惑い四十路女の「道しるべ本」5選~五感を研ぎすまし心地よく暮らすvol.29~【LEE DAYS club clara】
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LEE DAYS リーデイズ
2023.04.21
毎朝車で通る通勤路には小学校と中学校があり、この時期は真新しいランドセルや制服に身を包んだ子どもたちの姿をあちこちで見かけます(ひと目で1年生とわかってしまうのはなぜなのでしょうね)。きっとドキドキや不安をたくさん抱えて毎朝登校しているんだろうなぁと思うだけで、なんだか朝から胸がいっぱいになってしまうわたし……。
わたし自身も先日子どもの入学式に参加したのですが、眩しいくらいに輝く若者たちからたくさんの元気をもらいました。年度末の仕事のスパートで若干の燃え尽き症候群ぎみでしたが、そこにいるだけでエネルギーの塊みたいな子どもたちを見ているうちにふつふつと胸の奥から不思議と力がみなぎるようでした。彼らの未来が平和で輝かしい希望に満ち溢れた日々であるよう、心から願った春の日でした。
そんな若者だった頃の自分からずいぶんと年月が経ちますが、どれだけ自分は成長しているのでしょうか……。
四十にして惑わずと言いますが、仕事や健康、子どものことなど、日々小さな悩み事は尽きません。そんな時は尊敬する人生の先輩に話を聞いてもらったり、時に本を読むことで何かヒントをもらうことも。今日はここ最近読んだ本の中から、いくつかわたしの道しるべ的な本をご紹介しようと思います。
1・原田マハ『本日は、お日柄もよく』(徳間文庫)
大好きな作家のお一人、原田マハさんの著書で10年以上前のものになりますが、ときどき読み返して元気をもらう、お気に入りの一冊です。
不思議な縁で導かれ、新しい職業に飛び込む女性が、時に悩み、奮闘しながら自分の進むべき道を模索する、そんな物語り。原田さんが描く女性はいつだってひたむきで真っ直ぐ。その真っ直ぐさが周りの人間を動かし、人生が思いもよらない方へ好転していく様にぐっと惹きつけられ、どの主人公も思わず応援したくなるのです。
またこの本は「人前で話をするためのコツ」についても書いてあり、ちょっとしたスピーチや誰かに大切なことを伝える時にぜひ参考にしたい!と思うポイントも。今回久しぶりに読み返してこれは!と思うものを改めてメモに収めました。
2・ジェーン・スー『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)
こちらはLEE100人隊の皆さんにも人気ですね。ジェーン・スーさんの新刊は今の時代を逞しく輝いて生きている女性たちの知られざる逸話が納められたインタビュー対談の一冊。
職業も育った環境も、それぞれ違う皆さんですが、共通しているのは自分に正直に真っ直ぐ信念を貫き、もがきながらも自分が輝ける場所を自分の力で見つけ出したというところでしょうか。
特に自分に足りてないと常々感じている「自分軸」がしっかりと備わっている皆さんの姿が印象的。自分が輝ける場所を自分の足で探し、見つけ出し「負けへんで」の精神で頑張っている!!と胸を張って言えるかな……今のわたし!?と自分自身について自問自答するこの頃です。
3・ジェーン・スー『おつかれ、今日の私。』(マガジンハウス)
こちらもスーさんのエッセイ集。予定のない休日は本屋をぶらぶらすることが多いのですが、ちょうど大きな仕事を終え、くたくたに疲れていた頃見つけた1冊。
「つい頑張っちゃう人 必携の書!!」
「自分を慈しむセルフケア・エッセイ」
「今日の疲れは、今日のうちにさよなら」
と帯だけ読んで「今の自分に必要なのはこの本!!」とすがるような気持ちで手に取りました。
あれ?なんで私の悩みをスーさん知ってるの!?と思うようなエピソードも一つや二つではなく、読み進めるうちに、まるでスーさんに優しく悩み事を聞いてもらっているような気分に……。週末の夜、温かいお茶と供にゆっくり、大切に読み進めました。
頑張っているそこのあなた!
