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鼻先の向きを見れば「今を生きているか」「過去に囚われているか」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 山本沙央里

  • 佐藤ブゾン貴子

2022.09.21

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。

先週に引き続き、LEEキャラクターの山本沙央里さんと夫の山本隆太郎さん相談編をお届けします! 元看護師・保健師で、現在は専業主婦の妻・沙央里さん。復職を検討中ですが育児と仕事がを両立できる自信がなく、なかなか前に踏み出せない状況です。ブゾンさんはそんな沙央里さんが「自称・ネガティブ」であることを看破し、「社会に出た方が良い」と助言。後編ではより具体的なアドバイスをし、さらに夫・隆太郎さんのお悩みを解決します。

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山本沙央里さん 山本隆太郎さん 佐藤ブゾン貴子さん

復職するより新しいビジネスを始めた方が◎

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):沙央里さんは社会との接点を持ったほうが良いですね。必ずしも看護師や保健師の資格を活かす必要はありません。横顔を見ると目が奥まっておらず、目から入ってくる刺激にとても敏感であることがわかります。裏を返すと、他人からどう見られているのかを敏感に察知できて、表現するのが得意。読者モデルのお仕事も合っています。資格を活かすことにこだわるよりも、自分が得意な分野を掘り下げるなど、好きなこと・楽しいことをやったほうが良い、楽しくないならやめたほうが良い。感情ゾーン拡張タイプの沙央里さんは物事の判断基準が「好きか嫌いか」ゆえ、楽しくないと何事も続けるのが難しい傾向があるからです。

山本沙央里さん(以下沙央里):バレエを20年ぐらいやっていたので、人前で踊ったり表現したりすることはどちらかと言うと好きですね。そういうことをしていると楽しいですし、自分らしいと感じます。やりたいこと、(資格と)全然違います。ビジネスには疎くて詳しくはわからないんですけど、育児グッズやアイデア商品を売りたいとずっと思っていて。

山本沙央里さん

ブゾン:もし何か商品開発をされるのなら、沙央里さん自身がイメージキャラクターになって外に出て、宣伝販売した方が良いですよ。モデルさんになれるということ自体、やっぱり他の人とは違うし、その立ち位置を使わないともったいない。外に出ることに抵抗もないですし、「商品」と「私」をセットにして売り込んでみては? そうすることで好奇心がさらに刺激されるし、承認欲求も満たされるので、もっと楽しくなりますよ!

夫婦で共同事業はやめたほうが良い理由

沙央里:自分が前面に出る、という考えはありませんでした……!

山本隆太郎さん(以下隆太郎):彼女が「NO」と言えない、というご指摘はすごく腑に落ちました。彼女の復職について僕は特にネガティブな感情はなくて、ただ、彼女が働いていたときに荒れていた姿を見ていたので、感情的な折り合いを付けられるのか不安で。今は娘もいるし、客観的に見ていて働くことに難しさがあるんじゃないかと。だけど本人がやりたいと思う事、例えばLEEキャラクターの活動についても本人は「すごくやりたい!」と言っていますけど、そういったことは100%応援したいと思っています。

ブゾン:沙央里さんは多分、感情的な折り合いはつけられないから、看護師や保健師として復職するのはやめた方が良いのでは? 読者モデルの活動もされている、それを活かして商品開発をする、そんな沙央里さんが意外にも看護師の資格を持っている……と、ネームバリューとして使うのでオッケーだと思います。隆太郎さんは思考ゾーン拡張タイプで理想主義者なので、家庭に入って何の目的意識もない女性よりも、目的意識を持っている女性の方が好き。キラキラしている妻の姿を見るのも好き。でも、隆太郎さんにはコンサルティングをお願いするなど、支援の形でのビジネスパートナーは良いけど、夫婦で共同事業はやめたほうが良い、合わない(キッパリ)。

山本隆太郎さん

夫・隆太郎さんは思考ゾーン拡張タイプで、輪郭細めのレトラクテ。本来の利き手とは逆の右側に鼻先が向いていて、意識が過去の一点に張り付いていることが表れています。

沙央里:合わないんだ(笑)。

ブゾン:感情ゾーン拡張タイプでワクワクするものを作りたい、ビジネスよりも感情優先の妻。思考ゾーン拡張タイプでビジネスを軌道に乗せる等、感情よりも理想の実現を優先する夫。お二人はビジネスに対する価値観が違うから「足りないものを補い合う関係」とも言えなくもないけど、目指すゴールが違うので。

