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顔を見れば「都会暮らし」「田舎暮らし」どちらが向いているかわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2023.01.10

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。先週に引き続き「サードプレイス」に関するお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します! 今回の相談者はLEE100人隊のlovesummerさん(隊員番号077)です。
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LEE100人隊lovesummerさん 佐藤ブゾン貴子さん

自己実現と家庭の板挟みでサードプレイスが見つからず

lovesummerさん(以下lovesummer):サードプレイスを求めて早10年以上になります。大学時代はファッション誌編集志望で就活しましたが全然引っかからず、広告代理店に内定していたものの単位が足りず留年してしまいやむなく辞退し、卒業後は公務員に。でも志望していた業界と真逆で「やっぱり向いてない……」とモヤモヤ。その上24歳で結婚、26歳で長男出産、と結婚出産が早かったこともあり、周囲がフレッシュな社会人生活を謳歌している中、一人だけ別の世界にいるみたいで。次男の育休中に料理学校に入学しフードコーディネーターを目指しましたが、待機児童が問題になっていた時期でフリーランスだと保育園が決まらない、という壁にぶち当たり、結局公務員として復職。その後、夫が転職して激務になったのを考慮し、在宅勤務と副業が可能な民間企業に転職。本業の傍らライター業を開始したけど育児との両立がキツく、そんな中LEE100人隊の募集告知を発見し応募して今に至ります。自分に向いているものは何なのか、どこで自分を解放したらいいのか、自分の理解者はどこにいるのか? これらのことは、顔からわかるのでしょうか?

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):クリエイティブなお仕事が向いている顔です。目の色素が薄いですね。目の色素が薄い方って、視覚からの影響を受けやすいんです。かつ、横顔を見ると目があまり奥まっておらず、やはり視覚からの影響を受けやすい傾向が表れています。その上おでこを横から見るとイルカのようにぷっくりとしていて、豊かな創造力の持ち主であることが表れているので、ファッション系やクリエイティブ系のお仕事が合ってます。

LEE100人隊 lovesummerさん

lovesummerさんの横顔を見ると、新幹線のような形状の顔で、かつ耳が斜めについています。変化を求める傾向が表れています。

lovesummer:本当ですか? 嬉しいです! 静岡の娯楽のない田舎で育ち、小さい頃からファッション誌を読み漁っていたので。他にも、お祭りが好きで伝統文化のお囃子の集まりに参加してみたいとも思ってるんですけど、果たして自分に合っているのかどうかが気になります。

ブゾン:横顔を見ると新幹線のような形状の顔で、かつ耳が斜めについていて、変化を求める傾向が表れています。お囃子ってきっと、伝統を大切に守り、変化よりも継承を重んじるから、変化といった新しい刺激を常に求める方には向かないと思いますよ。輪郭どっしりのディラテなら習慣やルーティンが得意だし好きなので、古き良きお囃子を変化させることなく後世に伝えるのに向いているけど、lovesummerさんは輪郭が縦長気味のレトラクテだから飽きちゃう。田舎で変化あるアクティビティを持つなら別ですが、ルーティン的な田舎生活は合わない、田舎は向かない顔ですね。

田舎は向かない顔。週末にグランピング程度なら可

lovesummer:田舎は向かない顔(笑)。それ、今のうちに聞いておけて良かったです! 夫婦で海が好きで、将来、なんなら40代ぐらいで「沖縄とかにセカンドハウスを持ちたいね、土地見に行く?」という話が出ていたので……数千万の損失が出るところでした(笑)。

ブゾン:田舎って変化があまりないじゃないですか。飽きっぽいから、スローライフは向いてません。でもファッションとしてのスローライフ、綺麗な田舎は好き。だから週末にちょっと田舎でグランピング程度がちょうど良い。沖縄のセカンドハウスはやめておいた方が良い(キッパリ)。例えば沖縄のオシャレなスローライフとか、オシャレな沖縄のフードコーディネートとか、クリエイティブな仕事に繋がるならまだ良いけど、ガッツリ拠点を移すのはダメ、飽きちゃいますよ。おまけにレトラクテで体力ないしね。体力ある人じゃないと田舎は無理ですよ。もちろん大自然は美しいし素敵だけど、やっぱりネガティブな側面もいっぱいある。だからやめておいたほうがいいですよ。良かったですね、今気づいて(笑)。

LEE100人隊 lovesummerさん

lovesummerさんは感情ゾーン拡張タイプで、輪郭が縦長気味のレトラクテ。肉付きが豊富で寛容性・順応性があり、頬骨が張っていて承認欲求が強いことが表れています。

lovesummer:てことは……ゆくゆくはお花を植えるボランティアとかもしてみたいな、と思ってたんですけど、やっぱり向いてないですか??

