夫婦で乗り越えた方々のリアルアドバイス
【更年期には必ず終わりが来る!】更年期を乗り越えた先輩読者の体験談
2024.09.02
夫婦で乗り越えた今、
更年期を振り返ってのリアルアドバイス
長い付き合いの夫婦だからこそ、いたわり合いが難しい部分も。すでに更年期を終えた先輩読者の、リアルな体験談と心得を聞きました。
更年期には必ず終わりが来る! その時期のイライラは適度に聞き流して
さくらさん
LEEメンバー
63歳。家族構成は67歳の夫、30代の息子が2人。50歳頃から更年期症状を感じ始め、約10年間続いたそう。夫は60代前半に更年期のような症状が。
温厚だった夫が頑固で短気に! 日常のささいなやりとりが大変
50代に入ってから、更年期症状を感じ始めたというさくらさん。特に、ホットフラッシュが起きるようになり、はっきりと自覚したと言います。
「突然体が熱くなり、特に顔から上に滝のような汗をかくようになりました。夜中でも、冷房が効いた部屋でも止まらなくて、急な変化に当時は驚きましたね。また、ちょうどその頃、夫の仕事の都合でアメリカに住んでいたのですが、毎日のように入れていた英会話のレッスンや習い事に行くのがだんだんと面倒になって。前日はやる気でも、朝起きると出かけたくない、動きたくないと思うことが増えました。
当時高校生で、アメリカの慣れない環境でストレスを感じていた次男とぶつかることも多く、反抗期でもあったのでとにかく言葉遣いが悪くイライラ。私がつい『ちゃんと宿題やったの?』『もっと早くやればいいのに』などと口うるさく言ってしまい、息子が怒って足元にあるものを蹴飛ばす……なんて激しいやりとりもありました」
一方で夫は、60代にさしかかった頃、更年期と思われる症状が。
「夫は帰国してからで、日本でのハードな仕事や、環境の変化、会食の多さなどにストレスを感じたよう。もともと温厚で、私と息子のケンカをフォローしてくれていたぐらいなのに、当時はいつもイライラして、頑固にもなりました。困ったのは、とにかく“待てない”こと。『新聞を取って』と言われて私がほかの用事ですぐに取れないと『早く!』と短気に怒って。私が『あなたのほうが近いじゃない』なんて言うものなら反発し、頑として自分は動かないという態度を取っていたこともありました。ささいなやりとりですが、日常のことなので大変で、その時期はしんどかったですね」
流したり、笑い話に変えたり。たまにはやさしい声をかけて
夫婦に更年期症状が出たときに、どのようなことを意識していたのでしょうか?
「まずは、『今は更年期なんだ』としっかり自覚することが大切かなと。私は、母や2歳上の姉に更年期でホットフラッシュが起きていて、その様子を見たり聞いたりしていたので、心構えができていた気がします。夫は世代もあるのかもしれませんが、『あなたも更年期じゃない?』と言っても、なかなか認めてくれなくて。症状が出る前に自分の体に起こりうることを把握しておくだけで全然違うので、男性更年期についてももっと広まり、夫婦ともに理解できるといいと思います」
また、お互いがイライラしているときは、そっとしておくのが賢明だとも。
「お互いに、相手の怒りを正面から受け止めてしまうとしんどいはず。相手がイライラしているときには『はいはい』と返事だけして、基本的には聞き流して。とぼけたフリをして話題をガラッと変えて笑い話にしたりして、怒りから意識をそらすようにしたこともありました。たまに、『おいしいものを食べたら、少し落ち着くかもよ』などと気づかうような声をかけると、夫が自分の状態にハッと気づく様子も。私がつらいときには、夫が何を言うでもなくケーキを買ってきてくれて、癒されたりもしました。
そんな感じで流れに逆らわず、気張らずにその時期が過ぎて、お互いに60代半ばになった今、精神的な更年期症状はすっかり落ち着きました。ごくたまに、私のホットフラッシュが起きることはあるのですが、夫はもともとの温厚な性格に戻っています。更年期の症状は一定期間のことで、必ず終わりは来る。永遠に続くものではないと夫婦ともに肝に銘じておくと、更年期特有の感情に振り回されすぎずに済むのかもしれませんね」
読者エピソード集
更年期を夫婦円満に乗り越えるコツは?
- 私が夫の家事に文句を言ったりすると、夫もみるみる不機嫌に。夫婦の感情は連鎖すると感じるので、負の態度をそのままぶつけないことが大事だと悟った。
LEEメンバー とうこさん
- 可能であれば、それぞれに自分の部屋を持つ! パーソナルスペースがあるだけで、気持ちがラクに。
LEEメンバー ぴーこさん
- お互いに体調が悪いときは、遠慮せずに言える関係にしておくこと。私は更年期前から持病があったので、早い時期から相談する習慣があって、無理に家事をせずに済みました。
LEEメンバー さんでいさん
- 更年期前から趣味を兼ねた体力作りを始めた。夫は週3回のプールと週末のソフトボール、私は40代からヨガ&ピラティスを始めて、少しずつ不調が改善しました。
LEEメンバー mikaさん
- お互いにやりたいことをやれるように環境を整えた。夫はマラソンにハマっていたので、ランニングをする時間をできるだけ取るように。私が出かけたいときにも、夫は快く送り出してくれます。
LEEメンバー ざきさん
- お互い一緒に過ごすときは嫌なことは言わずにできるだけ楽しく話して、笑うこと。そして、定期的に別行動をして、自分だけの時間を作るのが円満の秘訣。
LEEメンバー ななたんさん
Staff Credit
イラストレーション/SAKIPON 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2024年LEE8・9月合併号(7/5発売)「二人で考えませんか?「夫婦の更年期」」に掲載の記事です。
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