「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。前回、前々回と「サードプレイス」と、それに関連する様々なお悩みを解決したブゾンさん。今回は「瞳の色」「鼻の付け根」「活動ゾーンが押しつぶされている顔」「輪郭タイプ×ゾーン×肉付き」にフォーカスして解説します。
「瞳の色の濃淡」からわかること
相貌心理学で目は「情報・知識をキャッチする窓口」を象徴します。瞳の色の濃淡で、視覚からの刺激に影響を受けやすいか否かがわかります。瞳の色が薄い人は、視覚からの刺激に影響を受けやすい傾向があります。前回の相談者・LEE100人隊のlovesummerさんかこの特徴に当てはまります。一方、瞳の色が濃い人は、視覚からの刺激にあまり影響を受けない傾向があります。
鼻の付け根の「く」の字の凹みからわかること
横顔を見て鼻の付け根が「く」の字に凹んでいる人は、批判・批評好き。言うなれば、優れた観察力の持ち主とも言えるのです。しかし裏を返すと、何事においてもついひとこと言わないと気が済まない傾向にもなります。
前々回の相談者・LEE100人隊のおしまりさんがこのタイプです。おしまりさんの場合、鼻の付け根が「く」の字に凹んでいる上に、輪郭が縦長気味のレトラクテなので、自己防衛力の高さがどうしても物事のネガティブな側面に目を向きやすくさせ、自分自身への批判批評がせっかくある行動力の勢いを減退させてしまいがちです。
一方、鼻の付け根が凹んでいない人は、物事に偏見を抱かず、物事をあまり精査することなく、寛容に受け入れる傾向があります。前回の相談者・lovesummerさんがこのタイプです。
活動ゾーンが上の二つのゾーンに押しつぶされると…
顔を上から三分割し、額の生え際から目の下までが思考ゾーン、目の下から唇の上までが感情ゾーン、唇の上から顎先までが活動ゾーンになります。活動ゾーンはバイタリティや活力の量を表します。活動ゾーンの面積が小さく、思考ゾーンと感情ゾーン押しつぶされている人は、体力が思考と感情をしっかり支えきれておらず、現実との設置点が少ない傾向があります。
思考ゾーン拡張タイプで活動ゾーンが押しつぶされている場合、想像が暴走し妄想化してしまい行動がストップしてしまう傾向があります。感情ゾーン拡張タイプで活動ゾーンが押しつぶされている場合、感情が暴走してしまう傾向があります。前回の相談者のlovesummerさんがこのタイプです。
同じ「輪郭」×「ゾーン」でも「肉付き」が違うと…
今月の相談者のお二人は、ともに輪郭縦長気味のレトラクテ、かつ感情ゾーン拡張タイプでしたが、前々回の相談者のおしまりさんは頬の肉付きが薄く、前回の相談者のlovesummerさんは肉付きが豊富でした。肉付きの豊富さは他者や環境に対する寛容性・順応性が豊かで社交性があることの表れです。
一般的にレトラクテの方は体力量が少なめなので自己防衛本能が強く、大人数とのコミュニケーションが苦手。しかしlovesummerさんは肉付きが豊富なので、相手を寛容に受け入れる、人からどう見られているかを気にする傾向が相手に好印象を抱かせることができ、コミュニケーション業に向いています。
一方、肉付きが薄いおしまりさんは、感受性が強く、その分自分を守るため殻にこもりがちな傾向があります。このタイプの方は狭く深く、限られた相手との深い交流を好みます。このお二人のように同じ輪郭タイプとゾーンでも、肉付きの量が違うことによって、コミュニケーションの傾向が全く変わってきます。
今月の相談編はこちら!
https://lee.hpplus.jp/column/2328692/
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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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