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高木綾子

オンライン両親学級に参加!プレママ&ママのお悩みに【楽天ママ割×産後ママSOSプロジェクト】

  • 高木綾子

2021.05.07

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昨年、私の友人や家族に新しい命が産まれました。インスタにアップされた写真、その赤ちゃんの可愛いことと言ったら…!

今すぐにでも駆けつけて「おめでとう!」と言いたい…ところなのですが、なかなか終息しないコロナ禍。お祝いどころか、パートナーの立ち合い出産さえも出来ない状況が続いています。

ただでさえ産前産後、ママは心身ともに疲弊する時。それなのに、人との対面も制限され、一番大変な出産時も独りきりの孤独な戦い。産後も実家の両親にさえ助けを求めづらいとよく耳にします。

もし私なら?その状況に耐えられる自信がありません…

コロナの影響で両親学級参加も難しく…

楽天ママ割 ママの学校 オンライン両親学級

4月22日に開催された「楽天ママ割 ママの学校 オンライン両親学級」。全国各地のママ、プレママが自宅から参加しました。

さらに現在、コロナの影響で両親学級の中止や人数制限がかかったことで、妊娠や出産などに関する情報が充分に得られていないママ・パパの数も増えています。

今年3月、「楽天グループ株式会社」が運営する「楽天ママ割」が調査したところ、出産経験者および出産予定の人に「母親学級(両親学級)を受講した」人はコロナ禍前は56.0%だったのに対し、コロナ禍中は19.4%と、大きく下回っていました。(※21年3月「両親学級に関するアンケート」を「楽天ママ割」会員 1,008 名を対象に実施)

「楽天ママ割」×「産後ママSOSプロジェクト」
オンラインでの両親学級を開講!

そのような現状を受け、先日、「楽天ママ割」と「産後ママSOSプロジェクト(慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム)」の共同プロジェクトとして、「楽天ママ割 ママの学校 オンライン両親学級」が開催されました!

会場には、長崎県 出口小児科医院院⻑の出口貴美子先生をはじめ、群馬県 佐藤病院助産師の今村禎子先生、「産後ママSOSプロジェクト」を立ち上げた同コンソーシアム上席所員の本田由佳先生らが登壇。不安を抱えるママたちの声に寄り添い、様々なアドバイスをしてくださいました。

今回は、寄せられたお悩みの中でも多くの関心が集まった、「孤立するママたちの産後の心のケア」について伺ったお話を中心に、このプロジェクトをレポートしたいと思います。

実家を頼れず、育児のワンオペ化が進んでいます。
また、家族の分断の長期化など、今までにはなかったお悩みも増えています

アドバイスをくださった群馬県高崎市 産科婦人科舘出張 佐藤病院 看護師長・助産師 今村禎子(いまむらていこ)先生。助産師、母性看護専門看護師。産後ママSOSプロジェト応援団メンバー。

アドバイスをくださった群馬県高崎市 産科婦人科舘出張 佐藤病院 看護師長・助産師 今村禎子(いまむらていこ)先生。助産師、母性看護専門看護師。産後ママSOSプロジェト応援団メンバー。

「人との接触を控えなさいと言われている状況が始まり、1年が経過しました。自分の両親や、義理の両親、友人などと直接対面で会うことに対し、長期にわたり制限の多い状況が続いています。

子育てを自分一人、同居している家族の中で解決しなければならず、ワンオペ育児は今、より加速する状況にあるのではないかと感じています。

また、里帰り出産などがしづらい中で、妊娠の初期段階で実家に戻る方も。パートナーと長期間離れて過ごしたまま出産するなど、家族が分断されたままで赤ちゃんとの生活が始まる方もいます。

感染拡大下の今の状況ではこれらの根本的な解決は難しく、ママたちの孤立する状況は続いています」(今村禎子先生)



今はママ友を作ったり、イベント行事への参加などの気分転換も難しい状況。
産後気分の落ち込みが続く時はどうすれば?

