(Emiさん)
Emiさん家の「子ども部屋クロニクル」
二人の変化や成長に合わせて、まさに軽やかに形を変えてきた子ども部屋。お子さんたちの誕生から小学校卒業の頃まで、12年の歴史を振り返ります!
Start!
0歳・1歳
赤ちゃん時代は親がラクできることを優先!
賃貸マンションで暮らしていた、赤ちゃん時代。
「リビング続きの洋室が子どもスペース。この頃は、私がラクに片づけられることを優先。収納にはオープンボックスを活用し、自分で絵本を手にとるようになった1歳の頃には、サイズを合わせてオーダーした絵本ラックもプラスしました」(Emiさん)
3歳
小さなおもちゃも増えてきて〝1ジャンル1ボックス収納〞に
2歳前に、現在のマンションに引っ越し。
「新居でもリビング続きの洋室を子どもスペースに。床にはタイルカーペットを敷き詰めました。小さいおもちゃが増えたので、白いボックスを使って〝1ジャンル1ボックス収納〞に。中央のオープンボックスの上には、手作りのままごとキッチンを」(Emiさん)
5歳
折り紙やお絵描きをするようになり、机をDIY!
5歳の頃には遊び方もバリエーション豊かに。
「折り紙やお絵描きなどもするようになり、〝プレ学習机〞を取り入れました。110×50㎝の板と、30㎝の脚を組み合わせてDIY。文具などこまごましたものは、ストライプカーテン奥のスチールラックに引き出しを置いて収納」(Emiさん)
小学校低学年~中学年
身長が伸びたタイミングで机の脚を付け替えハイデスクに
小学3年生の頃に、机をハイデスクに。
「身長が伸びたタイミングで、机の脚を70㎝のものに付け替えました。この頃から、オープンボックスや絵本ラックはOURHOMEオリジナルのものに。レイアウトも収納も二人に任せていましたが、左右対称になっていることが多かったのが、さすが双子!」(Emiさん)
小学校高学年
娘は個室、息子はリビング横の一角で
リノベ完了! 自分の部屋を欲しがっていた娘が先に個室へ移動
リノベ完了後も、すぐに二人が個室へ移ったわけではなく―。
「自分の部屋を熱望していた娘は、すぐに個室へ。もうひとつの部屋は、夫婦と息子の寝室に。息子専用スペースは、それまでどおりリビング横の一角でした」(Emiさん)
Emiさんの子ども部屋づくりはこちらでも紹介!
(右)『おかたづけ育、はじめました。』
(左)『小学生のおかたづけ育
子どもも私もラクになる暮らしのヒント』
右はお子さんたちが5歳の頃、左は小学3年生の頃に出版した著書。家族で気持ちよく過ごすための工夫が満載。子どもスペースの紹介や片づけのヒントも必見。ともに¥1320/大和書房
次回は、「Emiさん、室井理美さんの『子どもと一緒に成長する部屋って?』対談」をご紹介!
撮影/仲尾知泰 Emi(Emiさん家の「子ども部屋クロニクル」0・1・3歳分) 取材・文/藤本幸授美 本誌編集部
こちらは2023年LEE3月号(2/7発売)別冊付録『私らしく建てる、心地よく暮らす』に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年2/7発売LEE3月号現在)です。
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