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JIKE STUDIOにて「五十嵐三美 山ぶどうの籠展」開催中です
寺家ふるさと村内にある、大好きなカフェ兼ギャラリーJIKE STUDIOにて開催中の企画展「五十嵐三美 山ぶどうの籠展」2023年ver.へお邪魔して来ました。
山ぶどうのかごバッグと言えばLEE100人隊OGでありLEEdays clubの連載を担われている、tanpopoさんや…、
同じくLEE100人隊OGでありLEEdays clubの連載を担われている、ミワコさん。
モデルの浜島直子さんもお持ちですよね♡↓
昨年の展示会の記事はこちらです↓
端正で頑丈で、100年3代使えると言われている、山ぶどうのかごバッグ。いつかは欲しいな…と思っていた昨年、フラッと立ち寄ったのが五十嵐三美さんの籠展。御縁があって購入に至りました。材料を採取する人と籠の作り手が違うことが当たり前の籠作りの世界。そんな中でも五十嵐さんの籠作りは、材料の採取から編み上げるまで全てお一人で携われています。「山ぶどうの籠」と一言で言っても千差万別で、国産じゃないものも見かけます。しかしJIKE STUDIOで展示販売されている籠は全て奥会津で五十嵐さんご自身が一から作られた一点ものばかりです。
山ぶどうのかごバッグを購入した時の記事は以下の通りです↓
JIKE STUDIOでは常設でも山ぶどうの籠が展示販売されていますが、このような企画展では品数が常設とは全然違います!
私のファースト・山ぶどうのかごは、網代編みの小ぶりタイプでした。
今は乱れ編みや市松編みのものが気になります…。
制作者・五十嵐三美さんの籠作りに一層フォーカスされた今回の展示
ギャラリーの壁面には、作り手である五十嵐さんが山に入って山ぶどうの蔓を採取するスライドが映し出されていました。
今回の展示会のDMリーフレットを拝読。五十嵐さんの籠作りのストーリーは、山に入り、道なき道を行く、材料採取から始まります。材料採取は梅雨の晴れ間の数日間のみ(水分を多く含んだ状態でしか採取出来ないそうです)と、とても限られた時間の中で行われていることにまず驚きでした。(さらに、梅雨の晴れ間に採取した皮は半年ほどかけて陰干しした後になめす作業をするそうです)日本製・純国産がお高いのは、山奥の、それもごく限定的な期間に、途方もない手間と時間をかけて、限られた作り手によってでしか採取・制作出来ないからなんですね。
山ぶどうの皮は、実は2枚皮になっていて、通常は編みやすくするために皮の裏側を削るところを、五十嵐さんは丈夫さを叶えるためにあまり削らないのだとか。それゆえに編むのにも技術を要するのだそうです。(JIKE STUDIOのスタッフさん談)
2003年10月1日には、奥会津地方の山間部で採取されるヒロロ、山ぶどうの皮・マタタビの蔓などの植物を素材とする編み組細工を総称して“奥会津編み組細工”が経済産業省の「伝統的工芸品」として認定されました。認定されるまでにも、五十嵐さん達の働きかけがあったのですね。リーフレットには“縄文時代、岡本太郎が好きと語る五十嵐さん”とありますが、奥会津編み組細工の歴史は縄文時代まで遡ることになるそうです。縄文時代末期の荒屋敷遺跡からは縄や籠など1万点もの遺物が出土、その編組品の技法が現代まで伝わったのだとか。奥会津編み組細工は縄文の文化を継承した工芸品と言えますね。リーフレットを拝読して、五十嵐さんの、ものづくりへの姿勢や心意気に触れて、こちらまでじんわり心が温かくなり、手持ちのかごバッグに一層愛着が湧きました。
「五十嵐三美 山ぶどうの籠展」、会期は今週末、2月26日(日)までです。お近くの方は寺家ふるさと村を散歩がてら、ぜひ。(※回し者ではありません)
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主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
40歳/夫・息子(12歳・10歳)・娘(7歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。
この記事へのコメント( 4 )
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