ブゾン:lovesummerさんにとって大事なのは、人から必要とされていて、かつ、自分の存在を認めてもらうこと。人の役に立つのが好き、どちらかというとおせっかい、だけどそこに見返りを求めるタイプ。レトラクテで体力量が少ないから、労力を注ぐ対象を絞らないとダメなんです。その点ボランティアは「無償の愛」で、たとえ自分の時間や労力を割いても見返りを求めないし「皆の役に立てる、これが私の幸せ」と思える人じゃないと満足感は得られない。lovesummerさんの場合、ボランティアはサードプレイスにはなり得ませんし、見返りも満足感も得られないのでやめたほうがいい(キッパリ)。

想像の世界に逃げず、現実と折り合いをつける練習を

lovesummer:ドラマ、映画、演劇が大好きで、いつか演技にも挑戦してみたいなと思っているんですが、将来おばあちゃん劇団に入りたいなと思ってて(笑)。でも果たして向いてますかね……?

ブゾン:自分を表現することは向いています。ただし、演技にしろ何にしろ、「家族との時間」と「自分時間」のせめぎ合い、という同じ問題に再度ぶち当たり、「あのときこうしていれば……」と後悔するのが目に見えています。だからそこは折り合いをつけて、シッターさんをお願いするなど、お金で解決できることはお金で! 鼻先が反利き手側の左に向いていて、過去に固執している、過去の方が良かったと思っていることが表れています。もしかすると結婚出産が早かったこと、自分の時間が持てなかったことに固執しているのかも。でももう終わったことだしタイムマシンもないので、経験値が上がったと割り切って捉えるのが理想の自己実現には必要不可欠。肉付きが豊かで寛容性・順応性があるので、周囲の声を聞いちゃうんですよね。それは素晴らしいことだし、なかなか出来ないこと。でも裏を返すと、それって周囲の影響を受けやすい、ということ。かつレトラクテなので、自分が選んだ相手=家族が自分を必要としているなら、私はそれを聞いてあげないと……という思考回路になる。その上頬骨が張っていて承認欲求が強いので、家族に必要とされたら応えないと!となる。でも感謝されても見返りがないし、満足もできないんです。

佐藤ブゾン貴子さん

lovesummer:そうですよね、そこで満足できないから、常にサードプレイスを追い求めてるんでしょうね(遠い目)。「逃げるは恥」じゃないけど、自分の中で「あ、これ違うな」と判断すると、すぐに壁を作ってしまい「ここはもう去ろう」となる、という行動パターンを繰り返している節があって。

ブゾン:レトラクテで本来は体力量が少なくて無駄に使えず本来は自分のためだけに使うべきところを、今は家族のために使ってしまっている状態。それだと結局フラストレーションが溜まってしまいます。だからまずは、自分自身にフォーカスして! その後に、どう家族を守るか、を考えればいい。もちろん家族をないがしろにするのではないし、自分のやりたいことと家族を天秤にかけてどちらかを選ぶのでもない。どう折り合いをつけて両立できるか、それを考える練習を。顎が細く、かつ活動ゾーンが思考ゾーンと活動ゾーンに押しつぶされていて、現実との接点が少ない、現実逃避しがちな傾向が見られます。その上持ち前の想像力が働き「あれもこれも現実的じゃない! 私の理想に反する! ダメだ!」と自己完結してしまっています。そうじゃなくて、まずは進めること! lovesummerさんが求めているサードプレイス=自分の場所。進めないと、永遠に満足感を得られないし、お棺の中に入った後もサードプレイスを求め続けることになりますよ。想像の世界に逃げず、現実をしっかり見つめて、かつ折り合いをつけて、解決方法をきっちりと見つけましょう。



「何を言っても許してくれそう」→「初対面で好印象」

lovesummer:昔から人を楽しませたい気持ちから、ひょうきんなキャラクターというか、自虐的に振る舞ってしまうところがあって。それだからか、たまにびっくりするぐらい辛辣な言葉を投げかけられることがあります。それは自分の行動ゆえ? はたまた顔の特徴ゆえなのでしょうか……?

