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3歳の娘が「幼児自慰」をします。見たくないので、つい叱ってしまいますが…【宋美玄さんの聴く婦人科診察室#13】

  • 宋 美玄

2021.09.24

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今週も産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト連載「宋美玄さんの聴く婦人科診察室」の時間がやってきました! 女性ならではの心や体のお悩みを解決したり、性にまつわる最新事情を解説したりと、充実の内容でお送りします。今回のテーマは「性教育」。LEEの読者アンケートの回答を読むと、多くの方が「子どもの性」に関する問題で悩んでいることが判明しました。

2、3歳でマスターベーションする子どもも

「3歳の娘が『幼児自慰』をします。見たくないので、つい叱ってしまいます」

「子どもが自慰行為をしていると思う。直接触るのではなく、うつぶせで体に力を入れて汗をかく。暇つぶしと気持ちいいのだそう」

「いつから性に目覚めるものですか? 1歳児の娘が股に私の足などに当ててすりすりしてくるのですが、それはどういうことなのでしょうか」

全て読者アンケートに寄せられた「子どもの性」に関す悩みです。宋さんは「うーん、1歳のお嬢さんはちょっとまだ早いんじゃないかと思いますけど。でも、2、3歳ぐらいになってくると、子どももマスターベーションはします。たまたま性器に触ってみて気持ち良かったことに気づき、定期的にする子も多数います。親御さんからしたら『マスターベーション=恥ずかしい、いかがわしい!』と思うでしょうけど、子どもとしては自分の身体の一部を触っているだけ、という認識なんです」と解説します。

プライベートゾーンは人前で触らない、と教える

幼児自慰を無理やり止めさせる必要はなく、まず「プライベートゾーン」について子どもに教えた上で、「プライベートゾーンを人前で触らない方がいい」とさらに教えるのがオススメ。親の視点で「恥ずかしいからやめなさい!」と叱ってしまうと要らぬタブー感を子どもに植え付けてしまい、成長してから性機能障害に繋がりかねないのでやめましょう。

宋美玄さん連載13

親世代が性的行為に抱くタブー感を、次の世代に連鎖させるのはナンセンスです。子どもの頃はマスターベーションを止められたり、生理の話をするのもはばかられていたのに、大人になると「結婚しろ」「子どもはまだなのか」と詰め寄られ、セックスを強いられるという、性についてのダブルスタンダードに翻弄されるのは私たちの世代で終わりにしましょう。

親世代にも性教育は必要

近頃の性教育ブームの過熱ぶりは、いかに多くの親世代が悩んでいるのかを反映していると予想されます。もちろん、子どもに対して教育することも必要ですが、子どもに対してフラットな視点で冷静な対応ができるよう、親世代にも教育が必要です。

「今回、悩みを寄せてくださった読者の皆さんも、子どもを持ったことをきっかけに、意識をアップデートしていただければいいな、と思います」(宋さん)。性教育は自分への教育でもあるんです。

(次回は10月1日(金)18時配信です、どうぞお楽しみに!)



宋美玄さんへの質問を大募集!

宋さんへのご質問や番組へのご感想は、専用メールアドレス(fujinka@lee.hpplus.jp)宛にお送りください。

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イラスト/鹿又きょうこ

宋 美玄 Song Mihyon

産婦人科医

セックスや女性の性などについて、女医の立場からの積極的な啓蒙活動を行う。メディア出演や著書多数。'17年、丸の内の森レディースクリニックを開業。https://www.moricli.jp/

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