1日4組限定の絶景キャンプ!スノーピーク監修「知床羅臼野遊びフィールド」で、まだ知らない北海道に出会う【キャンプ場・グルメ編】
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川口ゆかり
2022.10.01 更新日:2023.01.10
3年ぶりに行動規制のない夏休み、子どもとどこ行く?
アウトドアが大好きで、週末はキャンプにスキーとアクティブに過ごしている、ライター川口ゆかりです。
今年の夏休みは、東京から離れて、大自然の中で心も体もリフレッシュしたい!そう思っていたところ、北方領土国後島を望む、北海道・知床羅臼に「知床羅臼野遊びフィールド」がオープンしたという情報をキャッチ。
羽田空港から根室中標津空港(北海道)まで直行便で約2時間。そこから車で約1時間ほどの場所です。すでにアウトドア仲間の間では〝日本で唯一、海と山の両方を楽しめるフィールド″と話題になっており、「ここならきっと面白い体験ができそう!」と娘を連れて行ってきました。
海の幸を楽しみながら、自然と目一杯触れ合える、親子旅の様子をレポートします!
足を一歩踏み入れた瞬間から、ワクワクの世界が幕を開ける!
北海道といえば大自然、大自然といえばキャンプ。そんなキャンパーにとって憧れのアウトドアブランド『スノーピーク』が監修しているなんて、素敵に決まってるじゃないですか。入口からして期待が高まります。
地元民が愛したスキー場が、「知床羅臼野遊びフィールド」として生まれ変わり
この場所はもともと、羅臼町民が愛したスキー場だったそう。惜しまれながらも2008年に休業・閉鎖しましたが「あの場所から見る風景を残したい!」という地元の想いをもとに、2020年から羅臼町民と『スノーピーク』の系列子会社「株式会社スノーピーク地域創生コンサルティング」がコラボし、生まれ変わったフィールドなんだとか。
言われてみれば、山頂に続くリフトなどスキー場だった面影があちこちに。
例えば、スキー場のロッジとして利用していた場所には、地元のボランティアスタッフが一からテラスを作り、再利用したんだとか。ひとつひとつの場所に小さな町のあたたかいストーリーが込められているのも、なんだかとっても素敵ですよね。
ここでしか買えない羅臼の食材やアイテムも
▲上段に並んでいるチタンマグは、羅臼のヒグマやエゾシカ、鯨などの野生動物や鮭や昆布など海の恵みが描かれた限定アイテム。
「このマグでコーヒーが飲みたいな~」とか「次のキャンプにこのライトがあったら良さそう」とか、イメージを膨らませながら選ぶ時間はワクワクを通り越して、興奮状態!
▲一度使ってみたかった『スノーピーク』のキャンプ用品が利用料金内で気軽にレンタルできるのも嬉しいポイント。お鍋やツーバーナー、ランタンなど一通りのアイテムが揃っているので、道具を持っていない方でも安心ですよ。
スケール違いの大自然が堪能できる
私たち親子が宿泊したのは、港が一望できるシーサイドA。よく晴れた日には国後島や知床の神々しい山々を始め、港町のリアルな営みも垣間見ることができます。
ギアの持参は一切なし!手ぶらで本格的なキャンプが叶う
この景色だけでも〝知床羅臼まできてよかった!″と思える素晴らしさなのですが、「知床羅臼野遊びフィールド」の魅力は、それだけではありません。
子どもがのびのび過ごせるのはもちろん、大人にとっても心地よいポイントがいっぱい
1日4組限定というテントサイトには、リビングと寝室をひとつでまかなえる合理的な2ルームシアターが設置されており、テーブルやイスはもちろん、冷蔵庫やストーブ、寝室にはふかふかのマットに寝袋、ブランケットまで(!!)、キャンプに必要なものが全て揃っているんです。
実際に私たち親子が東京から持参したものは、着替えとタオル、アメニティーのみ。これなら「キャンプを体験してみたいけど、何から揃えたらいいか……」という初心者さんも、グッとハードルが下がりますよね。
男手なしの親子2人旅でもラクラク!
通常の子連れキャンプは、準備が大変ですよね。長い時間運転してようやく現地に着いても、休む間もなく、テントの設営。そうこうしているうちに子どもたちが「お腹すいた」なんて言い出して……(笑)。
撤収も地味に労力を使うので、着いた瞬間から、まずは運転お疲れ様!と缶ビールをプシュッ。そんな夢も、ここなら叶っちゃいますよ。
北海道のごちそうが楽しめる「道の駅 知床・らうす」へ
さて、キャンプのお楽しみと言ったら、なんといっても〝ご飯″でしょう。
ついつい立ち寄ってしまうのが、新鮮な魚介類の揃う、道の駅。今回、私たちが向かったのは、「道の駅 知床・らうす」。地元で獲れた海の幸が味わえるとあって、週末には多くの町民でにぎわう人気スポットです。
道の駅と聞くだけでワクワクしてしまうのは、私だけでしょうか?