ブゾン:肉付きが豊富なので、相手に「lovesummerさんには何を言っても許されるだろう」という印象を与えがちなんでしょう。でも裏を返せばそれは、初対面で人に好印象を与えられる、ということ。むしろそれを利用した方が良い。lovesummerさん自身はレトラクテで新しい環境に馴染むのに時間がかかるタイプだけど、相手はlovesummerさんに好印象を抱き、簡単に受け入れてくれます。なので、クリエイティブ業の中にコミュニケーションを取り入れた職業を見つけられると満足感が得られるし、そこにサードプレイスが見つかるのでは。「lovesummerさんには言ってもいいや」と他の人には言わないようなことも言ってくれる、とポジティブに捉えましょう。

LEE100人隊lovesummerさん 佐藤ブゾン貴子さん

lovesummer:私はてっきり人より下に見られてるのかと……だからその場では「あはは~」と返すけど家に帰ると結構凹んで(笑)、「あ、多分この人もう無理」とまた壁をガンと作ってしまって。でもそういうことを言われて凹んでも「もうちょっと頑張ろう」と思うと、意外とそのまま仲良く続く友達も多いんですけどね。

ブゾン:でもね、感情ゾーン拡張タイプでゾーン内にある耳から入る言葉に影響されやすいから、態度でやられるよりも、言葉で言われる方が傷つくんですよ。嫌なことを言われたらそれを帳消しにするような、自分を守る言葉を口にして耳に入れると良いですよ。

ネガティブポイントを「おせち料理」にしないよう注意

lovesummer:「魔法の言葉」みたいな感じですね。どういう言葉がいいんですかね? 公務員時代に保育園のママ友が飲み会で落ち込んでたので「体調悪いの? 何かあったら話聞くよ」と声をかけたら「公務員の人に言ってもわかんない」と言われ……民間企業で働いている方で職場の悩みだったみたいですけど、「ユルく仕事してる人にはわからない」って意味合いですよね。公務員の頃は結構色眼鏡で見てくるのか、こんな感じの発言をしてくる人も何人かいました。公務員あるあるかもしれないけど、「公務員、楽で良いよね」みたいな。でもそれらに上手く返せなくて。

ブゾン:返さなくていいし、「あ、公務員が羨ましいのね」と口にして自分自身の耳に入れればいい。そういう人達に言い返したところで相手を受け入れる寛容性や柔軟性がなければわかり合えないし。もし相手が大切な友達で今後も付き合っていきたいと思うなら「そういう言い方はないんじゃない?」ときちんと話し合うべきだけど、ママ友でうわべだけの付き合いだったら「あはは~」と流して心の中で「クソ!」と毒づいて「そんなこと言われても私傷つかないし、平気」と言われた言葉を帳消しにするような言葉を自分に言い聞かせれば良いんですよ。そういう言い方をするってことは、もしかしたら悪気はなくても、ついつい何でも受け入れてくれるlovesummerさんに自分のストレスの矛先を向けてしまい、そのような物言いになってしまったのでしょうね。

lovesummer:わかりました! 最近は「腐るな!」をテーマに生きてて、自分に言い聞かせてるんですよ(笑)。人間関係がものすごい下手なタイプ、ではないんですよね……?

LEE100人隊 lovesummerさん

ブゾン:大丈夫、寛容性・順応性あるし、ただし自分の選んだ相手にしか発揮しないけど。感情ゾーン拡張タイプは好き嫌いが激しく、しかもレトラクテで自己防衛本能が強く働いてしまうので。でもそれは悪いことじゃないですからね。ただ、どうしても相手のネガティブな点に目が行きやすく、しかも想像力豊かだから、それを大きなおせち料理にしちゃう傾向があります。そこは気をつけた方がいい。相手のネガティブな点をどうポジティブ変換するか、それができるとより生きやすくなりますよ。

lovesummer:確かに大きなおせち料理にしてます(笑)。生きやすくなる、ってしっくり来ます!

lovesummerさんアフタートーク

ブゾンさんからのお言葉を頂き、人生の答え合わせができたような清々しい気分になりました。

周りの友人よりも若くして結婚・出産、そして新卒で肌に合わない職業を選んだ私は、十数年ずっとサードプレイス探しをしていました。

ただ、その中でいつも疑問や不安が湧いてきていて、続けることを諦めてしまったことも多々。でも今回のセッションを通じて、どうして自分がその思考に陥るのかが明白になって、心の底からスッキリしました。

有難いことに現在のサードプレイス、100人隊の活動は向いているとのことでしたので、これからもありのままに私らしく、邁進していきたいと思います!

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撮影/山崎ユミ 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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