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めざしたいのは「体力おばけ」なカラダ!

ご自愛力を底上げ!

【夏のゆる薬膳】薬膳料理家・阪口珠未さんが教える、心身の不調を整える4つのポイントと身近なおすすめ食材

2026.07.28 更新日:2026.09.10

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 LEEヘルス保存版 
“疲れにくい”を実現する新習慣とテクニック

めざしたいのは「体力おばけ」なカラダ!

「ゆる薬膳」で、ご自愛力底上げ!イラスト

「疲れが取れない」「いつもだるい」といった体の悩みを抱えがちなLEE世代。フットワーク軽く行動できる元気を取り戻したい。でも今からじゃ無理でしょ? ……いえいえ、そんなことはありません。実は、疲れ知らずの体力って、ちょっとした新習慣で手に入るんです。

Index
  1. めざしたいのは「体力おばけ」なカラダ!
  2. 「ゆる薬膳」で、ご自愛力底上げ!
    1. 阪口珠未さん
    2. 『からだのトラブル解決ごはん 薬膳せいろ蒸し』
  3. 日々の料理で「元気」を取り戻せるのが薬膳!
  4. 薬膳の基本用語
    1. ⚫気(き)・血(けつ)・水(すい)とは?
    2. ⚫︎五臓とは?
  5. 夏の養生のキホン
    1. 「心」と「脾」をいたわる食生活で暑くて湿気の多い夏を乗り切る!
  6. 夏の養生、4つのポイント & おすすめ食材
    1. ❶「心」の血流をよくする
    2. ❷「心」の熱を取る
    3. ❸消化をよくする
    4. ❹「水」の代謝をよくする
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夏バテに負けない体を作る

「ゆる薬膳」で、ご自愛力底上げ!

日々の食事から心身の不調を整える「薬膳」が注目を集めています。身近な素材、おうちで作れる料理で、夏や梅雨時季の不調を撃退しましょう。

阪口珠未さん

阪口珠未さん

薬膳料理家

(株)漢方キッチン代表。文部省国費留学生として、北京中医薬大学で中国医学を学ぶ。帰国後、東京・恵比寿にて薬膳スクールと薬店を営み、薬膳料理にまつわる著書も多数。楽しくおいしい薬膳の普及活動を行っている。

『からだのトラブル解決ごはん 薬膳せいろ蒸し』

『からだのトラブル解決ごはん 薬膳せいろ蒸し』阪口珠未 ¥1870/自由国民社
阪口珠未 ¥1870/自由国民社

日々の料理で「元気」を取り戻せるのが薬膳!

「薬膳というと『薬を使った食事?』というイメージを持つ方も多いですが、実は私たちが普段口にしている普通の食材にも、ひとつひとつに心身に与える〝薬効〟があります。それらを生かしたり、組み合わせたりしながら体を整えていくのが、薬膳の考え。だからレシピをご紹介しても、『普通のごはんですね』と驚かれることも多いです(笑)」

例えば豚肉なら「体に潤いを与える」、鶏肉は「エネルギーを補う」、牛肉は「血をチャージする」、ラム肉は「体を温める」など。また薬膳のベースとなっている中国医学では、人体の臓腑の働きを五行説に基づいて「肝・心・脾・肺・腎」に分類し、それぞれの季節に対応させています。春は「肝」の季節で、肝の働きが活発になりますが、その分疲れやすくもなります。肝が疲れると、気の巡りが悪くなってイライラしたり、頭痛や肩こりといった不調が出やすくなります。そこで肝の働きを助ける食材をたっぷり食べることで、春に起こりやすい不調をやわらげられます。旬の食材は、その時季の体を助けるものが多いので、季節の食材をしっかり食べることが薬膳の第一歩に。

「薬と違い食べ物の働きはゆるやかですが、毎日の食事で自分の健康管理ができるのは、ものすごく心強いこと。季節のおいしいものを食べることで不調を解消して、元気をチャージしていける。薬膳には、そんな理にかなった教えがたっぷり詰まっているんです」

薬膳の基本用語

⚫気(き)・血(けつ)・水(すい)とは?

