今週も産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト連載「宋美玄さんの聴く婦人科診察室」の時間がやってきました！　女性ならではの心や体のお悩みを解決したり、性にまつわる最新事情を解説したりと、充実の内容でお送りします。本連載も早くも22回目、マンネリ感払拭の一環として初のゲストが登場。と言っても、この連載の音声収録に毎回立ち合っている担当ディレクターですが……（この原稿も書いてます）。

この連載の担当なのに生理痛を我慢するなんて…（涙）

LEEweb編集長畑江に収録に引っ張り出された私の悩みは「今年44歳になるのに、未だに生理痛がしんどい」。畑江いわく、私が生理痛が重くて起き上がるのもままならんと毎月ボヤいてることと、コロナワクチン接種後副反応の頭痛に悩まされ鎮痛剤を飲んでもなかなか解消しなかったのに私から分けてもらったロキソニンを飲んだら見事効いたことに着目したそう。

それを聞いた宋さんから「ずっとこの連載を担当してるのに、生理痛を我慢するなんて……（涙）」と嘆きが。あああごめんなさい宋さん……。そして「生理痛って子宮や卵巣に何も問題がなければ、10代〜20歳ぐらいが重くて、その後は軽くなっていくことが多いんだけど、子宮筋腫や子宮内膜症などの進行性の病気があると、年々ひどくなってきたな、と感じることがあるんですよ」とも。

ロキソニン飲みまくり文字通り這いつくばって出勤も

私の生理痛ですが、これでも若い頃よりも大分楽になってきています。宋さんには「これまで生理痛で色々なことを諦めてこないといけなかったんじゃないですか？」と泣きながら聞かれました。幸い諦めずには済んでいますが、生理痛のときはそれこそロキソニンを服用しまくり、文字通り這いつくばって色々やっつけてきました（涙）。なお、宋さんからは「ロキソニンは胃に負担がかかるので胃薬も併用しましょう」とのことです。

一応毎年婦人科検診も受けています。こんだけ生理痛重いし絶対異常あんじゃね？と毎回思うのですが、今のところずっと「綺麗な子宮ですね、異常なし！」という診断結果です……。宋さんからは「基本検診だけだと詳しくチェックしてもらえないので、内診や超音波などオプションもつけましょう」とアドバイスをいただきました。

ミレーナについての誤解が解けた瞬間

生理痛解消のための手段としてまず挙げられるのがピル服用ですが、飲み忘れが恐ろしくて手を出せません。「それならミレーナは？」と宋さん。本連載3回目でも取り上げましたね。でも私もう44歳だし、あと数年したら閉経だし、装着してもいいの？　ミレーナって年齢制限があるイメージなんですが。畑江もそう思っているようです。

「生理があるうちなら、何歳になっても装着できます！　むしろミレーナの有効期間の5年以内に気づかないうちに閉経すれば楽ですよ。更年期対策のホルモン補充療法をする際も、ミレーナの黄体ホルモンが既に子宮の中にあるから、エストロゲンの補充だけで済むので楽なんです。とはいえ、44歳なら平均的にはあと5年は生理があるし、筋腫やポリープが無ければミレーナが一番オススメだと思いますよ」（宋さん）

出産未経験でミレーナ装着を断られることも

そうだったんですね……！　連載第3回でミレーナについて宋さんが解説してくださるまでは「ミレーナは経産婦じゃないと装着できない」と認識していたし、実際に出産未経験ということで断られたこともあり（病院によってはNGのようです）、その間に歳を重ねてしまったのですっかり諦めていたのですが、それなら導入します！　というわけで早速宋さんのクリニックに予約を入れました。

ちなみに宋さんのクリニックでは装着時に麻酔の注射を打つなど、なるべく痛くないよう処置してくださるそう。そして出産未経験どころか、性交渉の経験のない患者さんもミレーナを装着されているとのこと。生理痛に悩まされている読者の皆様も、ミレーナ導入を検討してみてはいかがでしょうか？

（次回は12月3日（金）18時配信です、どうぞお楽しみに！）

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イラスト／鹿又きょうこ