ローズマリーを愉しむ食卓 ~五感を研ぎ澄まし、心地よく暮らすvol.6~【LEE DAYS club clara】
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LEE DAYS リーデイズ
2022.06.01
ハーブを育てる
暦では小満を迎えました。
暖かな日差しと雨の恵みを受け、植物たちが豊かに成長する季節。わが家のハーブたちもあまり手入れらしいことは何もしていませんが、ほとんどが毎年越冬し、この季節には青々とした葉を広げてくれます。植物が秘める生命力の力強さにはいつも驚かされます。

主に食用に使えるものを中心に、ミント、タイム、ローズマリー、セージ、レモンバーム、イタリアンパセリ、パクチー、ラベンダー、バジル……などを育てています。
ベランダに出るタイミングでハーブに触れ、その清々しい香りを嗅ぐだけで気持ちがほぐれ、リフレッシュできます。わたしの暮らしの一番身近にある自然はハーブなのかもしれません。

ハーブは可憐なお花も可愛いです。
ハーブを暮らしの中に取り入れることで、料理に彩りを添えてくれたり、ちょっとした心身の不調を整えてくれる、そんなハーブの私なりの使い方を少しご紹介しようと思います。第一回目は、大好きなローズマリーについて。
ローズマリー
抗菌・抗酸化作用、血行促進、リラックス効果、アレルギー症状の緩和などに効果があると言われているローズマリー。なんと言ってもその爽やかな香りが大好きです。中枢神経に作用し、気持ちを切り替える時にも効果的と言われています(子どもは勉強中にローズマリーの精油を好んで焚いてるようです)。

ローズマリーは刺激と効果が強いアロマに分類されるとか。高血圧・てんかんの持病がある方、妊婦さんや赤ちゃん・子どもへの使用も禁忌となっているそうです。
わが家で最も成長スピードの早いハーブがこのローズマリー。数年の間にもはや木のようになり、剪定しても追いつかないほどです。
キッチンハーブとして普段から料理によく使います。使うときはなるべく上に生えてる柔らかい新芽を摘みとります。葉の柔らかさはもちろん、香り成分の含有量も多いそうです。
じゃがいもとハーブ
ローズマリーの利用法は香りによる風味づけが一般的でしょうか。チキンやお魚をローズマリーでマリネして、今の季節は新じゃがを一緒にグリルすると更に美味しいですよね。

STAUBで手羽と新じゃがいも、新玉ねぎをニンニク、ローズマリーをオリーブオイルでマリネしてそのままオーブンへ。
休日にフォカッチャも焼いてみました。生地にマッシュした新じゃがいもを加えた、もちもちっとしたフォカッチャ。焼き立ては香り高く、とても美味しいです。

ローズマリーとゲランドの塩を振り、オリーブオイルを回しかけて焼きます。
ヴィシソワーズの仕上げにローズマリーの枝を入れ、ほんのり香り付けするのも気に入ってます。

新じゃがと新玉ねぎのポタージュ。
お菓子とハーブ
ローズマリーはレモン、バニラなどの香りとの相性もよく、お菓子作りにも使いやすいハーブです。
・バニラのパウンドケーキ ローズマリーの香りのクリーム添え

バニラヴィーンズを練り込んだバターケーキ。クリームに甘さは加えずローズマリーの香りだけほんのりと。eatripのデザートに添えられるハーブ風味のクリームがいつも美味しくて、あれこれ試作を繰り返しそれっぽいものを目指してますが、まだ何か違うような……。
・パイナップルとローズマリーのジャム
パイナップルにローズマリーの香りを纏わせて。田中博子さんのレシピ本の中でも特にこの組合せが好きで、台湾パイナップルが出回る時期を毎年楽しみに作ります。

パイナップルと相性のよいココナッツベーグルも焼きました。クリームチーズと一緒にベーグルサンドにすると◎。
ジャムを緩めてソースにして、好物のクレメダンジュに添えました。これは気に入ってるジャムの使い方。

暑くなってきたので、フロマージュブランにヨーグルトを混ぜて、軽やかな口当たりにしました。
ハーブコーデュアル
・ローズマリーとレモンのシロップ
国産レモンが出回る時期に作るハーブシロップ。今回は今が旬の新生姜も加えてみました。

ローズマリーは香りが強いので、入れすぎないのがポイントです。

レシピ:瓶はアルコール消毒か、煮沸しておく。レモンは薄切りにして同量の氷砂糖、好みのハーブやスパイスと層にして重ねる。涼しいところで一日1回かき混ぜて1週間位でできあがり。シロップは濾して冷蔵庫で保管します。1週間以内に飲み切ります。
ローズマリーの香りがとても清々しく、これからの季節は炭酸割りにもぴったり。子どもたちのお気に入りです。
大人はホワイトラムで割って、ダイキリ風カクテルに。

ホワイトラムと割って、ロックでも。お気に入りのグラスで呑むと美味しさも格別です。
口当たりがよく、するするっと飲めていつの間にか2杯、3杯とすすんでしまう大変危険な美味しさです。
フルーツとハーブ
フルーツをハーブでマリネすると、爽やかな風味が加わりまた違った美味しさを楽しめます。
こちらは白ワイン入りのシロップにローズマリーで香り付けをした、グレープフルーツのマリネ。冷蔵庫でキンキンに冷やすだけで極上のデザートに。

こちらもローズマリーは控えめに。漬け込み中も早めにローズマリーは引き上げます。
今回は季節のショートケーキにも入れてみました。

スポンジはスフレ生地、クリームは甘さ控えめに。
他にアイスやヨーグルトに添えても、ふわりと香るローズマリーの爽やかな風味を愉しめます。
ハーブの中でも丈夫で育てやすいローズマリー、年間を通して育つため、季節を問わず様々なお料理に使えます。
次回はディルを使ったお料理について、お伝えしたいと思います。
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