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「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」へ。/神奈川・寺家ふるさと村

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2025.10.23

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編み目に宿る、気仙沼の物語

寺家ふるさと村で感じる、手仕事の温もり。

都心から電車でわずか25分。横浜・寺家ふるさと村には、昔ながらの里山の風景が広がっています。その静かな一角に佇むギャラリー「JIKE HAUS」にて、9月18日(木)~28日(日)の間に開催された企画展「気仙沼ニッティング 海とセーター│ JIKE HAUS企画展」へ行って来ました。

寺家ふるさと村内、JIKE STUDIOの姉妹ギャラリー、JIKE HAUSの外観。2025年9月撮影。

秋の光がやわらかく差し込む空間に並んでいたのは、気仙沼の海の町で生まれた、一目ひと目に物語を宿した手編みのセーター達です。会期は終了してしまっていますが(投稿までタイムラグがあり申し訳ないです…)、企画展の様子を紹介させてください。

Exhibition of “Kesennuma Knitting”

JIKE HAUS 企画展

「気仙沼ニッティング 海とセーター」

「気仙沼ニッティング」は、東日本大震災をきっかけに生まれた、宮城県の気仙沼を拠点とする手編みものの会社です。“気仙沼に誇りを持って働ける仕事を”という想いから始まり、地域の編み手さん達が一着ずつ丁寧に編み上げるセーターやカーディガンを届けています。

気仙沼は、遠洋漁業の港町。昔、たくさんの船がこの港から出て行き、世界中の海で漁が行われていたそうです。イギリスやノルウェーの海まで出かけた漁師さん達は、そこでフィッシャーマンセーターの技術と出会い、年に1度しか帰って来ないお父さん達が、長い航海の合間に編んだセーターを、気仙沼で待つ家族へのお土産として持ち帰ったとのこと…!そんな温かなエピソードが、「気仙沼ニッティング」のルーツなのだとか。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子
(※トップ画と同じ写真です)

一着ずつ手編みで編まれたセーターは、空気を含んでふんわりと温かく、ウールやカシミアのニット、帽子やマフラーまで…、色とりどりの表情を見せてくれます。好きな色を選び、10年以上着られるニットをオーダー出来るのも魅力の一つと言えます。

デザインを手がけるのは、編み物作家の三國万里子さん。クラシックな編み模様をベースに、日常に馴染む美しい形へと落とし込むそのデザインは、多くのファンを魅了しています。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真2

そして、商品のロゴマークをデザインしたのは、コスチューム・アーティストのひびのこづえさん。写真家・操上和美さんが撮り下ろしたという公式HPでの写真も印象的で、アートと手仕事が響き合うブランドです。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真3

いいものを編む会社”という言葉の通り、そこにあるのは単なるニットではなく、土地の記憶と人の手のぬくもりが折り込まれた“物語”そのもの。2011年の震災で多くのものが流され、悲しみの中から「またみんなが明るく楽しく、誇りを持って働けるように」と始まったというこのブランド。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真4

↓こちらはマフラー。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真5

↓編み手さんのサインと箱がセットになったセーター。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真6

今回はセーターの展示ですが、気仙沼ニッティングのファーストモデルは、「MM01」と名付けられたカーディガン。理想のカーディガン作りのために、京都のAVRILさんと共にオリジナル毛糸を作ることから取り組まれたそうです。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真7
「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真8

最初は夢だけで、影も形もなかったという“気仙沼の編みものの会社”が、たくさんの人の手を借りながら少しずつ形になり、今も物語を紡ぎ続けています。

「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真9
ユニコーンシリーズ。
「気仙沼ニッティング 海とセーター │ JIKE HAUS企画展」の様子の写真10
エチュードシリーズ。

どの作品も本当に素敵で、お値段もやはりそれなりにするのですが、気仙沼ニッティングのセーターはメンテナンスサービスが充実していて、定額1,000円で糸が切れた部分の編み直し、補強や毛玉取り、形の整形などのリペアを受けてもらえるそうです。末永く着られる安心サービス料込みのお値段なんですね…!展示室いっぱいに広がる柔らかな空気の中で、編み目の一つひとつが、静かに語りかけて来るようでした…!

ポンポン帽子が気になります

今回は

結局、今回はお値段に怯んで何も買わなかったのですが…、まだお値段的には何とか手が届きそうな、ポンポン帽子だけでもオーダーして来れば良かったかなぁ…。

気仙沼ニッティングのポンポン帽子

ニット帽本体とポンポンの色はたくさんの色見本から自分で選べるそうです!

気仙沼ニッティングのポンポン帽子の展示。
次に出会えたら、その時こそは…!

気仙沼ニッティングもJIKE STUDIO(JIKE HAUSの運営母体)も、公式オンラインストアがあり、また公式Instagramではポップアップショップ情報や展示会情報、納品情報、オンラインストア出品情報など最新情報を発信されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね◎

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 / はな



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主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

42歳/夫・息子(14歳・12歳)・娘(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナ ペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。17年間専業主婦→パートを経てフルタイムで働き始めました。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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