ネットショッピングで失敗しない方法を知りたい
コデマリさん(以下コデマリ):ネットショッピングをする時は口コミを見てから買い物をするようにしてはいますが、実際に届いてみると思っていたカラーや質感と違う時があります。「あー失敗した、やっぱり実際に見て買うのが一番!」とその時は思うのですが、結局ネットで調べてそのままポチッと買い物しがち。広告などで以前見た物が表示されて「あ、やっぱりこのブランド好みかも」とついポチることも……。ネットショッピングで失敗しない方法を教えてください。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):コデマリさんの横顔を見ると、眉頭から垂直に降ろした基準線に目がくっついている、いわゆる「出目」。視覚から入ってくる情報・刺激にものすごく影響されやすいんです。買い物に行く道すがら、目当ての物ではなく目から入る他の物に気を取られてしまったり。そして感情ゾーンが拡張しているので行動が感情の動向に左右されがちで、頬骨が張っていて衝動的な特徴も表れています。一度「欲しい!」と思うと何が何でも手に入れたくなるので、本当に欲しい物・必要な物だけ目に入れること。ネットショッピングは画像が目から入ってくるので、そもそも使わないほうがいいです(キッパリ)。
コデマリ:仰る通り、欲しいものがあればすぐにでも手に入れたくなるタイプです(笑)。私は物欲の塊で、でも高価なものが欲しいわけではなくて。安いものなら余計にすぐ手に入るので、どんどん買ってしまいがち。いくら高価なものではなくても、チリツモで気付けばかなりの出費になってしまっていることも……。衝動的な物欲を抑える方法などあればぜひ教えていただきたいです!!
ブゾン:コデマリさんは感情ゾーンが拡張しているので、ゾーン内にある耳からの刺激を活用するのが効果的ですよ。何か「欲しい!」と思ったら、「いやいや、落ち着け自分」と声に出して、自分に言い聞かせましょう。「出目」なので目からの刺激を活用して、スマホの待ち受けに「落ち着け自分」と書いておき、ネットショッピングでポチりそうになったら、待ち受けを見て落ち着きを取り戻すのも手です。
理想像に近づくための「こだわり」を持つ練習を
ブゾン:コデマリさんは頬骨が張っているので、社会的成功欲求や向上心が強い傾向があります。一方で「他人から良く見られたい」という思いも強い。「あの人、私のことどう思ってるんだろう?」と気にするあまり、「私がこう言えばみんな喜ぶだろうな」と、本来とは違う自分を演じることが多いんです。買い物も「流行ってるから」とか「周りの人が持ってるから」という基準で選んでしまうことが少なくないのでは? でもそうやって選んだものって、結局は必要のないものです。「みんなが喜ぶ自分」を演じ続けていくことで歪みが生じて、それが蓄積するといずれ爆発してしまいます。
コデマリ:たしかに、「今年はこんなの流行ってるんだ!」と流行りのアイテムに飛びつきがちです。
ブゾン:コデマリさんは、思考ゾーンと感情ゾーンの二重拡張タイプ。感情と思考の二つのモーターを持っていて、高い理想があるんだけど、それを実現しようとすると感情が邪魔する。感情の動向を優先すると「こんなの私じゃない!」と、今度は理性が働いてまた邪魔する。二重拡張タイプには成功した作家や起業家などが多く、二つのモーターを上手に回せると大成するんですが、多くの方は上手く回せないんです。社会的な場面では割り切って理想を追求、でも家族と過ごすときは感情重視でコミュニケーション、と理想と感情を使い分けるよう心がけましょう。もしもコデマリさんが望む理想像や未来があるなら、そこに近づくためには何か必要なのか、何が邪魔なのか、理解することが必要です。
コデマリさんには「こだわり」を持つ練習をお勧めします。具体的には自分なりの「こだわり」を、何か一つ決めるんです。お買い物も、理想の自分を演出するために「私はこのスタイル」と決め、そのスタイルに合うものだけを買う、合わないものは買わない。そうすればムダ遣いも減るし、そうやって選んだものだけ買っていけば理想とする自分のキャラクターに近づけるから、後悔もないハズです。今、お仕事は何を? 理想の自分に近づくために、これからどんなことをやりたい?
