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〜五感を研ぎ澄まし心地よく暮らすvol.60〜

「光る君へ」に夢中!わたしの最近の読書本【LEE DAYS club clara】

  • LEE DAYS リーデイズ

2024.07.16

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大河ドラマ「光る君へ」に夢中です!

小暑の訪れとともに、厳しい暑さが続きますね。皆さまどうぞご自愛くださいませ。

さて、現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」。週末の放送を心待ちにされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。普段あまりTVを観ることはないわたしも、幕末や戦国時代の荒々しい世界とは一線を画す、平安時代を舞台にした華やかで雅やかな世界にすっかりハマってしまい、宮中物語を楽しみに観ているひとりです。

さてドラマは中盤に差し掛かり、これからいよいよ紫式部が源氏物語の作品を生み出すのではないかと思われますが、果たして光源氏は出てくるのか??また現物が残っていない1000年前の物語が一体どのように紡がれていくのか??まひろと道長の今後にも目が離せません♡

そんなにわかファンであるわたしの大河ドラマの楽しみ方を今回はお話ししてみようと思います。

ポットキャスト番組『つぼねのあのね』

さて、大河とセットで毎週楽しみにしているのがポットキャスト番組『つぼねのあのね』です。高校時代からの親友である、古典オタクなお2人、”たま”さんと”おぎ”さんが古典や平安時代、光る君へについて毎回熱く語る番組。

写真 ポットキャスト つぼねのあのね
毎回放送後すぐに収録されているらしく、その時の放送内容にもよりますが、興奮冷めやらぬといった感じで鼻息荒く解説、ご意見を述べられるのです。長いお付き合いのお2人ならではの息のあった掛け合いが楽しく、また登場人物たちにまつわるお二人の視点での想いを聞くことで新たな学びもあり、とにかくおもしろい!

こちらの存在を知ったのは放送が始まってからしばらく経ってからのこと(普段聴いている「KOTENラジオ」のオススメに出てきました)。遡って聴き始めたのですが、なんと、大河ドラマが始まる1年以上前から「光る君へ」について語っていらっしゃるではありませんか。しかも当時、光る君への配役が発表される前に、このお2人、独自の視点で勝手に理想のキャスティングを妄想されております(笑)。それぞれのキャラクターに合わるとこの方がいいんじゃないかしら……と話されるお2人のオタクぶりに一気に引き込まれてしまいました。

※たまさんの”紫式部を高畑充希さん、藤原道長をKis-My-Ft2の玉森くん”というキャスティングなんて、ほんとピッタリ!と1人にんまりしてみたり……。

全体的なバランスを考えてのキャスティングってとても難しく、だからこそハマり役も生まれるのだろうなぁと。詮子、道長、道隆の兄弟御三方が並ぶと、この3人の俳優さん以外のベストな組み合わせはないのでは!?と思うほど、見事に雰囲気までも上手くマッチしていますよね。

また本業が占い師であるおぎさんがちょいちょい挟む占いに因むネタも個人的には興味深く、週に1度の配信を楽しみにしています。

「光る君へ」をご覧になっている方はぜひご視聴あれ!

現代語訳を読んでみる!その①『あさきゆめみし』

さて、いつの配信だったかは忘れてしまいましたが、『つぼねのあのね』の中で、「源氏物語の現代語訳を読むならどれがオススメ?」という回がありました。

真っ先にオススメされていたのが、わが家にも全巻揃っている(※夫の私物)源氏物語の漫画本『あさきゆめみし』でした。学生時代、わたしも友人たちと漫画本を回し読みしていました。どの姫君が好きか?と語り合った懐かしい記憶を思い起こしながら(当時は夕顔の儚さがいいと思っていたわたし。若かったなぁ)、最近また読み始めています。

ドラマの中で、源氏物語のワンシーンを彷彿させてような場面も時折紛れ込んでいて、そんな時はおぉ!と胸が高まります!