「産後に気分が落ち込むことは生理的によくあること。でも不安を感じたら、ぜひ医療機関を頼って」

「楽天ママ割」に寄せられたママたちの声

「楽天ママ割」に寄せられたママたちの声

「個人差こそありますが、産後はホルモンバランス乱れの影響で、気持ちのアップダウン激しくなる時期だと言われています。普段だったら全く気にならないことなのに、人に言われたちょっとしたことや、言われ方で落ち込む状況にとてもなりやすい。

特に授乳回数が頻繁で、睡眠が思うように取れない生後3、4ヶ月までは気持ちが沈むことがあります。これは生理的に多くの人にみられることです。

しかし、症状が長期化して辛かったり、「食べられない」「疲れているのに全く寝付けない」「自分を傷つけたくなる」「消えたくなる」などの気持ちを感じたり、そうでなくても不安に思う時は、産婦人科の先生や助産師に、是非相談をしてください。

特にこのコロナ禍では、以前のように子育てイベントに参加したり、ママ友を作って気軽に悩みを共有したりすることも難しい状況。

医師や助産師は、ママたちが子育ての悩みを話し、共感してもらえるだけでも気持ちが楽になるケースが多いことをよく理解しています。

症状によっては、産婦人科医から心療内科の先生を紹介することもできます。辛い時は、一人で我慢せずに、ぜひ医療機関を頼っていただきたいですね」(今村禎子先生)

孤立する産後のママたち。第三者ができることについてもアドバイスをいただきました

孤立するママたちに、先輩ママである私たちなど、第三者に何かできる事はあるのでしょうか?

助産師 今村禎子氏

助産師 今村禎子先生

「コロナ禍の影響が長期化する中、やはりこれらの根本的な解決は難しいですよね。ただ、そんなママたちも、第三者がいつも気にかけてくれている、関心を寄せてもらえている、と感じられることは、安心に繋がるのではないでしょうか。

もし身近に、ずっと一人で過ごしているママがいたら、SNSを利用してさりげなく連絡をしてみるのもいいかもしれません。

ただ、メールなど文字だけの情報は、時にインパクトを与えてしまったり、返信が負担になることもあることも。zoomなどで顔を見せあったり、子供の写真を送り合うなど、緩やかな繋がりをもてるといいですよね」(今村禎子先生)

自分自身の出産を振りかえっても…

私自身、二度の出産を経験していますが、実は二度とも切迫早産。家の中で寝て過ごす孤独な日々を数ヶ月間送っていました。しかも二人目の妊娠の時は、上の子と家で過ごすことに限界を感じる毎日。当時は実家の母親に頼りながら、なんとか毎日を過ごしていた事を思い出します。

出産後も、夫は香川と東京と行ったり来たり。平日はほぼワンオペ状態でしたが、それでも、やはり両親や兄弟、何より新しく出会えたママ友がいたからこそ、前向きな気持ちで過ごすことができたと思います。

今のママたちは、誰かと気軽に会って話す機会が少ないだけでなく、毎日の大変な育児の中、第三者のサポートも受けにくいなんて…。もし私が同じ立場なら、間違いなく落ち込んでいたはずです。

当日参加された全国のママたち。

当日参加された全国のママたち。授乳や睡眠についてのお悩みも寄せられました。

『ママたちを笑顔に!』
産後ママSOSプロジェクトの立ち上げについて伺いました!

今年3月、そんな孤立しがちな産後のママたちを、笑顔にするべく「産後ママSOSプロジェクト」が始動。発起人である本田由佳先生に、このプロジェクトを立ち上げたきっかけについて教えていただきました。

慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(健康情報コンソーシアムメンバー)・同大大学院 政策・メディア研究科 特任准教授 /女性健康科学者 本田由佳先生 健康計測器メーカー在職中に、東京大学大学院医学系研究科母性看護学・助産学分野客員研究員として、妊娠・出産についても深く研究。コロナ禍で産後ママSOSプロジェクトを立ち上げる。

慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(健康情報コンソーシアムメンバー)・同大大学院 政策・メディア研究科 特任准教授 /女性健康科学者 本田由佳先生 健康計測器メーカー在職中に、東京大学大学院医学系研究科母性看護学・助産学分野客員研究員として、妊娠・出産についても深く研究。コロナ禍で産後ママSOSプロジェクトを立ち上げる。