介護の仕事が向いていない、二つの理由
コデマリ:パートで介護のお仕事をしているんですけど、おじいちゃんおばあちゃんがとても好きなので、楽しくやっています。けど、やりたいことは本当は他にもたくさんあって。多趣味なんで、料理もお菓子作りも、食べ歩きやあちこちにパン買いに行ったりするのも、お花も好きですし、興味のあることはたくさんあって。ただ、「こういうことでお店ができたら最高に素敵だろうな」と思ったりはするんですけど、それはあまり現実的ではないかな。
ブゾン:お顔的に、介護のお仕事は向いてないかな、介護の内容や度合いにもよるけど。まず、コデマリさんは輪郭が縦長気味のレトラクテなので、体力があまりないしね。
コデマリ:えっ? そうなんですか……今はリハビリ専用の施設で、一緒に体操したり、サポートしたり。入浴介助などもします。ただ、それをずっとやっていくか?と聞かれると……。何かやりたいことを見つけるきっかけになれば、と思ってLEE100人隊に応募させていただいた、という経緯もあるんですよね。
ブゾン:介護のお仕事が向いてないもう一つの理由としては、レトラクテのコデマリさんは「みんなを幸せに」という博愛主義ではない、どちらかと言うと「私が選んだ人が幸せならいい」タイプ。今のお仕事で「コデマリさん、ありがとうね」と言われると一瞬は満足するんだけど、その後必ず「何やってるんだろう、私」と我に返っちゃってませんか? どちらかと言うと他人を信用しないしなかなか受け入れないタイプで、コミュニケーションも好き嫌いハッキリしているんですよね。でも「良い人」と思われたいから、不満を抱いてても我慢しちゃうし、それでストレスが溜まってしまいます。
頬骨が張っていて「私が主役」でないと満足できない
ブゾン:コデマリさんは頬骨が張っているから「私が主役」でないと満足できないんですよ。今のお仕事のままだとそこを満足させることなく、誰かの縁の下の力持ちをやって「優しい私」を演じ続けなければならないので、疲れちゃいますよ。たとえなんとなくでも思い描く理想像があれば、そちらにシフトチェンジした方がいい。お金を稼ぐ手段として割り切れるタイプでもないし、このままだとどんどん歪みが大きくなって最終的に「なんで!?」と爆発しちゃいますよ。
コデマリ:理想はあるんですけど、でも今は私は出るべきじゃないのかな、と。夫は「やりたいことがあればやればいい」と応援してくれるんですが、私が二の足を踏んでしまっています。やっぱり子どものことも家のこともちゃんとしないといけないし、今はパートで働いてるからこそ子ども達に寄り添える時間もあるし……と自分を納得させてる感じで。
ブゾン:でもコデマリさんはそこで納得できるタイプじゃないですし、後になって「あの時やっておけば……」と後悔するのが目に見えているし、第三者のせいにしないほうがいい。それよりも自分のやりたいこと、進みたい道を選んで、折り合いをつけたほうがいい。幸い、夫も味方のようだから協力してもらって! ぜひ大きな視野を持って、「これじゃないと」と自分の可能性を狭めないことが大切。ご家族に対してまで「いい人」を演じてそれで歪みが生じるなんて、おかしな話です。まずは自分自身の人生を充実させないと、いずれご家族に当たってしまいます。
度合いさえ間違えなければ「自己主張」は素晴らしいプライドに
コデマリ:思考・感情二重拡張タイプの特徴が自分にすごく当てはまってると思いながらお話しを聞いていました(笑)。介護が向いてないのなら、どんな仕事が向いてますか?
ブゾン:「出目」のコデマリさんは目から入ってくる刺激を利用する、美しい物を扱う仕事、料理やお花の仕事の方が本来は合ってます。「出目」の方は「目移りが気移り」になりやすく飽きっぽい一面がありますが、裏を返せば変化に対応できる、ということ。流行のキャッチ力が高いから、情報発信も向いてます。介護のお仕事を続けるとしたら、出来れば元気なお年寄りにお花を教えたり、一緒に料理を作ったりするのはアリ。それで「コデマリさん、ありがとうね!」と感謝されるのが、いちばん満足感を得られます。一歩踏み出す勇気を出すのは大変だけど、踏み出さないと何も始まらないし、踏み出せない人じゃないから。まぶたが目に覆い被さっているので一見、目尻が下がっているように見えるんですが、よく見ると目尻が上がっていて、他人の意見に聴く耳持たない傾向も表れています。コデマリさんは本来は自己主張が強い人なのに、周囲を気にしすぎていて、その良さが出ていません。自己主張は度を過ぎると意見の押しつけになってしまいますが、度合いさえ間違えなければ「私はこういう考えを持っている」という素晴らしいプライドになるので、そこを間違えないように。意見はしっかりと表明してくじださい。応援しています!
コデマリさんアフタートーク先生から私の顔は目から入る情報を取り入れやすい傾向があるということでショッピングも一眼惚れが多くすぐに欲しいものを購入しがちでした。
一旦落ち着いて時間が経っても忘れられなければ買ってもいいんじゃないかな、とアドバイスをいただいて買い物をする際に“本当に必要なのか、今いるものなのか”一度立ち止まって考えることが増えました。
私の性格的なところも色々とアドバイスをしていただき自分の人生を楽しむために必要なことを教えていただきました。これから挑戦したいことが色々とあるので先生の言葉を忘れず自分を信じ進んでいきたいと思います。
ブゾン先生、貴重なお時間をどうもありがとうございました。
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撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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