「仙骨周辺」ほぐし/所要時間2分
「仙骨には太い血管も通り、骨盤内の臓器につながる多くの神経、子宮や卵巣機能のツボもあり、重要なほぐしポイントです」(田口 咲さん)
仙骨まわし①
1.両足を左側に出し、右手のひじをついて上半身を傾けます
床に仰向けになり、両手でひざを抱えます。そのとき、背中を反らさず、床にぴったりとつけるようにすると仙骨全体が床についた感覚がわかります。これがスタート姿勢。「腰が浮くと、仙骨に負担がかかって痛める原因に。背中、腰がついた状態でほぐします」(田口 咲さん)
2.仙骨の三角形を意識しながらゆっくり体重移動
ひざをそろえてゆっくりと左回しを3回。続いて右回しを3回。「仙骨は小さい骨なので、足の動きを大きくしなくても、十分ほぐせます。仙骨の三角の頂点を右、左、下と意識しながら、ゆっくりと体重移動すること。背中は反らさず、最初の姿勢をキープしながら動いてくださいね」(田口 咲さん)
仙骨まわし②
ひざを回しながら仙骨の下側をほぐす
2つ目の仙骨周辺ほぐしは、仙骨まわし①と同じ姿勢でひざを腰幅くらいに開いてスタンバイ。このときも仙骨全体が床にぴたりとついていることを意識してください。ひざを外回し、内回し各3回ずつ行い、仙骨の下側をほぐしていきます。「ひざを回すときは、ひざを中心に小さい円を描くくらいの、繊細な動きがベストです」(田口 咲さん)
仙骨おとし
1.仙骨にトントンと5回、優しく刺激を与えてほぐす
仰向けになり、足は軽く開きひざを曲げ、両手のひらは下にして体の横に。腰を少し持ち上げたら、仙骨が軽く床に当たるようにトンと床に落とします。その動きをリズミカルに5回繰り返します。「ザルで砂をふるうようなイメージです。強く刺激すると痛めてしまうので、あくまでも軽くトントンとしてくださいね」(田口 咲さん)
2.おしりを高く持ち上げてストンと落とす
軽くトントンと5回の仙骨おとしをした後は、仕上げにひざから腰まで一直線になるようグーッと腰を持ち上げ、ストンと床へ腰を落とします。これを1回。「ストンという刺激で、骨盤腔内の血行をよくするイメージです。ドスンと落とすと痛みが出てしまうので、気持ちいい程度に」(田口 咲さん)
太い血管や多くの神経が通る重要な場所
おしりの上部中心にある三角形の骨が仙骨です。仙骨は骨盤を構成する骨でもあり、脊椎から続く重要な場所。「太い血管や多くの神経が通り、東洋医学的にも子宮や卵巣機能を高めるというツボがあるので、仙骨まわりをほぐすと婦人科系の不調も改善するといわれています」(田口 咲さん)
教えてくれたのは
おしり先生 田口 咲さん
たぐち・さき●鍼美salonゑまひ ~EMAI~代表。エステサロンで経験を積み、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得後、おしりに着目した独自のメソッドを確立。著書に『全身きれいになりたければ、お尻だけほぐせばいい!』(講談社)。日々おしりケアのことで頭がいっぱい、ケア用アイテムの探求にも熱心で、イチオシはタオルの老舗企業、おぼろタオルの「専身タオル」。
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【おしりほぐし動画②】「仙骨周辺」ほぐし!重要なほぐしポイント
【特集】「おしりほぐし」で体がラクになる! きれいになる!
詳しい内容は2021年LEE10月号(9/7発売)に掲載中です。
撮影/yoshimi ヘア&メイク/杉山えみ スタイリスト/船戸 唯 モデル/梅田瑠実 イラストレーション/Aikoberry 取材・原文/田中 希
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