「コロナ禍で外出に制限が続いていた昨年、ツイッターに『立ち合い出産ができなかった』『母親学級はいけない』『産後も里帰りできない』『両親のサポートも受けられない』『友達もできない…』などのネガティブなコメントが沢山散りばめられていることに気がつきました。

そして同時期、たまたま街で出会った数人のママとの何気ない会話の中でも『両親と会えていないんです』『ずっと一人ぼっちなんです』という声がたくさん聞こえてきたのです。

ママたちが一人で悩んでいる、誰にも相談できない状況があるんだという現実を目の当たりにし、まずはきちんとした情報を届けられるプラットフォームを作りたいと考えるようになりました。

様々な医療機関や企業に提案すると、「絶対必要だ!作ろう!」と共感・協力していただき、今年の3月に立ち上げることができました」(本田由佳先生)

目標はインターネット上に、ママたちの笑顔・ポジティブなコメントを増やし、ネガティブを減らすこと

慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(健康情報コンソーシアムメンバー)/女性健康科学者 本田由佳先生

慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(健康情報コンソーシアムメンバー)/女性健康科学者 本田由佳先生

「実際の施策としては、世の中に落ちているママたちの見えない声、見えない行動をスマートホンなどで見える化し分析。地方、地域別に課題をあきらかにして、政策等に生かせるように提案をすることなどを計画しています。

また、プラットフォームを構築しながらも、ママたちの応援イベントなども随時開催する予定です。

みんなの次のアクションに繋がるような先輩ママの体験談をシェアしていく他、今回の取り組みのように、専門家による正しい知識を伝えていくことにも力を入れていきたいと思います。

目標は2030年までにインターネット上に、ママたちの笑顔ポジティブなコメントを増やし、ネガティブを減らすこと。みなさんが笑顔になるような情報発信をどんどんしていきたいと考えています」(本田由佳先生)

長期化するコロナ禍。3度目の緊急事態宣言が発令された地域も

4月末、3度目の緊急事態宣言が発令されました。産後のママたちの孤立も長期化することは明らかです。

終わりがなかなか見えない現状。その中でも、身の回りで不安を抱えているママの声を聞いたら、「こんなイベントがあったよ!」とシェアをするだけでも、「いつも気にかけているよ」というメッセージとして伝わるかもしれません。

実は私もこの一年以上、兄弟は愚か、両親にも会っておらず、2人の可愛い甥っ子くんたちにも会えていないのです…

1日も早く、ママたちの笑顔が戻ってきますように…!

●楽天ママ割

出産予定日または子供の誕生日を登録すると、楽天グループで使える割引クーポンやさまざまな特典が受けられる、妊娠中や子育て中のママ・パパを対象とした無料プログラム。

毎月エントリーで、子供の月齢に合わせたサンプルボックスが当たるほか、「楽天ママ割」メンバー限定のポイントキャンペーンなどの特典も。プレママや子育て中のママに役立つ情報をウェブサイトや毎月のメールマガジンで発信しています。

https://event.rakuten.co.jp/family/

●産後ママSOSプロジェクト
産後の女性の声や行動を見える化し解決策を探りながら、産後ママの笑顔のためにできることを考えるプロジェクト。慶應義塾大学SFC研究所・健康情報コンソーシアム(代表:中澤 仁)が中心となり、医療・健康や情報科学、保育分野の従事者や専門家のほか、アーティストや子育て中の親、未来のパパママも参加して活動。

また、2021年に、3月5日を「産後(3・5)ママスマイルデー」として一般社団法人日本記念日協会に登録。「健康と情報の力で、全国の産後ママの笑顔の花を咲かせる」というビジョンのもと、AI技術を用いた産後ママのスマイル計測や産後ママにビタミンカラーのお花をプレゼントする健康文化を広め、産後ママの体と心のケアの促進運動を実施。

https://www.value-press.com/pressrelease/265902

 

高木綾子 Ayako Takagi

ライター/LEEキャラクター

1981年生まれ。百貨店バイヤー、ヴィンテージショップなどファッション業界を10年経験。その後、LEEキャラクターになったことをきっかけに同世代の女性に役立つ情報を伝える仕事に興味を持ち、ライターの道へ。夫の仕事の関係で2020年より東京から香川へ移住し、ファッションや子育てのほか、四国地方についても執筆。2児の女の子ママ。

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