すし飯の得意分野といえば、やっぱりこれ! カラフルでかわいくて、子どもウケもバツグン。しかも、見た目の豪華さに比べて、作り方はとても簡単なのです。
地味キャラが華やかに変身!
3つのオープンいなり
“地味おすし”代表格のおいなりさんも、オープンにするだけでここまで華やか。
「具材は薄味のほうがいいバランスです」(近藤幸子さん)
材料・9個分
基本のすし飯(下記参照)……半量
いなり揚げ(下記参照)……9枚
〈肉そぼろいなり〉
肉そぼろ(下記参照)……適量
さやいんげん……3本
〈刺し身と塩もみにんじんのいなり〉
にんじん……1/4本
塩……ひとつまみ
白身魚の刺し身(タイなど)……3枚
〈カニかまとスナップえんどうのいなり〉
カニ風味かまぼこ(粗くほぐす)……2本
スナップえんどう……2本
作り方
- いなり揚げを開いて上部1/3を内側に折り込み、すし飯の1/9量を詰める。残りも同様に作る。
- 肉そぼろいなりを作る。いんげんはゆでて斜め薄切りにする。肉そぼろ適量といんげん1/3量をのせる。残り2個も同様に作る。
- 刺し身と塩もみにんじんのいなりを作る。にんじんはスライサーなどで千切りにする。塩をまぶしてしんなりさせ、出てきた水分を絞る。刺し身1枚とにんじん1/3量をのせる。残り2個も同様に作る。
- カニかまとスナップえんどうのいなりを作る。スナップえんどうは塩ゆでしてすじを取る。半分にさいて長さを半分に切る。カニかまとスナップえんどう各1/3量をのせる。残り2個も同様に作る。
ごはんは四隅にしっかり詰める
上部を折り込んだいなり揚げに、すし飯を軽く握って詰める。親指で押し込むように四隅まできっちり詰めると仕上がりが美しく、盛りつけるときにも安定する
いなり揚げ
材料・半分に切ったもの12枚分
油揚げ……6枚
A)
和風だし……300㎖
しょうゆ、砂糖……各大さじ3
みりん……大さじ2
作り方
- 油揚げは半分に切り、たっぷりの湯で5分ほどゆでる。一度湯を捨て、さらにぬるま湯を注いで手でもんで洗って油抜きする。
- まな板の上に油揚げを置き、めん棒を前後に転がして水分を絞り出す。袋状に開いておく。
- フライパンにAを入れて中火にかける。砂糖が溶けたら②を入れ、落としブタをして煮汁が少なくなるまで煮る。
肉そぼろ
材料・作りやすい分量
豚ひき肉……150g
酒……大さじ2
しょうゆ……大さじ1
砂糖……小さじ2
しょうがのすりおろし……小さじ1/2
作り方
鍋にすべての材料を入れ、菜箸でよく混ぜる。中火にかけ、よくかき混ぜながら水分が少し残る程度まで煮る。
材料・作りやすい分量
米……2合
昆布……5㎝角1枚
〈合わせ酢〉
米酢……大さじ4
砂糖……大さじ2
塩……小さじ1
1.うま味ある昆布と一緒に
米を研いで、炊飯器の内釜または鍋に入れる。水を2合分注ぎ、昆布をのせて40分おいてから普通に炊く
2.合わせ酢はよく混ぜる
ごはんに入れたときに味にムラがないように、合わせ酢はしっかり混ぜ合わせ、均一にしておく
3.熱いうちに回し入れる
炊き上がったら、熱いうちに合わせ酢を内釜や鍋に直接投入。しゃもじに当てながら、全体に回し入れる
4.大きくさっと混ぜる
底から返し、米粒をつぶさないよう切るように混ぜる。おうちでは、うちわであおいで冷まさなくてもOK
5.蒸らしながら冷ます
乾燥しないように、ぬれぶきんをかけて蒸らしながら冷ます。蒸らすことですし飯がふっくらする
教えてくれたのは
近藤幸子さん
手軽な素材と手順で作る、家族が喜ぶ華やかなレシピで人気。近著に『調味料ひとつでラクうまごはん』(PHP研究所)。夫、中学1年生と小学1年生の娘たちとの4人暮らし。
【特集】映えておいしい! 「すし飯」こそ最強説
詳しい内容は2021年LEE3月号(2/5発売)に掲載中です。
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
近藤幸子 Sachiko Kondo
料理研究家・管理栄養士
6歳違いの二人の娘の母で、家事や育児に忙しい日々から生み出される工夫の詰まったレシピが大人気。著書に『がんばりすぎないごはん』『丸めないハンバーグ、包まないシュウマイ。』『味が決まる!レシピがいらない中火で8分蒸し』など。