五感を研ぎ澄まし、心地よく暮らす~いざ益子~【LEE DAYS club clara】
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LEE DAYS リーデイズ
2022.05.04
いざ益子
お天気に恵まれた週末、オットを誘って久しぶりに益子までドライブに出かけてきました。
4月中旬、北の地はひと足遅れの春を迎え、ちょうど見頃を迎えた桜が穏やかな空の下、あちこちで景色に淡いピンク色の彩りを添えていました。たぶん今頃はもう違う景色になっているであろう、その刹那的な美しさこそ日本の四季の魅力ですね。
益子といえば春と秋の陶器市が有名ですが、コロナの影響でここ2年は残念ながら開催が見送られています。
コロナ前は春か秋、どちらかの陶器市に出かけ、街中にずらりと並ぶテントを覗き見しながらの散策を楽しんでいたので、寂しい限りです。
ライター川口ゆかりさんの益子レポはこちら!田代倫章さんの器
陶器市で知った作家のお一人、田代倫章さんの器は何年も通いながらコツコツと集めてきたものです。凛とした佇まいと繊細で美しい薄手の器は使いやすく、また極限まで無駄のないシンプルなフォルムは慎ましくありつつ、どんな料理もそっと大らかに受け入れてくれる包容力も持ち合わせ、使い勝手のよいものばかり。わが家の食卓にいつも欠かせないスタメンです。

田代さんのシンプルで繊細な器。灰釉や銀化釉のマットな質感も落ち着きがあります。
今回は田代さんの個展のご案内をいただいたため久しぶりに訪れた益子の街。観光されてる方も少なく、静かで穏やかな街の様子が新鮮でした。
せっかくなのでお気に入りの益子スポットをさらっと巡ってきました。
古道具屋の仁平古道具店さんでは、いつも宝探しをするような気持ちで。この日は白磁の香立(300円)、漆塗りの小さな茶托、細いガラスのマドラーなどを選びました。

サンタマリア・ノヴェッラのポプリを入れてます。

お隣さんは石垣島のシーサ。
pejiteさんでは、お店の前の立派なソメイヨシノがちょうど満開を迎えていました。時折吹く風に桜の花びらがざっとあたり一面に舞い散り、しばし立ち止まり見入ってしまうほどでした。美しい一瞬に居合わせることができた幸運に感謝です。
大谷石の洗練された空間に整然と鎮座する、選び抜かれた逸品を眺めながら、静かに流れる素敵な音楽(いろのみさんのCDでした)を堪能させていただきました。
スターネットさんでは、オリジナルのファブリックによるリネン生地のクッションをこれからの季節用に選びました。またタイミングよく、ルヴァンのパンが入荷していたので、こちらも幾つか朝食用に。

ソファはPACIFIC FURNITURE SERVICE オリジナルの3人掛けです。CORAL & TUSKのクッションも(だいぶくたびれてきましたが)お気に入り。
ナポリピザ
お昼は少し足を伸ばした山間にある「茶屋雨巻」さんへ。本格的な石窯のピザがいただけます。
生地は本場イタリア産の全粒粉、塩を使っているそうでモチモチの絶品。マルゲリータ・プロシュートと、クアトロフォルマッジをシェアしていただきました。
お腹がいっぱいでデザートまでたどり着けませんでしたが、栃木産の苺を使ったパフェなども気になるし、アレルギーやベジタリアンに対応してくださる点も安心です。感染対策もきちんとされつつ、とても居心地のよい雰囲気でまた訪れたいお店となりました。
ギャラリーもえぎ
最後はこの日のお目当て、ギャラリーもえぎさんへ。オットと相談しながら選んだのは、フラットな銀化釉平皿9寸の大皿を家族人数分。
1枚ずつ風合いの異なるお皿は、見る角度によってまた違う雰囲気を感じる、まるでアートのような作品です。大皿なので余白を楽しむ盛り付けや、ワンプレートとしても活躍できそう。

早速使ってみました。益子の苺直売所ではお買い得価格で苺が手に入ります。この日もたくさん買ってしまいました。大ぶりのとちおとめを使って好物のカッサータを。小さないちごは手作りジャムに。ベランダミント添えてみました。
金継ぎ
気をつけているつもりでも知らずと器が欠けてしまうこともしばしば。大きな破損でないものは、自分で継いで使い続けるようにしています。
2年前の個展で買い求めた田代さんの飯碗も、最近ふちが欠けてしまったため、その他もろもろと一緒にこの度、金継ぎを施しました。
金継ぎといっても、以前習った新漆を使う簡易的な技法なので、気が向いた時にまとめてお手入れが可能です。プロの技には及びませんが、思い入れのある器をお直しする時間は無心になれるひと時。拙いながら継いだ器がそれまでとはまた違う雰囲気を纏う姿に更に愛着を感じ、再び大切に使おうと改めて思うのです。

今回は井山三希子さんの八角や田代さんの飯碗などをメンテナンスしました。わが家の器は継ぎだらけですが、それもまた愛おしいのです。
陶器市開催再び
ギャラリーのスタッフの方によると、今年の春は感染対策を講じて、陶器市を久しぶりに再開する予定とのこと。毎年多くの方で賑わう陶器市ならではの雰囲気の再来!……とまではなかなかいかないかもしれれませんが、作家さんの作品が沢山の方に見ていただける機会になるといいですね。
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