写真 あさきゆめみし 源氏物語
寝室にある本棚の漫画は100%夫の私物。種類は多くありませんが、わたしも子どもたちも楽しめるものばかり(個人的には曽田正人さんの熱血キャラが好き♡)。何度かの引越しでも手放さずにきたものばかりです。

『あさきゆめみし』を改めて読み返してみると、六条御息所の教養深さやセンスのよさを同じ女性として素敵と思ってみたり……。

おぎたまさんも”その時の自分の年齢と経験、自分の状態によっても好きな姫君は変わる”と仰っていました。ふむふむと思いながらまた昔とは違う目線で読めるのも面白いですね。

「源氏物語」は全54帖、文字数約100万、登場人物は約500人にものぼるそうで、全部を理解するのは難しいのも事実。最初の入り口としてやはり漫画はとても読みやすく、また人物へのイメージもつきやすいのではと思います。



現代語訳を読んでみる!その②田辺聖子訳『新源氏物語』

漫画以外にも多くの作家が3部作の翻訳に携わっていますが、その中でおぎたまさんの2人がそれぞれの目線でオススメされていた翻訳本をわたしも気になって購入し、読んでいるところです。

田辺聖子さん訳のこちらは”会話を多用した現代小説のよう”とも言われているそうです。確かに独自の視点での解釈もあり、1巻目を読み終えたところですが、とても読みやすい。文章としてとっつきやすく、親しみやすい作品だなと感じました。楽しみながら読破したいと思います。

写真 田辺聖子 新源氏物語
平日のお風呂上がりや、テニスの予定がない週末が主な読書タイムです。

現代語訳を読んでみる!その③与謝野晶子 全訳『源氏物語』

対して明治時代の歌人与謝野晶子さんが訳した本がこちら(なんと、一度訳したものが全部燃えてしまったという曰く付きですが、再度翻訳に取り組んだ力作なのだとか。あっぱれですね!!)。

写真 与謝野晶子 源氏物語
新装はまた美しい装丁で全5巻。多くの文豪が絶賛し、一目置いている与謝野晶子の訳本。

まだ読み始めたばかりなのですが、原文に忠実に訳され、敬語の使い方なども古風な雰囲気のよさが感じられます。難しい単語もありますが、注釈も参考にしながら少しずつ読み進めています。文語体から口語体へ変わる時代を生きた与謝野晶子が携わるだけあり、とても綺麗な日本語だなぁという印象です。

その他、気になる現代語訳本などあれこれ

その他にも谷崎潤一郎は生涯に3度ほど訳しているのだとか! 独特の美学が反映された格調高い作品として有名なのだそうです。いつか読んで見たいなぁ。

番外編だと『小右記』は、ドラマ内で秋山竜次さん演じる、個人的に特に好きな藤原実資が書いた日記。この時代の史料としてもとても有名なものなのだそう。次はこちらの現代語訳をよんでみたいと思っています。

他にも女性目線で描かれた瀬戸内寂聴さんの作品、男性目線で描かれた橋本治さんの作品などもあるそう。1000年もの長い年月語り継がれてきた奥深い源氏物語の世界を、佳境を迎える大河ドラマと共に引き続き楽しみたいと思います。

最近観たエンターテインメント

先日、夫を誘って、宮沢りえさん主演の「オーランド」の舞台初日を観てきました。

写真 部隊 オーランド 宮沢りえ
時代・性別を超えた主人公オーランドを演じた宮沢りえさんの美しいこと! 脇を固められる俳優さんたちも個性的な役どころを何役もこなし、見ごたえのある作品でした。そしてりえさんご本人がどこかのインタビューで「今までで一番大変なセリフだった」と仰っていましたが、叙情的な雰囲気であふれる作品を、時に感情的にコミカルに演じられ、最初から最後まで存在感溢れるオーランドに魅せられっぱなしでした。幕が下りた後はスタンディングオベーションと拍手が鳴りやまず、劇場を後にするお客さんが「あんなに長くて難しいセリフを完璧に演じるなんて!」とあちこちで仰っていたのが印象的でした。

LEE DAYS club clala

clara

48歳 / 埼玉県 事務職

フルタイムワーカー。夫と2人の子ども、猫(♂)との暮らし。自分に必要なものをその時々で取捨選択し、日々心穏やかに過ごせるよう心がけています。ひと手間かかっても五感を満たしてくれるもの、丁寧に作られたものを好みます。

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