FOOD

池田清子

年末年始の胃にやさしい「カツオ菜と塩昆布のお茶漬け」お手軽レシピ

  • 池田清子

2021.12.31 更新日:2023.09.06

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プラントベースで野菜たっぷりごはんとおやつ

旨味の濃さが鰹級⁉︎ カツオ菜のサラサラ茶漬け

寒い時期や胃腸に疲れが出る時期、お茶漬けって何だかホッとしますよね。カツオ菜の旨味が、胃袋と心に染み渡ります。

今回の主役はカツオ菜です。

あまり聞きなれない野菜かもしれませんが、福岡県または近隣の方はよく召し上がっていらっしゃるでしょうか。

旬も12月から1月と比較的短いので、出会えたら貴重です。

ぜひお手に取っていただきたい野菜です。

その理由は、末尾のミニコラムにて!

 

本レシピでは、カツオ菜を生のまま塩昆布とよく混ぜることで

浸透圧の関係でカツオ菜の旨味をぎゅっと表面に引き出しています。

その旨味が椎茸の出汁とマッチして、お茶漬けの出汁としても美味しさを増してくれています。

材料 1人分

  • カツオ菜……3枚程度
  • 塩昆布……3〜5g
  • 干し椎茸の出汁……1カップ(200cc) ※水でも可
  • ご飯……1杯分(今回は雑穀玄米を使用)

オプション 各お好み量

  • 梅肉、柚子の皮、炒りごま、刻みのり etc

作り方

  1. カツオ菜を刻んでボウルに入れる。塩昆布を加えて、よく揉み込む。
  2. 器にご飯を盛り、①をのせる
  3. 温めた干し椎茸の出汁を注ぎ、お好みでトッピングをのせて完成

美味しさのポイント!刻んだカツオ菜と塩昆布を、しっか〜り揉んでください。

材料に明記したトッピングを全て、のせてみました。干し椎茸の出汁の代わりに水を使う場合は特に、ゆずの皮など香りのあるものを加えると味わいも深くなります。



column

カツオ菜という名前の由来は「鰹出汁がいらないほど、いい旨味が出る」ことから。

その理由の一つは、鰹にも含まれているグルタミン酸アスパラギン酸が、カツオ菜にも含まれているため。

どちらも、タンパク質を合成するアミノ酸の一種です。

グルタミン酸は、旨み成分の代表格ですね(ちなみにに本レシピで使用した塩昆布や干し椎茸にも、グルタミン酸が含まれています)。

アスパラギン酸も旨味成分の一つですが、エネルギー生成を促進する働きがあることで、スタミナドリンクの成分にも利用されています

とすると……カツオ菜の漢字表記は「鰹菜」?と思いきや、どっこい「勝男菜」なのです。

勝つ男の菜葉。力が湧いてきそうです。

勝ち=縁起物」とされ、お雑煮など正月料理にも使われているので

これからの時期、全国でもお目見えするかもしれませんね。

見た目はいわゆるナッパなのですが、

実際に食べてみると、その名の由来通り!旨味が濃い。

販売元の農家さんには「カツオ菜と味噌だけで、美味しい味噌汁ができる」とも教えていただきました。

個人的にも鍋など幾通りか試した結果、本レシピのように生で食べることでもカツオ菜の特徴を活かせると感じました。

一口食べた夫も「ウマイ!」と目を丸くしていました。

いい旨味・そして元気が出るカツオ菜、ぜひお試しください。

今回は「農業を始めて3年目」という年齢も若い農家さんから、自然栽培のカツオ菜を購入させていただきました。

池田清子 Sayako IKEDA

アスリートフード研究家

ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp

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