気鋭の起業家である夫の意外な「心の闇」

隆太郎:僕も手伝う程度で良いと思ってます(笑)。彼女がこれから見ようとしている世界を、横で見られるのは楽しみです。昔から好奇心旺盛というか知識欲が強いというか、「新しいものを見たい」という思いが強くて。僕自身はヘルスケア関係のビジネスを起業しています。立ち上げの頃は死にもの狂いだったんですけど、好奇心のアンテナをあちこちに張り、色々なチャンスや人とのご縁を自分から積極的に作ろう、と動いていました。でも最近は会社も落ち着いてきて、ちょっと保守的になってしまっていて。このままでいいのか、40歳になったのを機にもう少しチャレンジしてもいいんじゃないか?という葛藤があります。

山本隆太郎さん

ブゾン:隆太郎さんは現在は右利きだけど子どもの頃は左利きだった、現在もボールを蹴るのは左脚とのこと。本来の利き手とは逆の右側に鼻先が向いていますね。相貌心理学で利き手は現在、反利き手は過去を象徴します。そして鼻筋の向きは、意識が向く方向を表します。ですので、鼻先(鼻筋)が右に向いているのは、意識が過去の一点に張り付いていることの表れ。どうやら過去の出来事に後ろ髪を引かれてしまい、保守的になってしまっているようですね。でも過去はもう終わってしまったことですし、固執しない方が良い。それに隆太郎さんは新しい知識や情報を採り入れ、常に高い理想を描いてそこに向かっているときに一番幸せを感じるタイプだから、今のままじゃダメだと思いますよ。

佐藤ブゾン貴子さん

隆太郎:ですよね。大学に入り直したいとか、大学院に行きたいとか、常に思っています。多分後ろ髪引かれているのは……事業継続に困難な状態になった、という経験をしたことがあって。その経験と、現在の家族を持ったこととの折り合いが、自分の中でまだついていない。もし新しいことにチャレンジしても、もしまた、ああいうことになってしまったらどうしよう?という思いはあるかもしれない。



過去への後ろ髪が足枷に。断ち切って前進を!

ブゾン:過去に後ろ髪引かれていることが足枷になっています。その足枷が無くなれば勢い良く飛び出せるはずなのに、いつまでも過去と比べていると前に進めなくなってしまいますよ。過去の経験を肥やしにして今後に活かすこともできるけど、それが悪い方向に発揮されてしまっています。ちょうど沙央里さんも新しいスタートを切るタイミングですし、夫婦で心機一転しては。過去にそういうことがあったからと言って、今回も同じ結果が出るなんてことは全くない。過去の隆太郎さんと今の隆太郎さんは違うし、10年後はまた更に違ってくるでしょうし。だから後ろ髪は断ち切って! そして常に高い目標に向かって前進しましょう。

山本隆太郎さん

隆太郎さんの横顔を見ると顎が出ていて、目標実現力があることがわかります。

隆太郎:そうかもしれないです。こんなこと言うと変に思われてしまうかもしれませんが、昔はもっと「日本のために、何かできないか?」と常に思っていたんですよね。

ブゾン:政治家になってはいかが? 横顔を見ると顎が出ていて目標実現力もあることがわかります。思考ゾーン拡張タイプで理想主義者なので時に浮世離れしてしまうときもありますけど、それさえ気をつければ、政治家に向いていると思いますよ!

山本沙央里さんアフタートーク

ブゾン先生とお話した直後、主人が『改めて別の視点でお互いをよく知ることが出来て良かったよ! それから仕事をしている中でモヤっとしていたものが何だったのか分かってスッキリした!』と晴れ晴れとした表情で語ってくれました。夫婦としても、話し合う時にお互いがどんな表現をして欲しいのかという事が明確になった事はとても大きかったです。実際に私が落ち込んでいる時に主人がかけてくれる言葉も、以前よりもスッと気持ちを楽にしてくれる事が増えたように思います。お互いの意識して行動すべき点が明確になった事で、夫婦としての寄り添い方のポイントを理解する事が出来たので、今後の生活に活かしていきたいです!

山本沙央里さん 佐藤ブゾン貴子さん 山本隆太郎さん

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佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。

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写真/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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