どうしても気になる「ひらがな」学習
家庭の方針によって差はあるとわかりつつお尋ねしますが、「ひらがな」学習って何歳くらいから始めるものでしょうか?
うちでも1歳ごろから絵本を読み聞かせしたり、ひらがなポスターを貼ったりはやってました。ひらがなの書き方練習をするドリルを買ったことも。が、娘の食いつきはそこまででなく、5歳になった段階では、書けるのは自分の名字と名前の文字+「ぱぱ」「まま」。読めるのは自分の名字と名前の文字+仲良しの友達の名前に入ってる文字といった程度。
ただ、私も「早いうちから文字、数の学習をさせる」ことにあまり興味がなく、「本人が興味を持ったときに教えて、就学までに五十音の読み書きが身につけばいいかな」くらいのスタンスでした。
そんな中、数カ月前くらいから、娘のクラス内で「お手紙交換」ブームが起こり、お友達からはつたないながらも本人が書いた手紙をもらうように。これをきっかけに「私も!」と、読み書きに興味を持つかと思いきや、「なんて書いてあるか読んで」と親に代読してもらい、「”ありがとう”ってここに書いてくれない?」と親に代筆を頼むわが娘。
これがきっかけにならないなら、この人はいつ「ひらがな」に興味を持つのだ!?
年長クラスになると、お正月に「書き初め」をすることにも気づき、さすがにちょっと焦り始めた5歳児母でありました。
「かるた」なら、ゲームを楽しみながら「ひらがな」に触れられる?
「絵本」「ドリル」「ポスター」など今まで導入したものとは違うアプローチで「ひらがな」学習ができるものって何なのか?
たどりついたのは「ゲーム」でした。ちょうどお正月が近かったためか、書店に行くと「かるた」のコーナーが。
こ、れ、だ!
私の目に留まったのは、私も娘も大好きな工藤ノリコさんの絵本『ノラネコぐんだん』シリーズのキャラクターたちが活躍する『ノラネコぐんだんかるた』でした。
「かるた」なら、「ゲームで遊びたい!」という動機から「ひらがなを読めるようになりたい!」と娘のアンテナが反応するかも。しかも『ノラネコぐんだん』のかるたなら娘も好きに違いない。あと、私も楽しい(これは結構大事!)。
「かるた」といえば、ことわざを覚える「犬棒かるた」が定番で、ほかにも人気キャラクターもののかるたがおなじみですが、最近は「世界の国旗を覚える」「都道府県の形を覚える」「英単語を覚える」さらには「寿司ネタを覚える」などなど、いろんな趣向のかるたが。見てるだけでも興味をそそられ、思わずまとめ買いしてしまいそうでした。
かわいくて、笑いのセンスも光る『ノラネコぐんだんかるた』
絵本『ノラネコぐんだん』シリーズ(白泉社)は、好奇心旺盛な「ノラネコぐんだん」が、パン工場に忍び込んで勝手にパンを焼いて大変なことになったり、飛行機を勝手に運転して大変なことになったり、という自由奔放ぶりと「お約束」な展開が笑える人気作品。コミカルでキュートな絵柄も魅力です。
かるたでは、絵札のかわいさはもちろんですが、読み札にも「ノラネコぐんだん」ならではのクスっと笑ってしまうようなユーモアが感じられます。
娘の「かるた」力は想像以上でした!
自宅で娘に『ノラネコぐんだんかるた』を見せると「わあー! かわいい!!」と食いつきは上々。
パッケージを開けて、親子一緒にひと通り絵札を見ながら、娘から「この絵はなあに?」と聞かれたものの読み札を私が読み上げるという照合作業を行いました。
そして、実家から孫の顔を見に来ていた私の両親も交えて初勝負! 結果は、なんと大人が手加減をしたわけでもないのに、娘の圧勝だったのです。ひらがなは読めなくても、読み札の内容を音で記憶し、それを絵札のビジュアルと結びつける娘のほうが、文字頼りで探す大人よりも、早く正しい絵札にたどりつくという……。
聞けば、保育園の自由遊びの時間にもかるた取りをすることがあり、結構強いのだとか。母さんそれ初耳!
ですが、家でもかるた遊びを始めたのがきっかけになったのか、それとも本人の中で何かの歯車が合ったのか、それ以来、たいして見向きもしなかったお風呂のひらがなポスターに興味を持ち、「これは『め』?『ぬ』?」など聞いてくるように。さらに、それまで全く興味を持たなかった「しりとり」も自分から「やろうよ」と言い出し、明らかに「ひらがな」や「文字」への関心度合いが変わってきたのです。
子どもは火が付けば、あっという間に習熟する
『ノラネコぐんだんかるた』で遊び始めてから、みるみるうちにひらがなを読みこなすようになった娘。食卓に並べたパッケージの文字、うちの本棚に並んだ本の背表紙の文字、あらゆる文字に関心を持ち「”お、あがり”って書いてる(実際は”お風呂あがり”と漢字交じりで書いてある)」と、読みあげるようになりました。
特に読む練習になっているのがテレビで流れる字幕やテロップです。私の仕事柄、家の中にあふれる文字情報も少ないほうではありませんが、新たな課題をどんどん与えてくれるテレビは、現在の娘の「読みたい」欲を満たしてくれるよい相手のようです。
今まで仕事で出会った教育関連の専門家の方数名から「本人さえその気になれば、ひらがなはものの数カ月で習得できる」と聞いてはいましたが、本当に「本人さえその気になれば」あっという間なんだなと改めて実感しました。問題は「本人がその気」になるきっかけやタイミングを親が見極めて、与えられるかなのですが……。
親だけが背負いこまず、幼児向けの学習教室などに通わせる方法もありますし、読み書きに力を入れてやってくれる保育園・幼稚園もあるので、やり方は千差万別ですが、家庭で「ひらがな」に触れるきっかけとして、「かるた」も選択肢のひとつに考えてみてはいかがでしょうか。
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古川はる香 Haruka Furukawa
ライター
1976年、大阪府生まれ。雑誌・Web等でライフスタイル、カルチャー、インタビュー記事を執筆。現在のライフテーマは保活と子どもの学び、地域のネットワークづくり。家族は夫と6歳の娘。