切り身がメインに並ぶ東京のスーパーとは違い、ほとんどの海産物がそのまま店先に並べられています。「これも食べてみてよ、美味しいよ~」なんて、ご近所のスーパーではできない〝生″のやりとりが楽しい。
その土地でこそ楽しめる食材でキャンプ料理の幅がいつもより広がるだけでなく、その地域の魅力に触れ、旅行気分がさらに高まります。
おかげさまで、ずいぶんとお財布のヒモがゆるんでしまい、たんまりと購入してしまったのはここだけの話(笑)。
食材の買出しついでに、日帰り温泉にも立ち寄りました
キャンプ場にはお風呂がないので、夕飯の食材を買い出しに行きがてら、近くの日帰り温泉にも立ち寄りました。広い湯船に浸かりながら、旅の疲れを労って。
普段は塾やクラブ活動と忙しない生活を送っている娘。ここまで完全に二人旅(しかも、キャンプ!)をするのは初めてのこと。「二人でキャンプも案外、いいものだね~」と終始、にっこり。その横顔がこの旅の楽しさを何よりも物語っていました。
旅館の外で野生のシカに出会う嬉しいサプライズも
東京では珍しい光景でも地元町民にはよくあることのようで、キャッキャ騒いでいたのは私たち親子だけ。こんな体験ができるのも、自然と共生して暮らす知床羅臼ならではの魅力ですよね。
夕食は、シンプルだけど最高に美味しいキャンプ飯
いよいよ、待ちに待った夕飯の時間。
「知床羅臼野遊びフィールド」のメインデッキには、調理用ガステーブルや焚き火台も用意されているので、食材や飲み物を持参するだけ。それを豪快に焼くという、いたってシンプルなキャンプ飯なんですが、東京で食べる魚とはまったくの別物!?と思うくらい、どれも肉厚で食べ応えたっぷり!
特に日本一美味しいと言われている羅臼のホッケは、脂ののりが抜群!! あれこれ手を加えなくても、十分おいしいんです。娘もいつも以上にたくさん食べてくれて、それだけでも母は幸せな気分に♡
知床羅臼でしか食べれない幻のエビとは?
こちらが羅臼沖の深海に生息している「ダイオウキジンエビ」。
体長は約25cmになるものもあり、エビジャコ科に分類される種としては、世界最大なのだとか! このエビをメインに獲る漁はないので水揚げ量は少なく、市場に出回らないという希少なもの。出会えた感動はひとしおでしたね……。香ばしいエビの香りと甘くホクホクした身が食欲をそそります。
ちなみに二日目の夜は北海道のソウルフード「ジンギスカン」を
「ジンギスカン」は言うまでもなく、北海道の名物料理。
ジンギスカン鍋に食材を並べただけでも、本格的なキャンプ飯に! 後片付けも、お鍋1つなので楽ちんといいことずくめ。娘は初ジンギスカンだったのですが、あまりの美味しさにおかわりを連発していました。
焚き火を通じて生まれる人とのつながり
地元の方と触れ合えるのも、こういった小さなフィールドのお楽しみ。
私たちがうかがった日は羅臼町の漁師さんがいらして、(他の宿泊客の方と一緒に)焚き火トークを楽しみました。伝統の漁法や漁師の苦労話、ガイドブックに掲載されていない美味しいお店情報などなど、いろいろと質問して、リアルな声を聞けるのは、娘にとっても貴重なこと。
普段触れ合うことのない時間を通して、自分自身のエネルギーをチャージできたような感覚があり、ひたむきに働く漁師さんの姿が今でも心に色濃く残っています。
一生に一度は見ておきたい!視界いっぱいの星に感動
テントサイトに戻る途中、空を見上げると満天の星が! これには親子で「わぁ~!」と歓声を上げてしまいました。だって、この星空はもう、プラネタリウムの世界じゃないですか?
空気の澄んだ大自然と灯りのない環境だからこそ輝きが増し、星屑までも映し出されるのでしょうね。別格の星空にしばし、みとれてから、快適なテントでぐっすりと眠りました。
二日目も気持ち良く晴れて、朝日を見ることからスタート
キャンプに行くと必然的に早寝早起きになり、空を眺める時間が多くなります。
この日も明け方にふと目を覚ましたら、鮮やかな朝日がテントの向こう側に広がっていました。空がオレンジ色に染まっていく姿を眺めるのは、宿泊したからこそ見れる景色。「急がなきゃ!」と時間に追われることがないのは、この上なく贅沢なことです。
朝から海の幸を堪能♡
朝食は、ふるさと納税の返礼品に加えるや爆発的に人気が出たという、幻の「時鮭 生とろフレーク」を。
ほかほかのご飯にフレーク状になった鮭を溶かしながらいただくのですが、これがもう、絶品。控え目に言って最高!
ちなみにお醤油は北海道知床産の天然秋鮭節と上質な羅臼昆布を組み合わせた「鮭節昆布醤油」。ロッジ内で販売されていたので、もちろん購入しましたとも。
二日目の朝はパンを挟んで
二日目の朝は知床羅臼の海洋深層水を使ったパンをホットサンドメーカーに挟んで。丁寧に淹れたコーヒーも外で飲むと一段と美味しくて、気分が上がります。
<ここもおすすめ>地元キャンパーに愛されるキャンプ場
晴れた日には国後島を眺めることができる「羅臼オートキャンプ場」は、ウォシュレットの洋式トイレ、ゴミも捨てられるという、満足度高めのキャンプ場。
広々としたキャンプサイトに加え、世界的建築家、隈研吾氏とスノーピークが共同開発したモバイルハウス「住箱―JYUBAKO―」も! 再訪する際の候補にと、見学させていただきました。ありがとうございます。
日本にこんな素敵なフィールドが国内にもあったのね!と歓喜した、「知床羅臼野遊びフィールド」。前編でご紹介した「知床羅臼野遊びフィールド」はアウトドア好きの方はもちろん、初心者の方にもおすすめですよ。来年の大型連休の候補に入れてみてはいかがでしょうか?
後編では、滞在中に親子で体験したアクティビティを中心にお届けしたいと思います。
知床羅臼野遊びフィールド
住所/北海道目梨郡羅臼町例文町31
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川口ゆかり Yukari Kawaguchi
ライター
1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。