ぜひスーさんからの優しい「おつかれさま」に触れてみてください。
▽ラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』『OVER THE SUN』も愛聴しています♡
4・松浦弥太郎『考え方のコツ』(朝日新聞出版)
定期的に手に取る弥太郎さんのエッセイ本。生活を整え、暮らしを豊かに生きるための具体的な実践方法が散りばめられています。
特にこの本は、普段から自分で考えることを習慣化することで自分自身をコントロールし、しなやかなマインドづくりを目指すためのハウツーが納められています。また休日や長期休暇をうまく使いながら、日々バランスよく過ごす大切さについても書かれていることが今回特に印象にのこりました。
ここ数年仕事中心の生活が続き、オンオフの切替がうまくいっていないな、と感じることが多かったので、自分自身の働き方やこれからの身の振り方について改めて見つめなおす機会にもなりました。
5・弦本將裕『人間関係のイライラがゼロになる!個性心理学』(日本文芸社)
占いが好きです♡(実は先日「豊川稲荷別院」(←ピンと来た方は“互助会員”ですね♡)で鑑定をしてもらったところ。また別の機会にお伝えしたいと思います)
こちらは相性にフォーカスし、性格、行動、心理、思考パターンについての分析を知ることで、対人スキルを向上させ、仕事やプライベートに役立つというキャッチフレーズに惹かれて手に取った一冊。
この本を読んで興味深かったことは、わが家4人家族の共通点が見つかったこと。
(行動パターンについて「目標指向型」と「状況対応型」に分けられるそうですが、この2つの分別は他の分別に比べて最も相入れないタイプで、摩擦や衝突を生みやすいのだとか。これが家族全員一致していました)
わが家は「目標は方向性さえ決めれば、あとは状況を見て取捨選択しながらよりよいものを目指す状況対応型チーム」のようです。何となく当たっているし、わたし自身がまさにそんなタイプ。どおりで、その日の気分で行動することが多いわけです(つまり無計画……)。
どんな時に本を読みたくなりますか?
こうやって振り返ってみると、自分自身、多かれ少なかれ、常に迷いや悩みはあるのですが、それがある程度を超えるとわたしはものすごく本が読みたくなるみたい。
ちょっとした気分転換を図るなら映画を観たり、何か美味しいものを食べに行くくらいで十分ですが、今読んでいる本を改めて眺めてみると、自分の背中を押してくれるようなものを無意識に選んでいるようにも感じます。
料理の合間や、ちょっとした隙間時間、普段ならスマホを手にしますが、最近はいつも側に本を置いてます。何か解決や道しるべとなるヒントを意図せず求めているのでしょうね。
新年度も始まったばかりですが、何となくこれからの方向性を改めて探ってみたい気分のようです。
マンダラチャートにも挑戦!
自分は本当は何が得意で何が武器になるんだろう??と、俯瞰して自身をみつめ直すと共に、今話題の「目標達成シート(マンダラチャート)」にも挑戦中です。
これは中央に8つの目標(夢)を定め、それぞれを達成するために必要な要素を8つあげるというもの。大谷選手が高校生の時に既にこのチャートを作り、しっかりと自身の将来を見据え、そのためにやるべきことを可視化していた、ということを知り興味をもちました(齢50も遠くないオバさんですが、いつ始めてもいいじゃない?)。
ものすごく考えるので頭を使うし、自ずと自分自身を掘り下げるきっかけにも。まだ全然できていないのですが、具体的な今の自分の目標を掲げ、そこに行き尽くまでのプロセスを含め、楽しめたらいいな!と思います(プロセス大事!状況対応型ですから)。
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LEEとともに歩んできて、子育てが一段落。自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代の方に、日々の“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”をお届けします。
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