気(き)・血(けつ)・水(すい)イラスト

漢方では人の体調を構成する物質を「気」「血」「水(津液)」の3つで考えます。気は生命活動を維持するエネルギー源、血は体の隅々まで栄養を運び老廃物を回収、水は血以外の体液で、全身を潤わせる役割が。この気・血・水に過不足や滞りがなく、バランスがとれていると、健康が保たれると考えます。

⚫︎五臓とは?

漢方において、生命活動に必要な体の働きを5つに分類した概念。西洋医学における臓器と同じ名称ですが、意味は異なり、より幅広い概念で、その働きを重視します。気・血・水を生み出し、それぞれに対応する季節や食材などがあり、互いに関係し合います。

肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)イラスト

肝(かん)……全身に気を巡らせ、血を貯蔵する。春に対応。
心(しん)……循環器系と精神活動を統括する。夏に対応。
脾(ひ)……消化吸収で気・血を作り出す。梅雨と夏の終わり頃に対応。
肺(はい)……呼吸を司り、水分調整を行う。秋に対応。
腎(じん)……泌尿器系や生殖活動を司る。冬に対応。



夏の養生のキホン

「心」と「脾」をいたわる食生活で暑くて湿気の多い夏を乗り切る!

夏は、五臓の中で「心」の季節。心は「火の臓器」とも呼ばれていて、立夏を過ぎて気温が上がると熱がこもりやすくなり、さまざまな不調の原因に。

心の働きは主に2つ。1つは精神活動のコントロール。意識や思考力、睡眠などを正常に保つ役割で、心に熱がこもると不眠や不安といった症状が表れやすくなります。もう1つが全身に血液を送るポンプの役割。心臓に栄養を与える冠状動脈はその働きのわりに細く普段から過酷な状況で働いているところに、暑さで負担が倍増。なので「心」だけが頑張らなくていいよう、血流を促す食材でサポートすることが大切です。

また梅雨から続く湿気は「脾」と呼ばれる消化器系にも負担を与えます。「脾」の働きは、飲食物の消化吸収と水分代謝。これらが上手にできないと、下痢やむくみ、体の重だるさにつながり、それが続くと夏バテに。消化や水分代謝を促進する、「脾」の食材を併せて食べていきましょう。

夏の養生、4つのポイント & おすすめ食材

夏の養生おすすめ食材イラスト

❶「心」の血流をよくする

血流に滞りがあれば、ポンプ役の「心」は疲弊します。血流がサラサラとスムーズになるのを助ける食材で、「心」の負担を減らしてあげましょう。

おすすめ食材…トマト、すいか、なす、黒酢

❷「心」の熱を取る

体全体の熱を冷ますとともに、特に熱がこもりやすい「心」をクールダウン。のぼせや不眠といった症状をやわらげ、精神の安定にもつながります。

おすすめ食材…トマト、すいか、きゅうり、アサリ、豆腐

❸消化をよくする

消化力が落ちると体を動かすエネルギーを作り出すことができないので、過酷な夏を乗り切れません。胃腸をケアして、消化力をアップしましょう。

おすすめ食材…長いも、鶏肉、なす、梅干し、大根、きのこ類

❹「水」の代謝をよくする

消化器系を担当する「脾」は、ジメジメした湿気が大の苦手。冷房による冷えで、下半身もむくみやすくなります。体の巡りをよくし、たまった余分な水分をスムーズに排出して。

おすすめ食材…黒豆、なす、ほうじ茶

夏の養生イラスト

参考文献/阪口珠未『新版 毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)

Staff Credit

撮影/砂原 文 イラストレーション/大内郁美 取材・文/田中のり子
こちらは2026年LEE7月号(6/5発売)「めざしたいのは「体力おばけ」なカラダ!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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